Cisco Full-Stack Observability により、革新的なクルーズ船観光企業の顧客体験が向上しました
大手クルーズ船観光企業の Royal Caribbean Group は、高く評価される 3 つのブランド(Royal Caribbean International、Celebrity Cruises、Silversea Cruises)を有し、64 隻の船が世界 1,000 箇所を目的地として就航しています。
業種:サービス
所在地:米国フロリダ州マイアミ
従業員数:102,000 名
Web サイト:royalcaribbeangroup.com
パートナー:NTT 社
「Royal Caribbean Group(Royal Caribbean 社)」と聞いて最初に思い浮かぶのは、多くの場合、オーシャンビュー、アンブレラドリンク、眩しい日差しといった光景でしょう。しかし、Royal Caribbean Group でオペレーショナル エクセレンス担当ディレクタを務める Alice McElroy 氏にとって、それは一面的なものでしかありません。McElroy 氏は、「弊社が販売するのは、クルーズではなく体験です。弊社では常に、お客様に最高の体験を提供できるように心がけています」と述べています。最高の体験を実現するということは、いかなる種類のシステム障害やボトルネックも許容されないことを意味します。
McElroy 氏が Cisco Full-Stack Observability(FSO)を選んだのはそのためです。FSO は、アプリケーションのパフォーマンス向上、リソースの最適化、およびセキュリティの強化に役立つソリューションです。 .
McElroy 氏は、「弊社がフルスタック オブザーバビリティの実装に関心を持つようになったのには、いくつかの理由がありました。弊社のシステムがダウンしたとき、お客様から連絡がありました。弊社ではシステムのダウンを認識しておらず、お客様のみが知っていたのです。また、システムの稼働時間が 99% であるからといって Web サイトでの顧客体験が良好な時間が 99% であるとは限らないことも分かっていました」と述べています。
McElroy 氏によると、そのために Royal Caribbean 社では、顧客が Web サイトにアクセスしてから顧客の検索などの機能がサーバーレベルでどのように処理されるのかを把握する必要がありました。McElroy 氏は、「たくさんの障害点があり、それらの障害点の調整と理解が必要でした」と述べています。
テクノロジースタックのどこに焦点を当てるべきかをよりよく理解するために、Royal Caribbean 社では Cisco AppDynamics と Cisco ThousandEyes に注目しました。これらは、シスコの広範な FSO ソリューションの一部です。
このソリューションは、依存関係やデジタルサービス提供の複雑なサプライチェーンにおけるトランザクションのひとつひとつを緻密に分析した情報の提供を通じて、エンドツーエンドでサービスを可視化するという難題を解決します。そのような可視性のおかげで、Royal Caribbean 社は、事業運営に関する貴重なインサイトを得ることができました。
McElroy 氏は、「AppDynamics と ThousandEyes がコールセンターの管理にもたらした価値には、アプリケーション体験だけでなくネットワーク体験全体の可視性を含むフルスタック オブザーバビリティを実現できたことなどがあります。今では、すべてが見えるようになりました。弊社では、すべてのタッチポイントと、ボトルネックの原因となっている障害点を把握しています。Cisco AppDynamics と Cisco ThousandEyes を使用しているため、予約件数を把握するだけでなく、リアルタイムの分析により、そうしたインサイトを得ることができます」と述べています。
「AppDynamics と ThousandEyes がコールセンターの管理にもたらした価値には、アプリケーション体験だけでなくネットワーク体験全体の可視性を含むフルスタック オブザーバビリティを実現できたことなどがあります。」
オペレーショナル エクセレンス担当ディレクタの Aice McElroy 氏
Web サイトの運用に関しては、すべてを可視化できる機能によってすでに大きな成果があったと、Royal Caribbean 社の e-コマースチームで運用マネージャを務める Alex Oliva 氏が述べています。Oliva 氏は、「分析とメトリクスは、弊社にとって非常に有益です。以前に、英国のお客様に関するビジネスプロセスに問題が発生しましたが、その問題を検証し、問題が発生した正確な時期と理由をグラフ化することができました。これらはさまざまな症状を伴う複雑なシナリオであるため、知りたい情報を正確に照会できることは大きな利点となります」と述べています。
Royal Caribbean 社が複雑なネットワークを分析する方法を真に理解したいと考えていたという事実は、シスコの長年のパートナーであり、このプロジェクトのグローバル サービス プロバイダーである NTT 社にとって喜ばしいことでした。
NTT 社のプラクティスディレクタを務める Joe Malaicel 氏は、「Royal Caribbean 社が分析という要素にこれほど細心の注意を払われたことをうれしく思いました。ビジネスの重要な機能を可視化して、何が起きているのかを正確に把握できるようになったことは、Royal Caribbean 社に大きな価値をもたらしました」と述べています。
Cisco FSO により、McElroy 氏は顧客体験を向上させましたが、その実装の結果はチームにとっても同様に有益でした。McElroy 氏は、「弊社の企業文化が変化しました。事後対応型の組織からプロアクティブな予防的組織に移行したのです」と述べています。
McElroy 氏はさらに、「以前は、スプレッドシートで稼働チェックポイントを確認し、各チームがシステムの動作状況を直感的に報告していました。今では、システムの状態を把握するだけでなく、ビジネストランザクションの可視性により、維持率や予約ファネルの傾向分析が可能になっています。シスコのソリューションにより、データ主導型の企業となりました」と述べています。
McElroy 氏は、「Cisco Full-Stack Observability のおかげで、弊社の開発者の生産性がほぼ 100% 向上しました。開発者がソリューションの開発だけでなくソリューションのサポートにも責任を持つ昨今の状況下において、開発者は、依然として開発に時間を費やしたいと考えています。現在では、モニタリングが開発サイクルに統合されたため、システムを実稼働させる前にどのように動作するのかを把握できます。実稼働時にも、故障したシステムのサポートに時間がかからなくなり、開発に多くの時間を費やせるようになりました」と述べています。
McElroy 氏はさらに、「Cisco AppDynamics プラットフォームを実装してから、問題解決までの平均時間(MTTR)が 50% 短縮しました。また、重大なインシデントの数が減少したため、稼働時間が長くなりました。ご存知のように、ダウンタイムは収益の損失を意味します」と述べています。
McElroy 氏は、Cisco FSO ソリューションに満足しているだけでなく、NTT 社およびシスコとのコラボレーションによって Royal Caribbean 社の顧客体験が向上したことを高く評価しています。
「弊社はシスコ社や NTT 社とともに、弊社の課題と、お客様にプラスの変化をもたらすソリューションに焦点を当てました。このコミットメントの共有により、実装したソリューションを信頼していますが、最も重要なこととして、これらの企業とのパートナーシップを信頼しています」
Maissel 氏もこれに同意し、「Cisco Full-Stack Observability による展開とマネージドサービスを通じて、お客様が行った投資で成功できるように支援することが弊社の目標です。Royal Caribbean 社が現在の状態にいたるまでの支援を提供し、目標を達成するために協力することは、やりがいのある仕事となりました」と述べています。
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