データ シート
Cisco 2900、3900、4400 シリーズ サービス統合型ルータの Cisco Unified Communications Manager との相互運用性
Cisco® 2900、3900、4400 シリーズ サービス統合型ルータは、シスコ ユニファイド コミュニケーションおよびコラボレーション ソリューションの一部である、ユニファイド コミュニケーション ルータとして導入することができます。これらのいずれかのルータをユニファイド コミュニケーション ゲートウェイとして Cisco Unified Communications Manager と連携させることで、新規および既存の導入にメリットをもたらすことができます。
Cisco 2900、3900、4400 シリーズ ユニファイド コミュニケーション ルータは、Cisco Unified Communications Manager と直接通信できます。これにより、中堅・中小企業、大企業、およびマネージド ネットワーク サービスを提供するサービス プロバイダーに最適なユニファイド コミュニケーション ソリューションを導入できるようになります。
これらのプラットフォームは、中堅・中小企業のブランチ オフィスおよび地域オフィスに柔軟性と拡張性に優れたソリューションをもたらします。そしてこれらのプラットフォームは、通信業界におけるさまざまなパケット テレフォニー ベースの音声インターフェイスとシグナリング プロトコルに対応しています。さらに、全世界の 90 % 以上の構内交換機(PBX)および Public-Switched-Telephone-Network(PSTN)の接続ポイントに対応しています。シグナリングのサポートには、T1/E1 一次群速度インターフェイス(PRI)、T1 個別線信号方式(CAS)、E1-R2、T1/E1 QSIG プロトコル、T1 Feature Group D(FGD)、Basic Rate Interface(BRI)、外部交換オフィス(FXO)、Ear and Mouth(E&M)、外部交換ステーション(FXS)が含まれます。これらのユニファイド コミュニケーション ルータを構成し、2 〜 720 の音声チャネルをサポートすることができます。さらに、これらのユニファイド コミュニケーション ルータを使用し、Cisco Unified Border Element 機能を有効にすることで、ブランチ オフィスを含む企業オフィスへのセッション開始プロトコル(SIP)トランキングを停止することができます。これらの詳細については、Cisco Unified Border Element データ シートを参照してください。
御社が統合コミュニケーション アプリケーション/サービスのさらなる導入を模索している場合も、シスコ ユニファイド コミュニケーション ルータ(Cisco Unified Communications Manager と相互運用)は、御社の変化するニーズとともに成長するソリューションをお届けします。
SIP、H.323、または MGCP を使用した相互運用
ユニファイド コミュニケーション ルータは、セッション開始プロトコル(SIP)、H.323、またはメディア ゲートウェイ コントロール プロトコル(MGCP)を使用して Cisco Unified Communications Manager と通信できます。
- SIP および H.323 モードでは、ユニファイド コミュニケーション ルータはインテリジェントなゲートウェイ デバイスとして Cisco Unified Communications Manager と通信することができます。
- MGCP モードでは、これらのルータは「スレーブ」モード(Cisco Unified Communications Manager は「マスター」ロールを受け持つ)で動作します。ゲートウェイとダイヤル プランの設定は、Cisco Unified Communications Manager から一元管理できます。Cisco Unified Communications Manager は、ゲートウェイでダウンロードして自動設定を行うための XML コンフィギュレーション ファイルを生成します。
IP テレフォニーの段階的移行
Cisco 2900、3900、4400 シリーズ ユニファイド コミュニケーション ルータにより、エンドツーエンドの統合コミュニケーション ネットワーク アーキテクチャを即座に導入したり、従来の回線交換ネットワークから、パケット ネットワークに基づくデータ、音声、ビデオを送信する単一インフラストラクチャに徐々に移行したりできるようになります。
最初は、これらのユニファイド コミュニケーション ルータを使用し、パケット インフラストラクチャを介して旧来の PBX を相互接続し、回線交換 PBX を介して PSTN(オフネット)接続を維持することができます。その後、PSTN(オフネット)接続をユニファイド コミュニケーション ルータに移行して、比較的大規模なサイト(図 1)で IP フォンの組み込みを開始できます。そしてすべてのサイトで IP テレフォニーが稼働したら、IP ユニファイド メッセージング、パーソナル アシスタント、拡張モビリティなどの IP ベースのアプリケーションの導入を開始できます。
ユニファイド コミュニケーション ルータは、Cisco Unified Communications Manager ベースの IP テレフォニー アーキテクチャ内の回線交換 PBX および PSTN アクセスに最適なソリューションです。
図 1 IP テレフォニーの段階的移行:回線交換 PSTN および PBX 接続の、ユニファイド コミュニケーションへの移行
ユニファイド コミュニケーション ソリューションを企業全体で導入し、数千のサイトで音声、ビデオ、データを統合する場合は、シンプルな管理機能、ほぼ無制限の拡張性、高い可用性を持つソリューションが必要になります。ユニファイド コミュニケーション ルータは、分散または集中呼処理モデルで導入されている Cisco Unified Communications Manager と連携し、企業が必要とするユニファイド コミュニケーション ソリューションを提供します。
