Cisco IoT Operations Dashboard データシート

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Updated: 2023 年 4 月 26 日

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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1. 概要

Cisco IoT Operations Dashboard は、クラウドベースの IoT サービスプラットフォームであり、業務チームが産業用ネットワーキングデバイスと接続された大規模な産業資産に安全に接続し、接続を維持し、そこからインサイトを得ることを可能にします。接続されているすべての産業資産が 1 ヵ所にまとめて表示されるため、業務チームは運用の合理化と事業継続に役立つ有益なインサイトを引き出すことができます。

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図 1.                           

Cisco IoT Operations Dashboard サービス

2. Cisco IoT Operations Dashboard サービス

このダッシュボードにより、6 つの主要なサービスが有効になります。

1.     エッジデバイス管理

1.1    サポートされている産業用ネットワークデバイスの設定、展開、および監視

1.2    業務チームがシスコの産業用ネットワークデバイス上のアプリケーションのライフサイクルを管理できるようにするシスコのアプリケーション管理

2.     遠隔地に展開されネットワーク接続された機器への Cisco Secure Equipment Access

3.     ネットワーク接続された機器とその脆弱性、およびサイバーセキュリティリスクの自動検出のための Cisco Cyber Vision(新規)

4.     シスコの産業用ワイヤレス

5.     シスコの産業用センサーを使用して資産と施設を監視する Cisco Industrial Asset Vision

6.     エッジからマルチクラウドへのデータオーケストレーションを可能にする Cisco Edge Intelligence

2.1 エッジデバイス管理

2.1.1 サポートされている産業用デバイスの設定、展開、および監視

Cisco IoT Operations Dashboard は、次のようなシスコの産業用ネットワーキングデバイスを使用して、産業資産への接続のシンプルかつ安全な管理を可能にします。

     産業用ルータ:Cisco IR1101IR1800 シリーズ、および IR800 シリーズ

     Industrial Asset Vision 搭載の LoRaWAN 用ワイヤレスゲートウェイ

シスコは、産業用エッジの効果的な管理に必要な柔軟性、セキュリティ、および拡張性を備えた、幅広い業種およびユースケースをサポートする産業用エッジルータおよびゲートウェイのポートフォリオを提供しています。シスコの産業用ネットワーキングデバイスのゼロタッチ展開と復元力のある遠隔管理により、IoT Operations Dashboard IoT ネットワークの迅速なセットアップと管理を可能にします。

IoT Operations Dashboard は、次のようなユースケースで産業資産および IoT 資産の接続と管理をサポートするのに適しています。

     道路や交差点の信号機や標識などの産業資産

     バスなどの大量輸送車両、緊急自動車

     ソーラーパネルや風力タービンなどの再生可能エネルギー資産

     ベンダーとプロバイダーがサービスを提供し、マシンが顧客サイトで稼働していることを確認し、予防保全をスケジュール設定することを可能にするコネクテッドマシン

     ATM、無人サービス端末、自動販売機、電気自動車充電ステーションなどのネットワーク接続された資産

     拡張オフィス(フィールドホットスポット)

Examples of IoT use cases supported by Cisco IoT Operations Dashboard

図 2.                           

Cisco IoT Operations Dashboard でサポートされる IoT ユースケースの例

Cisco IoT Operations Dashboard は、使いやすく、拡張性があり、集中型および分散型の運用サポートチームによる安全な運用を可能にします。表 1 に一覧表示されている機能が提供されます。