集中呼処理
従業員の生産性向上とコスト削減を実現できるテクノロジーへの需要は、かつてないほど高まっています。一方で、多くの組織は資本予算が不足しているために、新たなアプリケーションとサービスの導入に苦慮しています。集中呼処理モデルは、必要とするユーザにテクノロジーを提供できるだけでなく、ネットワーク管理者によるアプリケーションの集中管理と保守を容易にします。
小規模オフィスに主要システムや PBX を導入して管理するのではなく、アプリケーションを本社やデータセンターの中央に配置し、IP LAN および WAN 経由でアクセスします。この導入モデルにより、ブランチ オフィスのユーザが初めてエンタープライズ コミュニケーション スイートと生産性アプリケーションのすべてにアクセスできるようになるだけでなく、総所有コストが低減します。ソフトウェアのアップグレードや新たなアプリケーションの導入のたびに各ブランチ オフィスで設定を反映させる必要がなくなり、新たなソリューションの採用、導入を迅速に行えるようになります。
新たなアプリケーションをリモート ユーザ向けに迅速に展開できるため、新たなアプリケーションを利用するのに多数のブランチ オフィス サイトに出向く場合と比べて、競争優位性を維持できます。Cisco Unified Communications Manager やその他の Cisco IP Communications アプリケーションを中央サイトに配置したアーキテクチャは、次のようなメリットをもたらします。
- 設定と管理の一元化
- 全サイトでの、すべての Cisco Unified Communications Manager 機能、次世代コンタクト センター、ユニファイド メッセージング サービス、個人向け生産性ツール、モビリティ ソリューション、ソフトウェア ベース フォンへの常時アクセス
- 各リモート サイトで IT スタッフが不要
- アプリケーションのリモート ユーザへの迅速な導入が実現
- アップグレードと保守の簡素化が実現
- TCO の低減
Survivable Remote Site Telephony(SRST)
企業が中央サイトからリモート オフィスに IP テレフォニーを展開する際に重要なことは、リモート ブランチ オフィスでフェールオーバー機能をコスト効率良く提供することです。ただし、小規模オフィス サイトのサイズや数が大きいと、ほとんどの企業は専用の呼処理サーバ、ユニファイド メッセージング サーバ、あるいは複数の WAN リンクを各サイトに導入して必要な可用性を満たすことができません。
Cisco Unified Communications Manager を Survivable Remote Site Telephony(SRST)と連携させることで、可用性の高い IP テレフォニーを、導入、管理、維持が簡単なコスト効率の高いソリューションでリモート ブランチ オフィスに展開できるようになります。SRST 機能は、Cisco 2900、3900、4400 シリーズのユニファイド コミュニケーション ルータで動作する Cisco IOS® ソフトウェアに組み込まれています。シスコ ユニファイド コミュニケーションは、次の 2 つの呼処理存続可能性を提供します。Survivable Remote Site Telephony(SRST)は、基盤となる最も重要な IP テレフォニー サービスの存続可能性を維持します。Enhanced Survivable Remote Site Telephony(E-SRST)は、基盤となる IP テレフォニー サービスに加え、高度なユニファイド コミュニケーション補足サービスの存続可能性を維持します。SRST の詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/iptel/srstel/index.html をご覧ください。
SRST ソフトウェアは、ブランチ オフィスにおける Cisco Unified Communications Manager と IP フォン間の接続障害を自動検出します。SRST は、Cisco Simple Network Automated Provisioning 機能により、ユニファイド コミュニケーション ルータを自動設定するプロセスを開始し、影響を受けるオフィスの IP フォンと PSTN アクセス向けの呼処理のバックアップ冗長性を確保します。障害発生時、ルータは必要不可欠な呼処理サービスを提供することで、クリティカルな電話機能の動作を保証します。
Cisco Unified Communications Manager への接続が復旧すると、システム上で呼処理機能がプライマリ Cisco Unified Communications Manager クラスタに自動的に戻ります。この機能の設定は、中央サイト(図 2)の Cisco Unified Communications Manager で一度だけ実行されます。
図 2 SRST と連携した中央集中型 Cisco Unified Communications Manager の導入
シスコ ユニファイド コミュニケーションのルータ機能と利点
シンプルな管理機能
- 中央集中型管理機能の提供
- ラージ ダイヤル プラン管理の有効化
- Cisco IP Telephony ネットワークにおける設定の一元化
可用性
- Cisco Unified Communications Manager に冗長性を提供。プライマリ ホストの Cisco Unified Communications Manager に障害が発生すると、コール制御により、次に利用可能な Cisco Unified Communications Manager サーバにフェール オーバーが行われる
- Cisco Unified Communications Manager クラスタへの接続が失われた場合、SRST を使用してブランチ オフィスの存続可能性を実現
拡張性
- 小規模から大規模企業のオフィスの要件に対応