表 1.           接続の確立に関する Cisco IoT Operations Dashboard の重要な機能

簡易性

拡張性

セキュリティ

  ネットワークデバイスのリアルタイムの可視性、インサイト、所在追跡。
  直感的な地図ベースの監視ダッシュボードとトラブルシューティング。
  IoT ユースケースのネットワーク展開を可能にする雛型式のシスコ検証済み設定。サポートされる展開シナリオには、LTE アップリンク、ワークグループブリッジを使用した Wi-Fi オフロード、データセンターへの VPN 、サブテンド IoT デバイスへの IP 割り当てと Wi-Fi 認証、カスタム ファイアウォール ルール、ポート フォワーディング ルール、インターフェイス フェールオーバー ルールが含まれます。
  車両数、人数、動作検出に関するアラートを表示する Cisco Meraki ビデオ MV カメラおよびダッシュボードとの統合。
  フィールド IoT デバイスの能動的および受動的な遠隔トラブルシューティングに役立つ IoT 特有のアラート。
  特定のデバイスグループまたはアラートカテゴリで電子メールまたは SMS ベースの通知を受信する機能。
  セルラー接続またはイーサネット接続を使用した IoT ネットワークデバイスのゼロタッチ展開。
  シスコネットワークデバイスの無線または有線接続を介したファームウェア更新をスケジュール設定する機能。
  大規模なフィールド展開に向けてネットワークデバイスをオンボードするための業務ユーザー中心の穴埋め様式の UI ワークフロー。
  移動体または遠隔地への展開が原因でアップリンクのセルラー信号強度が弱くなる可能性がある場合にシスコネットワークデバイスを監視および設定する機能を備えた、クラウドからの復元力のあるエッジネットワーク管理。
  電子メールまたは SMS を使用したセキュリティに関する役割ベースの通知。シスコからのデバイスファームウェアの更新と、オペレータからのネットワークデバイス削除要求。
  デバイスの追加、トラブルシューティング、ファームウェアのアップグレード、設定の操作など、さまざまなユーザーワークフローに対するカスタム役割ベースアクセス制御(RBAC )。
  組織全体を対象とする既存の ID サービス(Microsoft Active Directory など)を使用したユーザーログインのための SAML 2.0 ベースシングルサインオンおよび RBAC 認証。
  シングルサインオン(SSO )と Cisco Platform Suite の統合
  ネットワークデバイスとダッシュボードでユーザーが開始したアクションの監査証跡。
  クラウドダッシュボードとの間のユーザー通信とデバイス通信の暗号化。
  シスコクラウドから独立したデータ経路による仮想プライベートネットワーク(VPN )およびプライベート APN データ伝送機能。
  ネットワークデバイスとクラウドダッシュボード間での証明書ベースの認証。
  異なる組織のユーザーとデバイスを分離するマルチテナント。

Cisco IoT Operations Dashboard operator view of network devices and device status

図 3.                           

ネットワークデバイスとデバイスステータスの Cisco IoT Operations Dashboard オペレータビュー

Cisco IoT Operations Dashboard operator view of industrial equipment connected to a Cisco network device

図 4.                           

シスコのネットワークデバイスに接続された産業機器の Cisco IoT Operations Dashboard オペレータビュー

2.1.1.1 購入

Cisco IR シリーズのデバイス管理には、Cisco IoT Operations Dashboard のサブスクリプションが必要です。IoT Operations Dashboard のライセンス構造は、次の 2 つの階層で構成されています。

     Essentials サブスクリプションは、コア機能セットを提供します。

     Advantage サブスクリプションは、Essentials サブスクリプションのすべての機能を含む高度な機能セットを提供します。

ライセンスは、管理対象ネットワークデバイスの数に基づいて、IoT Operations Dashboard のサブスクリプションとして利用できます。サブスクリプション価格は、標準の 3 年、5 年、または 7 年の期間、あるいは該当する期間内の任意の月数(36 84 ヵ月)に対して提示されます。課金は、月次、四半期、年次、または前払いのいずれかを選択できます。IR1101 または IR18xx のデバイスハードウェア注文の一環として Cisco IoT Operations Dashboard を注文することをお勧めします。これにより、購入後の IoT Operations Dashboard へのデバイスオンボーディングが大幅に簡素化されます。シスコネットワークデバイスの管理に必要なサブスクリプションを表 1 に示します。製品 ID を表 2 に一覧表示します。

表 2.           重要な展開機能および監視機能のための Cisco IoT Operations Dashboard とシスコネットワークデバイスのバンドル製品 ID

ハードウェア製品 ID

IoT Operations Dashboard サブスクリプション製品 ID

シスコ産業用ルータ(IR)デバイスと同時注文

IR1101-K9

IR1101-A-K9

1. EssentialsIOTOD-IR-E-3Y/5Y/7Y

2. AdvantageIOTOD-IR-A-3Y/5Y/7Y

IR1821-K9

IR1831-K9

IR1833-K9

IR1835-K9

1. EssentialsIOTOD-IR-E-3Y/5Y/7Y

2. AdvantageIOTOD-IR-A-3Y/5Y/7Y

表 3.           IoT Operations Dashboard Essentials および Advantage ライセンスの概要

 