- Cisco Unified Communications Manager のクラスタリングに基づき、クラスタごとのユーザ数を最大 40,000 まで拡張
投資保護
- 90 以上のインターフェイスの組み合わせに対応した、モジュラ式プラットフォーム設計を実現
- シスコ ユニファイド コミュニケーション ルータへの既存の投資を活用し、音声容量の拡大を実現
Cisco Unified Communications Manager 機能と連携したユニファイド コミュニケーション ルータの概要
表 1 は、Cisco Unified Communications Manager と連携したユニファイド コミュニケーション ルータ機能の概要を示しています。
表 1 Cisco Unified Communications Manager 機能と連携したシスコ ユニファイド コミュニケーション ルータの概要
対応 |
対応1 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
アナログ FXS インターフェイスのループ スタートおよびグラウンド スタート シグナリング |
このシグナリングにより、電話、FAX、キー システムへの直接接続が簡素化されます。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
アナログ E&M(ウィンク、即時、遅延)インターフェイス |
これらのインターフェイスにより、PBX への直接接続が可能になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
アナログ FXO インターフェイスのループ スタートおよびグラウンド スタート シグナリング |
この機能により、PBX またはキー システムとの接続が容易になり、PSTN との間の構外接続が可能になります。MGCP モードで発信回線 ID(CLID)を使用できます。2 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
アナログ ダイヤル イン(DID) |
アナログ DID により、PSTN への接続が可能になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
アナログ Centralized Automated Message Accounting(CAMA) |
アナログ CAMA により、E-911 サポート向けのアナログ PSTN 接続が容易になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
BRI Q.931 ユーザ側(NET3) |
この機能により、PSTN との接続が可能になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
BRI Q.931 ネットワーク側(NET3) |
この機能により、PBX との接続が可能になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
BRI Q.SIG ベーシック コール(発信番号を含む) |
この機能により、PBX またはキー システムへの接続が容易になります。 |
対応 |
非対応 |
非対応3 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
BRI Q.SIG 自動転送、コール転送、会議 |
これらのサービスにより、PBX またはキー システムへの接続が可能になります。 |
非対応 |
対応4 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
T1 E&M hookflash |
この機能は、時分割多重(TDM)の音声自動応答装置(IVR)から、PSTN または IP フォンの相手先にコールを転送する際に使用します。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
T1-CAS E&M(ウィンク スタートおよび即時スタート)インターフェイス |
これらのインターフェイスにより、PBX、キー システム、または PSTN への接続が容易になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
T1-CAS E&M(遅延ダイヤル)インターフェイス |
これらのインターフェイスにより、PBX、キー システム、または PSTN への接続が容易になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
T1-CAS 機能グループ D5 |
この機能は PBX または PSTN との接続に使用されます。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
T1-CAS FXO(グラウンド スタートおよびループ スタート)インターフェイス |
これらのインターフェイスは、PBX やキー システムに接続して構外接続を行う目的で使用されます。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
T1-CAS FXS(グラウンド スタートおよびループ スタート)インターフェイス |
これらのインターフェイスは、PBX やキー システムに接続する目的で使用されます。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
E1 CAS |
E1 CAS により、PBX または PSTN への接続が可能になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
E1 MelCAS |
E1 MelCAS により、PBX または PSTN への接続が容易になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
E1 R2(30 以上の国別バリアント) |
E1 R2 により、PBX または PSTN との接続が可能になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
T1/E1 ISDN PRI Q.931 インターフェイス |
これらのインターフェイスは、PBX やキー システムに接続して構外接続を行う目的で使用されます。構外接続により、PSTN または PTT(電気通信省庁)との接続が可能になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
T1/E1 Q.SIG 基本コール(発信者番号を含む) |
この機能は PBX との接続に使用されます。 |
対応6 |
対応 |
非対応3 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
T1/E1 Q.SIG(着信転送、自動転送、コール転送、発信用および接続用 ID サービス、メッセージ待機インジケータを含む) |
この機能は PBX との接続に使用されます。 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
T1/E1 外部シグナリング(ext-sig) |
この機能は、共通チャネル信号(TCCS)アプリケーション用に接続トランクを有効にする目的で使用します。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
アウトオブバンド Dual Tone MultiFrequency(DTMF) |
この機能は、DTMF トーンと情報をアウトオブバンドで伝送するため、クリアな送信と検出が可能になります。 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
Cisco IP Telephony ネットワークにおけるゲートウェイ設定の一元化 |
この機能は、MGCP ユニファイド コミュニケーション ルータの設定を Cisco Unified Communications Manager で行えるようにすることで、これらの設定プロセスの一元化および自動化を実現します。設定情報は、起動時と設定変更時に自動的にダウンロードされます。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
Cisco Unified Communications Manager のフェールオーバー用冗長構成 |
ユニファイド コミュニケーション ルータとプライマリ Cisco Unified Communications Manager との接続が失われると、ゲートウェイは次に利用可能な Cisco Unified Communications Manager を使用します。 |
対応 |
対応 |
対応7 |
対応 |
非対応 |
対応 |
Cisco Unified Communications Manager のフェールオーバー時のコール保存 |
次に利用可能な Cisco Unified Communications Manager へのフェールオーバー時に、既存のコールが保存されます。コールは、プライマリ ホストの Cisco Unified Communications Manager の復旧時にも保存されます。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
SRST およびゲートウェイ フォールバック |
Cisco Unified Communications Manager クラスタとの接続が失われた場合、SRST は IP フォン用の基本的なコール処理を提供します。ゲートウェイ フォールバックにより、接続が失われている間にブランチ オフィス ルータの PSTN テレフォニー インターフェイスがサポートされます。 |
対応 |
非対応 |
対応7 |
対応 |
非対応 |
対応 |
ゲートウェイのフォールバックおよびリカバリ時の、既存の BRI および PRI コールのコール保存 |
既存のコールは、Cisco Unified Communications Manager クラスタへの接続の損失時、およびゲートウェイ フォールバック時に保存されます。コールは、Cisco Unified Communications Manager との接続復旧時にも保存されます。 |
対応 |
対応 |
対応7 |
対応 |
非対応 |
対応 |
ゲートウェイのフォールバックおよびリカバリ時の、既存の T1/E1(CAS)およびアナログ コールのコール保存 |
既存のコールは、Cisco Unified Communications Manager クラスタへの接続の損失時、およびゲートウェイ フォールバック時に保存されます。コールは、Cisco Unified Communications Manager との接続復旧時にも保存されます。 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
マルチキャスト保留音(MoH) - 集中型 |
この機能により、ユニファイド コミュニケーション ルータは、MoH サーバからオン/オフネット コール中のユーザに音楽を配信できます。 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
マルチキャスト保留音(MoH) - 分散型 |
この機能により、ユニファイド コミュニケーション ルータは、ルータ内蔵の MoH サーバを介してオン/オフネット コール中のユーザに音楽を配信できます。 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
保留トーン |
保留トーンは、ユーザが保留になったタイミングで発生します。 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
保留トーン タイマーの調整 |
保留トーンは、PSTN で再生されるようにローカルのゲートウェイで生成されます。保留トーン タイマー調整機能により、Cisco Unified Communications Manager のサービス パラメータを設定し、ビープ音の間隔を指定できます。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