システム機能

産業用ルータ

アドバンスドサービス

エッジデバイス管理(EDM)、アプリケーション管理、および Secure Equipment Access のサブスクリプションとサービス

IoT OD Essentials

IoT OD Advantage

Secure Equipment Access

 

Secure Equipment Access Plus

 

安全なデバイスオンボーディング

該当なし

該当なし

サードパーティ IOx アプリケーション管理

 

詳細ダッシュボード API アクセス(ロードマップ)

 

基本サービス

システム機能
SSO、マルチテナント、RBAC、アラート/イベント)

ネットワークデバイスの展開
IR1101IR1800IR8xx

詳細設定テンプレート
CLI およびフォームベース)

ネットワークデバイスの監視
(セルラー、GPS、状態、所在)

接続されたクライアントの監視

Cisco Platform Suite の統合

ハードウェアとは別個に IoT Operations Dashboard サブスクリプションを購入するには、製品 IDPIDIOTOD-CLOUD を使用してください。この ID は、既存のルータまたはゲートウェイ、別個に購入したデバイス、またはライセンスの更新に使用できます。

ハードウェア購入の一環として IoT Operations Dashboard を注文することをお勧めします。注文すると、プラグアンドプレイ(PnP)プロファイルの作成とデバイスシリアル番号の PnP プロファイルへの関連付けが自動的に開始されるためです。PnP プロファイルは、サポートされているデバイスを任意の場所で IoT Operations Dashboard にオンボーディングするのに役立ちます。

顧客が管理する Smart Account(含 Virtual Account)と関連する IoT Operations Dashboard 組織の簡単な統合操作により、新しいデバイスを IoT Operations Dashboard 組織に自動的に入力できます。

2.1.1.2 サポートされるファームウェアバージョン

4 に、IoT Operations Dashboard でサポートされる Cisco IOS および Cisco IOS XE ファームウェアバージョンと、サポートされるさまざまなハードウェア デバイス プラットフォームを示します。

表 4.           必要なファームウェアバージョン

ハードウェア

説明

IoT Operations Dashboard サブスクリプション

最小ファームウェア バージョン
Cisco IOS バージョン)

推奨ファームウェアバージョン(Cisco IOS バージョン)

IR807IR809、および IR829 シングル LTE

Cisco IR800 産業用ルータ

産業用ルータ(IR)の場合:

IOTOD-IR-E-3Y/5Y/7Y

IOTOD-IR-A-3Y/5Y/7YAdvantage

15.8(3)M2a

15.9(3)M5

IR829 AP

Cisco IR829 アクセスポイント

15.3(3)JK

15.3(3)JK7

IR829 デュアル LTE

Cisco IR829 産業用ルータ  デュアル LTE

15.9(3)M2a

15.9(3)M5

IR1101

Cisco Catalyst IR1100 高耐久性シリーズ ルータ

17.04.01

17.09.01

IR1800

Cisco Catalyst IR1800 高耐久性シリーズ ルータ

17.08.01

17.09.01

2.1.2 シスコアプリケーション管理

お客様やエコシステムパートナーは、IoT エッジアプリケーションを活用することで、分散型ネットワーク インフラストラクチャの内部で IoT データを利用して制御機能を実行できます。IoT Operations Dashboard によって管理されるシスコ産業用ルータ上の IOx アプリケーションのサポートにより、分散型 IoT ネットワーク機能は、拡張されたコンピューティング環境をエッジアプリケーションに提供します。

Cisco IOx では、業界トップクラスのネットワーク オペレーティング システムである Cisco IOS ソフトウェアと、主要なオープン ソース プラットフォームの Linux が統合されています。Cisco IoT ネットワーク インフラストラクチャで動作するアプリケーションの開発における Cisco IOx のメリットは、使い慣れた Linux ベースのプロセスとオープンソースツールを使用できることです。

お客様は、IOx アプリケーションを作成し、それらを産業用ネットワークデバイス上で実行することで、エッジに接続された機器から入手できるデータの価値を活用できます。これらのアプリケーションは、お客様が独自のビジネスプロセスを最適化したり、顧客に付加価値サービスを提供したりするのに役立ちます。たとえば、あるアプリケーションが、接続された機器の使用時間とダウンタイムを示すダッシュボードを表示するとします。Cisco IoT Operations Dashboard のアプリケーション管理を使用すると、IoT Operations Dashboard によって管理されるシスコの産業用ネットワークデバイスにインストールされている IOx アプリケーションのライフサイクルを管理できます。

Applications Management

図 5.                           