発信者 ID のサポート8 |
この機能により、ユニファイド コミュニケーション ルータは発信者の発信者 ID を送信、表示させることができます。
In MGCP モードで、IP フォン、FXS、T1/E1 PRI との発着信、FXO から IP フォンへの発信(逆は不可)が可能です。発信者 ID は、T1-CAS で現在サポートされていません。
SIP および H.323 モードで、IP フォン、FXS、BRI、T1/E1 PRI との発着信、FXO から IP フォン、FXS、BRI、T1/E1 PRI への発信(逆は不可)が可能です。 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
MCID(悪意のあるコールの発信者 ID)over PRI |
MCID over PRI 機能により、悪意のあるコールのオンネット担当者への通知、オンネット コール詳細レコード(CDR)のフラグ設定、悪意のあるコールのオフネット(PSTN)システムへのネットワーク インターフェイスを介した通知が容易になります。 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
T1-PRI(バックホール)および T1-CAS(ウィンク スタートのみ)用の Multilevel Precedence and Preemption(MLPP) |
この機能により、ネットワーク負荷が高い状況でも、上級職員と、最重要の組織や人物との通信が保証されます。さらに、認証済みユーザとの通話を、優先度の低い通話に優先させることができます。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
Group III FAX サポート |
Group III FAX サポート機能により、FAX リレーまたは FAX パススルーのいずれかの方法を用いることで、PSTN と IP 間の Group III FAX の送信が容易になります。 |
対応 |
対応9 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
T.38 標準ベースの FAX サポート |
この機能により、PSTN と IP 間の T.38 FAX の送信が可能になります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
Private-Line Automatic Ringdown(PLAR) |
PLAR は、他の内線や自動案内への専用接続を提供します。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
標準ベースのコーデック10 |
ネットワーク上で、標準ベースの圧縮アルゴリズム(G.711、G.729、G.729a/b、G.722、Internet Low Bitrate Codec(iLBC)、G.723.1、G.726、G.728 のいずれか)を使用し、非圧縮 Pulse Code Modulation(PCM)か、5.3 〜 64 kbps の圧縮データのいずれかを選択して音声データを送信できるようになります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
音声アクティビティ検出(VAD) |
送信するアクティブな音声トラフィックがない場合に、通話時の帯域幅を節約します。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
コンフォート ノイズ生成(CNG) |
VAD の使用時、送信先でのデジタル信号プロセッサ(DSP)は、送信元からの背景雑音をエミュレートすることで、通話の切断が認識されないようにします。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
ビジー アウト |
ルータへの WAN または LAN 接続がダウンしているか、コールが許可されない場合、PBX または PSTN へのトランクを「ビジー アウト」します。 |
- |
- |
対応 |
- |
- |
対応 |
H.323 ITU バージョン 1、2、3、4 のサポート |
H.323 のこれらのバージョンは、業界標準のシグナリング プロトコルを使用して、ゲートウェイ、ゲートキーパー、および H.323 エンドポイント間のコールを設定します。 |
対応 |
- |
- |
対応 |
- |
- |
SIP IETF RFC 3261 のサポート |
業界標準のシグナリング プロトコルを使用して、ゲートウェイと、SIP プロキシまたは SIP Back-to-Back ユーザ エージェントとの間のコールを設定します。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
認証、許可、およびアカウンティング(AAA) |
AAA は、デビット カードおよびクレジット カード(プリペイドおよびポストペイド電話カード)アプリケーションをサポートします。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
IVR のサポート |
IVR は、自動アテンダント サポート、ボイスメール サポート、対象サービスに応じたコール ルーティングを提供します。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
自動アテンダント |
IVR を使用して、コール自動応答サービスとコール自動転送サービスを提供します。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
VoiceXML |
VoiceXML は、コールセンター向けの使用で、ゲートウェイで待ち状態のコールを制御します。エージェントが対応可能になった場合のみコールがリダイレクトされます。 |
対応 |
対応 |
対応7 |
対応 |
非対応 |
対応 |
Voice over IP(VoIP)によるオーバーラップ送信 |
可変長ダイヤル文字列のダイヤリングをスピード アップします。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
音声 + データ統合アクセス |
音声データとシリアル データのインターフェイスを同一の T1/E1 で有効にします。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
フラクショナル PRI |
T1/E1 で 23/30 チャネル未満を使用できるようになります。その他のチャネルは、データ用で使用される場合と使用されない場合があります。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
FXO トーン応答スーパーバイザ |
コールへの応答を知らせる信号のトーンの使用と、CDR の開始が容易になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
FXO 接続解除監視 |
バッテリ リバーサルを行うか、トーンの使用を有効にして FXO コールの接続を解除します。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
ゲートウェイでの ISDN ビデオ スイッチング(DSP のドロップ) |
ISDN ベースのビデオ会議システムを接続し、ISDN から戻します。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
発信コールの番号計画の種別の設定 |
自分のコールが PSTN 経由で発信される前に、ゲートウェイの番号計画を変更できるようになります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
FACILITY IE を使用した PRI での名前表示(発信者名(CNAM)) |
PSTN コール用の IP フォンで発信者名を表示します。 |
非対応 |
対応11 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
Secure Telephone Unit(STU)および Secure Terminal Equipment(STE)の電話サポート |
STU および STE は、米国国防総省のアナログ電話と BRI セキュアフォンをサポートします。 |
非対応 |
対応12 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
Defense Switched Network(DSN)への接続 |
米国国防総省の プライベート TDM ネットワークをサポートします。 |
対応13 |
対応14 |
対応15 |
対応 |
非対応 |
対応 |
Secure Real-Time Transport Protocol (SRTP):ユニファイド コミュニケーション ルータでのメディア認証と暗号化 |
この機能により、ゲートウェイ間のコール、および IP フォンとゲートウェイ間のコールがセキュアになります。 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
SRTP-Real-Time Transport Protocol (RTP)フォールバック動作 |
コール セットアップにおける機能ネゴシエーション時に SRTP から RTP へのフォールバックを可能にします。 |
対応16 |
対応17 |
対応18 |
対応 |
非対応 |
対応 |
シグナリング暗号化 SIP:Transport Layer Security(TLS)、MGCP/H,323、IP セキュリティ(IPsec) |
ユニファイド コミュニケーションと Cisco Unified Communications Manager 間のシグナリング通信を暗号化します。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
H.320 ビデオ ゲートウェイのサポート |
この機能により、ISDN トランクが音声トラフィックとビデオ トラフィックの両方に統合されます。 |
対応 |
非対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
仮想化(Virtual Route Forwarding(VRF)) |
VRF を使用して、ネットワークの仮想セグメンテーションをサポートします。 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
IPv6 |
IPv6 をサポートすることで、IPv6 対応ネットワークとのインターワーキングが可能になります。 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP) |
DHCP により、DHCP サーバからのゲートウェイ設定パラメータの取得が可能になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
リソース予約プロトコル(RSVP)のサポート |
コール アドミッション制御のリソース予約を有効にすることで、高品質な音声を確保できます。 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
履歴情報のサポート |
この機能により、履歴情報ヘッダーを使用してコールの履歴情報を送信できます。 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
SIP のプライバシーおよびアイデンティティ |
この機能により、P-Preferred Identity(PPI)と P-Asserted Identity(PAI)両方のアイデンティティを送信できます。 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
対応 |
非対応 |
非対応 |
シグナリング ヘルス モニタリング |