アプリケーション管理

OT および IT ユーザーは、IoT Operations Dashboard を使用して、アプリケーションのライフサイクル全体を手軽に管理できます。たとえば、ユーザーはアプリケーションのエッジデバイスへのインストール、更新、アンインストール、監視、およびトラブルシューティングを行うことができます。

IoT Operations Dashboard のアプリケーション ライフ サイクル管理には、次のアクセスオプションが含まれています。

A.   IoT Operations Dashboard のユーザーインターフェイスで直接アクセス

B.   API 経由でアクセス

以下に対してすべての管理オプションを利用できます。

1.     シスコブランドのアプリケーション(Cisco SEACyber VisionEdge Intelligence など)

2.     サードパーティ(顧客作成)のアプリケーション

シスコアプリケーション管理はプレミアム機能であり、IoT Operations Dashboard Advantage ライセンスが必要です。この機能はシスコ産業用ルータ(IR1101IR1800IR800)でのみ利用できます。

Applications running on the device and system information

図 6.                           

デバイスで実行されているアプリケーションとシステム情報

2.2 遠隔接続された機器への Cisco Secure Equipment Access

Cisco Secure Equipment AccessSEA)および SEA Plus は、業務チームが遠隔地で接続された機器または機械を安全に設定できるようにする IoT Operations Dashboard 付加価値サービスです。これらのサービスは、運用管理者が容易に管理できる詳細なアクセス制御を可能にし、内部の従業員や外部の作業者を含む承認されたユーザーの接続を保護します。SEA サービスは、機器のメンテナンスや緊急時の対応のために遠隔拠点に移動するのに必要な時間とコストを削減することにより、組織の効率を向上させるのに役立ちます。たとえば、業務チームは、フィールドに配置されシスコ産業用ルータを使用して接続された交通信号制御装置、車両派遣システム、カメラおよび他のシステムなどの機器を設定できます。

SEA を使用すると、作業者は、ラップトップに追加のソフトウェアをインストールする必要なく、ブラウザを使用するだけでどこからでも遠隔地の機器にアクセスできます。遠隔地の機器には、GUI または CLI ベースの手段でアクセスできます。サポートされているプロトコルは、HTTP/SSSHWindows ベースシステム用の RDPVNC、および Telnet です。

SEA Plus は、IP 接続をサポートするあらゆるタイプの機器をユーザーが設定できるようにすることで、さらなる柔軟性を実現します。SEA Plus を使用すると、ユーザーのコンピュータ上のクライアントソフトウェアと遠隔地の機器との間に直接の安全なデータ接続が作成され、ユーザーはその機器と容易にやり取りしてファイルを交換できるようになります。SEA Plus は、TCPUDP、および ICMP ベースのプロトコルをサポートします。IoT Operations Dashboard SEA Plus により、運用管理者は安全な通信のためのプロトコル(TCP UDP など)とポートを選択できます。この機能により、ユーザーと遠隔システムの間の通信用に特定のチャネルを定義し、それ以外のすべてをブロックする高度な対応が可能になります。

表 5.           Cisco Secure Equipment Access ソフトウェアサービス機能の概要

簡易性

拡張性

セキュリティ

サポートされているすべてのプロトコル(HTTP/SSSHRDPVNCTelnet)での機器へのブラウザベース SEA アクセス。遠隔機器にアクセスするために、ユーザーのラップトップにソフトウェアを追加する必要はありません。SEA Plus アクセスの場合は、ユーザーのコンピュータにクライアントソフトウェアをインストールする必要があることに注意してください。