この機能により、シグナリング トランクを越えたシグナリング接続のモニタが可能になります。 |
対応 |
対応 |
対応 |
対応 |
非対応 |
対応 |
Q.SIG および Q.931 トンネリング |
VoIP シグナリングに基づく ISDN シグナリングの透過的なトンネリングを可能にします。 |
対応19 |
非対応 |
対応19 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
第 2 世代シスコ サービス統合型ルータ(ISR G2)におけるアドホック ビデオ会議サービスおよび統合型ビデオ トランスコーディング サービス |
Cisco 2900 および Cisco 3900 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)でのアドホック ビデオ会議および統合型ビデオ トランスコーディングを可能にします。 |
非対応 |
対応19 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
非対応 |
Cisco V.150.1 最低限度要件 |
音声ゲートウェイに拡張機能を提供し、UCR2008 の仕様で定義されている要件を満たします。具体的には、V.150.1 最低限度要件(モデム リレー)、Modem over IP(MoIP)、Fax over IP (FoIP)に対するサポートが追加されています。 |
最低限度のシステム要件を持つ Cisco Unified Communications Manager と連携したユニファイド コミュニケーション ルータ
表 2 〜 5 は、ユニファイド コミュニケーション ルータのシステム要件を示しています。
表 2 最低限度のシステム要件を持つ Cisco Unified Communications Manager と連携したシスコ ユニファイド コミュニケーション ルータ(SIP を使用する場合)
* この表には、Cisco IOS ソフトウェアの特定のインターフェイス タイプと Cisco Unified Communications Manager の連携テストが最初に行われた時期を記載しています。各ネットワーク モジュール(NM)、拡張統合モジュール(AIM)、サービス モジュール(SM)、統合サービス モジュール(ISM)、およびプラットフォームが Cisco IOS ソフトウェアで最初にサポートされた時期については記載していません。この情報については、各インターフェイスのデータ シートを参照してください。SIP を使用する場合、どの NM、SM、AIM、ISM、またはプラットフォームが使用されているかを Cisco Unified Communications Manager が認識する必要はありません。そのため、Cisco Unified Communications Manager が特定のプロトコルや機能をサポートしている限り、問題なく動作します。
表 3 最低限度のシステム要件を持つ Cisco Unified Communications Manager と連携したユニファイド コミュニケーション ルータ(H.323 を使用する場合)
* この表には、Cisco IOS ソフトウェアで特定のインターフェイス タイプが最初にサポートされる時期を示しています。各 NM、SM、AIM、ISM、およびプラットフォームが Cisco IOS ソフトウェアで最初にサポートされる時期については記載していません。この情報については、各インターフェイスのデータ シートを参照してください。H.323 モードでは、どの NM、SM、AIM、ISM、またはプラットフォームが使用されているかを Cisco Unified Communications Manager が認識する必要はありません。そのため、Cisco Unified Communications Manager が特定のプロトコルや機能をサポートしている限り、問題なく動作します。
表 4 最低限度のシステム要件を持つ Cisco Unified Communications Manager と連携したユニファイド コミュニケーション ルータ(MGCP を使用する場合)
** QSIG 補助では、Cisco Unified Communications Manager 4.0 以降が必要です。QSIG 基本サービスは、Cisco Communications Manager 3.3 および Cisco IOS Software Release 12.2.11T で最初に導入されました。
*** MLPP では、Cisco Unified Communications Manager 4.0.2 以降が必要です。
表 5 会議、トランスコーディング、Media Termination Point(MTP)用に、最低限度のシステム要件を持つ Cisco Unified Communications Manager と連携したユニファイド コミュニケーション ルータ
音声性能
表 6、7 は、ユニファイド コミュニケーション ルータにおける、接続と CPU パフォーマンスに関する情報を示しています。
表 6 シスコ ユニファイド コミュニケーション ルータの最大 DS-0 物理接続*
* この表には、物理接続番号が記載されています。各プラットフォームで実際にサポートできる音声コール数を決める際の目安として、CPU パフォーマンスも使用する必要があります。
表 7 シスコ ユニファイド コミュニケーション ルータの CPU パフォーマンス*
注:
- すべての結果は、G.729A または G.711(20 ms パケット化)スイッチド H.323 コール(VAD はオフ)となります。
- 全テストのコール成功率(CSR)は、98〜100 % です。
- テスト コールの長さは、コール時間の短い秒単位コール率テスト以外は 180 秒です。
Cisco 2900 および 3900 ISR 用のテスト リリースは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.0.1M となります。Cisco 4400 用のテストについては、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース 3.1.0 が使用されています。本ドキュメントには、ユニファイド コミュニケーション ルータの一般的なパフォーマンスの目安が記載されています。この数値は、異種の多様なテスト、テスト条件、トラフィック パターンに基づき推測されたもので、テスト以外の要素もいくつか考慮されているため、実際のテスト結果にはばらつきが生じます。そのため、特定のシナリオ、トラフィック パターン、リリースのより詳細なパフォーマンス値については、概念検証テストを実行することをお勧めします。
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1 ループ スタート シグナリングのみをサポートします。
2 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(20)T 以降、および Cisco Unified Communications Manager 8.0 以降が必要です。
3 Cisco Unified Communications Manager がない場合はゲートウェイ間でサポートされます。
4 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(4)T 以降、および Cisco Unified Communications Manager 4.2 以降が必要です。
5 Cisco 1700 シリーズ ユニファイド コミュニケーション ルータではサポートされていません。
6 自動転送、コール転送、会議がサポートされます。メッセージ待機インジケータは SIP から QSIG(逆は不可)に送られ、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(11)T を必要とします。発信用および接続用 ID はサポート対象外です。
7 Cisco Unified Communications Manager 4.1(3)SR2 以降、および Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(9)T 以降が必要です。ゲートキーパーはサポート対象外です。
8 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(20)T 以降が必要です。
9 Cisco Unified Communications Manager 4.2(3)が必要です。
10 G.722 は MGCP に対応していません。G.722 では、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(20)T 以降、および Cisco Unified Communications Manager 5.0 以降が必要です。iLBC では、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(15)T 以降、および Cisco Unified Communications Manager 6.0 以降が必要です。
11 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(14)T 以降が必要です。BRI の動作に制限。シングル B チャネル音声のみ。テストは電話 3 台に限定。データ コールはサポート対象外。
12 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(2)T 以降が必要です。
13 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(15)T 以降、および Cisco Unified Communications Manager 5.0(回線側)以降が必要です。Cisco Unified Communications Manager のトランク側については現在サポート対象外です。
14 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(3)以降、および Cisco Unified Communications Manager 4.1 以降が必要です。
15 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T2 以降、および Cisco Unified Communications Manager 5.0 以降が必要です。
16 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T 以降、および Cisco Unified Communications Manager 5.0 以降が必要です。
17 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(3)以降、および Cisco Unified Communications Manager 4.1 以降が必要です。
18 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T1、および Cisco Unified Communications Manager 5.0 以降が必要です。
19 Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.1(4)M 以降、および Cisco Unified Communications Manager 8.6 以降が必要です。
20 ギガビット イーサネットまたはファスト イーサネット出力、Quality-of-Service(QoS)機能なし、音声トラフィックのみ
21 T1/E1 または High-Speed Serial Interface(HSSI)シリアル出力、複数の QoS 機能、音声トラフィックおよび少量のデータ トラフィック
22 T1/E1 または HSSI シリアル出力、複数の QoS 機能、CRTP、音声トラフィックおよび少量のデータ トラフィック