SEA および SEA Plus は、Cisco Catalyst IR1101IR1800、および IR800 シリーズで有効にできます。

SEA または SEA Plus をサポートするために、現場にハードウェアを追加する必要はありません。SEA および SEA Plus には、IoT OD Advantage ライセンスが必要です。

社内の業務チームおよび外部サードパーティ内の特定のユーザーに、機器のグループへのアクセス権を割り当てることができます。

IR シリーズ ルータごとに最大 4 つの同時 SEA または SEA Plus セッションが許可されます。クラウドへの、またはクラウドからの機器アクセスで最大 1Mbps のスループットをサポートします。ルータまたはゲートウェイごとに 1 ヵ月あたり最大 500 MB の機器アクセストラフィックが許可されます。

機器のアクセス設定を行うシステム管理者、機器にアクセスできるユーザーを定義するオペレータ管理者、および機器にアクセスできるオペレータユーザーに別個の役割が付与されます。

組織全体の既存のアイデンティティサービスを使用して、機器にアクセスするための SAML 2.0 ベースシングルサインオン認証を有効にすることができます。組織外のサードパーティアクセスの場合、電子メールおよびパスワードベースの認証を有効にすることができます。

管理者は、機器アクセスの開始時刻と終了時刻に関するユーザーアクティビティログを利用できます。

IoT Operations Dashboard にログオンすると、IoT オペレータは、特定のユーザー用に定義および設定された SEA または SEA Plus リモートセッションを使用して、遠隔システムにアクセスできます。図 7 は、該当するセッションのタイルビューの例を示しており、リストビューも使用可能です。

IoT オペレータは、利用可能なセッションの 1 つをクリックするだけで、遠隔システムに非常に簡単にログインできます。遠隔ホストを管理するためのリモート デスクトップ プロトコル(RDP)セッションを選択する IoT オペレータの例を図 8 に示します。

Operator view showing the tile view of remote sessions to equipment that the operator is permitted to launch.

図 7.                           

オペレータが起動を許可されている機器へのリモートセッションのタイルビューを示すオペレータビュー。

A remote RDP session to equipment the operator has launched on the browser

図 8.                           

オペレータがブラウザで起動した機器へのリモート RDP セッション

2.3 シスコ産業用ワイヤレスサービス

シスコ産業用ワイヤレスサービス(IW サービス)は、シスコ超高信頼ワイヤレスバックホール(Cisco URWB)デバイスの設定、展開、プロビジョニング、および監視を IoT Operation Dashboard から一元的に行うための専用ツールスイートです。

Cisco URWB は、移動体資産を使用する場合や、光ファイバの敷設が不可能だったりコストが高すぎたりする場所にネットワークを延伸する場合に、光ファイバのようなワイヤレス接続を提供します。高帯域幅、高可用性、超低遅延、パケット損失のないシームレスなハンドオフを提供します。中断のないワイヤレス接続を必要とする極めて要求の厳しいアプリケーションの接続に最適です。これを使用して、OT アプリケーション用の静的、移動性、および高速ローミングのワイヤレス バックホール ネットワークを作成できます。Wi-Fi と同じほど簡単に設置することが可能で、ライセンス不要の周波数帯で動作します。

Industrial Wireless service in IoT Operations Dashboard

図 9.                           

IoT Operations Dashboard の産業用ワイヤレスサービス

産業用ワイヤレスサービスにより、1 つの場所で顧客のすべての URWB 展開を管理することが可能になります。マルチテナントアプローチを採用しているため、IT チームと OT チームは、組織とサブ組織を構成し、ネットワークの詳細な可視性と全体的な可視性の両方を同時に利用できます。グループとテンプレートを組織内で構成して、拡張された展開全体でデバイス構成を最適化できます。

シスコ IW サービスおよびシスコ超高信頼ワイヤレス バックホール デバイスに関するその他の製品情報とライセンス情報は、https://www.cisco.com/site/us/en/products/networking/industrial-wireless/ultra-reliable-wireless-backhaul/index.html?ccid=cc002272&oid=powit024681&dtid=odicdc000509 で入手できます。

2.4 Cisco Industrial Asset Vision

Cisco Industrial Asset VisionIAV)は、シスコの高耐久性センサーを使用して資産と施設を監視するための完全なソリューションです。シスコの LoRaWAN ワイヤレス産業用センサーを使用して、ビジネスに不可欠な環境をシンプルかつ強力に可視化し、最も過酷な環境でも資産を効率的に稼働させます。IoT Operations Dashboard Industrial Asset Vision を有効にすると、業務チームと IT サポートスタッフは、シスコ産業用センサーとネットワーク接続の全体を単一のビューで確認することができます。Cisco Industrial Asset Vision に関するその他の製品情報とライセンス情報については、https://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/cloud-systems-management/industrial-asset-vision/datasheet-c78-744368.html を参照してください。

Related image, diagram or screenshot

図 10.                        

IoT Operations Dashboard 内の Cisco Industrial Asset Vision 概要ビュー

2.5 Cisco Edge Intelligence

Cisco Edge Intelligence は、エッジからマルチクラウドへのオーケストレータであり、IoT 資産からのデータの取得を簡素化し、特定のデータを IoT アプリケーションに提供します。IoT Operations Dashboard Edge Intelligence を有効にすると、業務チームと IT サポートスタッフは、IoT データとネットワーク接続を単一のビューで確認できます。Cisco Edge Intelligence に関するその他の製品情報と注文情報は、https://www.cisco.com/c/en/us/solutions/internet-of-things/edge-intelligence.html で入手できます。

Cisco Edge Intelligence summary view within IoT Operations Dashboard

図 11.                        

IoT Operations Dashboard 内の Cisco Edge Intelligence 概要ビュー

3. サポート

Cisco IoT Operations Dashboard のサブスクリプションには、受賞歴のある Cisco Technical Assistance CenterTAC)による 24 時間年中無休のクラウド ソフトウェア サポートが含まれています。さらに、シスコ製品についての有用な技術情報や一般情報が得られる Cisco.com へのアクセスを提供します。加えて、シスコのオンライン Software Center ライブラリへのアクセスも提供します。シスコのネットワーク デバイス ハードウェア用に、Cisco IoT Operations Dashboard サブスクリプションとともに付加的な SMARTnet サポートも購入できます。

Software Support Basic サービスのオファーについての詳細は、https://www.cisco.com/c/dam/en_us/about/doing_business/docs/cisco-software-support-service.pdf をご覧ください。

サブスクリプション期間中、すべてのクラウド ソフトウェア アップデートはシスコによって管理されます。クラウド運用条件の詳細については、https://www.cisco.com/c/dam/en_us/about/doing_business/legal/OfferDescriptions/iot-operations-dashboard.pdf で確認できます。

追加のソリューションサポートを Cisco IoT Operations Dashboard で購入できます。詳細については、https://www.cisco.com/c/m/en_us/customer-experience/support/solution-support.html で確認できます。

Cisco IoT Operations Dashboard の製品ドキュメントは、https://developer.cisco.com/docs/iotod/ で入手できます。

4. Cisco Capital

目的達成に役立つ柔軟な支払いソリューション

Cisco Capital により、目標を達成するための適切なテクノロジーを簡単に取得し、ビジネス変革を実現し、競争力を維持できます。総所有コスト(TCO)の削減、資金の節約、成長の促進に役立ちます。100 ヵ国あまりの国々では、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、および他社製製品を購入するのに、シスコの柔軟な支払いソリューションを利用して、簡単かつ計画的に支払うことができます。詳細はこちらをご覧ください


5. 文書の変更履歴

新規トピックまたは改訂されたトピック

説明箇所

日付

アプリケーション管理コンテンツの変更:メリット、IOx 価値提案の追加、IR 専用、IoT OD イメージを使用した遠隔アプリケーション管理の更新

アプリケーション管理のセクション

2023 2

Secure Equipment Access コンテンツの変更:新しい SEA Plus 機能。

SEA のセクション

2023 2

産業用ワイヤレスサービスのコンテンツの変更:名前の変更、利点の追加、一連のツールの説明

産業用ワイヤレスサービスのセクション

2023 2

最新の UI 更新で IoT OD イメージを置き換え

ドキュメントの全文

2023 2

産業用ゲートウェイに関する情報を削除

ドキュメントの全文

2023 2

 

 

 

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