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Cisco® Packet Voice Digital Signal Processor Modules(PVDMs)により、Cisco Catalyst 8000 エッジ プラットフォーム ファミリおよび Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)は、シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションにおいて高密度音声接続、会議、トランスコーディング、メディア最適化、トランスレーティング、およびセキュアな音声などのリッチメディア処理機能を提供します。これらの新しいモジュールは、これまで以上に小さな実装面積を可能にしながら、これまでにない規模をサポートします。
オンボードマザーボード PVDM(PVDM4-X)
PVDM 拡張サービスモジュール(SM-X-PVDM)
PVDM ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM-PVDM-X)
PVDM は、デジタル音声接続、会議、ユニバーサル トランスコーディング、およびメディア最適化サービスをサポートします。
● T1/E1 音声:PVDM の主な用途の 1 つは、デジタル音声を IP パケットにパケット化し、時分割多重(TDM)デジタル音声アプリケーションを使用可能にすることです。
● 会議:PVDM モジュールは、Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Communications Manager Express と連携し、各種コーデックによってアドホックおよびミートミー会議をサポートします。
● ユニバーサル トランスコーディング:PVDM は、Cisco IOS® ソフトウェアと連携してユニバーサル トランスコーディングをサポートするため、会話をサポート対象コーデックから別のサポート対象コーデックに変換できます。
● トランスレーティング:PVDM は、トランスレーティング(コーデックのパケット化間隔が異なるネットワークに接続するために行われる同一コーデックの再パケット化)をサポートします。
● 音声品質管理:PVDM は、圧縮、ボイスアクティビティ検出、ジッター管理、およびエコーキャンセレーションを実行します。PVDM のエコーキャンセレーションは、128 ミリ秒のテール長で ITU-T G.168 に準拠しています。
● 省エネ:マザーボード PVDM(PVDM4)には、モジュールが使用されていないときの省電力モードなど、複数の省電力モードがあります。省電力モードで、PVDM4 は最大 5 ワットの電力を節約できます。
アナログ音声モジュール(FXS、FXO、および E/M)および Catalyst 8000 および 4000 シリーズ ISR の基本速度インターフェイス(BRI)デジタル音声モジュールには、設定不要のデジタル シグナル プロセッサ(DSP)が組み込まれており、音声のパケット化のための追加の PVDM は必要ありません。
よくある質問については、PVDM Q&A [英語] を参照してください。
Cisco PVDM は、3 種類のフォームファクタが利用できます。また、各フォームファクタは 4 つの密度をサポートしています。
● 最大 256 チャネルの密度に対応するマザーボード PVDM(PVDM4)(図 1)
● 最大 3080 チャネルの密度に対応する PVDM 拡張サービスモジュール(SM-X-PVDM)(図 2)
● 最大 256 チャネルの密度に対応する NIM PVDM(図 3)
マザーボード PVDM は、ISR 4461 を除くすべての Cisco 4000 シリーズ ISR でサポートされています。これらは、ルータのマザーボードのシングルスロットや T1/E1 ポートをサポートするネットワーク インターフェイス モジュール(NIM)に直接接続できます。マザーボードに接続された PVDM4 モジュールは、会議、メディア最適化、およびトランスコーディングなどの IP ベースの音声サービスのみを提供します。
T1/E1 NIM に接続された PVDM4 モジュールは、音声 T1/E1 接続に使用されます。余分なチャネルは、マザーボードスロットでサポートされる他の IP ベースのサービス用に再利用できます。強化された DSP アーキテクチャは、リッチメディア音声アプリケーションのために最適化された新しいパケット処理エンジンに対応しており、同時に TDM-IP 音声フレームワークもサポートしています。
PVDM 拡張サービスモジュールは、SM-X スロット(Cisco 4331、4351、4451、および 4461 ISR)を含む ISR でサポートされています。
PVDM ネットワーク インターフェイス モジュールは、Catalyst 8300 および ISR 4461 でサポートされ、これらはすべて NIM スロットを含みます。
SM-X モジュールおよび NIM PVDM モジュールは、IP ベースの音声サービスのみをサポートし、TDM アプリケーションには使用できません。
表 1 に、さまざまな PVDM オプションとそのスロット要件を示します。
表 1. Cisco PVDM の製品番号とスロット要件
部品番号 |
スロット |
説明 |
PVDM4-32(=) |
オンボードマザーボードまたは T1/E1 モジュールスロット |
32 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
PVDM4-64(=) |
オンボードマザーボードまたは T1/E1 モジュールスロット |
64 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
PVDM4-128(=) |
オンボードマザーボードまたは T1/E1 モジュールスロット |
128 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
PVDM4-256(=) |
オンボードマザーボードまたは T1/E1 モジュールスロット |
256 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
SM-X-PVDM-500 |
拡張サービスモジュールスロット |
768 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
SM-X-PVDM-1000(=) |
拡張サービスモジュールスロット |
1024 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
SM-X-PVDM-2000(=) |
拡張サービスモジュールスロット |
2048 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
SM-X-PVDM-3000(=) |
拡張サービスモジュールスロット |
3080 チャネル高密度音声 DSP モジュールまたはスペア |
NIM-PVDM-32(=) |
ネットワーク インターフェイス モジュール スロット |
32 チャネル DSP を備えた NIM PVDM |
NIM-PVDM-64(=) |
ネットワーク インターフェイス モジュール スロット |
64 チャネル DSP を備えた NIM PVDM |
NIM-PVDM-128(=) |
ネットワーク インターフェイス モジュール スロット |
128 チャネル DSP を備えた NIM PVDM |
NIM-PVDM-256(=) |
ネットワーク インターフェイス モジュール スロット |
256 チャネル DSP を備えた NIM PVDM |
PVDM4 モジュールはさまざまな複雑度を持つ広範囲のコーデックをサポートしています。また、Cisco 2800/3800 高密度 PVDM(PVDM3)がサポートするすべてのコーデックをサポートしています。表 2 に、PVDM4 および SM-X-PVDM モジュールでサポートされるコーデックを示し、表 3 に、PVDM4、SM-X-PVDM および NIM-PVDM モジュールのチャネル密度を示します。表 4 に、メディア拡張機能を示します。
表 2. PVDM の音声、FAX、およびモデムコーデックのサポート
低複雑度のコーデック |
複雑度 |
マザーボード PVDM(PVDM4) |
PVDM 拡張サービスモジュール(SM-X-PVDM) |
NIM PVDM モジュール |
クリア チャネル |
低 |
対応 |
N/A |
対応 |
G.711 |
低 |
対応 |
対応 |
対応 |
FAX およびモデムのパススルー |
低 |
対応 |
サポート対象外 |
対応 |
G.722 |
中 |
対応 |
対応 |
対応 |
G.726 |
中 |
対応 |
サポート対象外 |
対応 |
G.728 |
高 |
対応 |
サポート対象外 |
対応 |
G.729 |
高 |
対応 |
対応(G.729a にマッピング) |
対応 |
G.729a |
中 |
対応 |
対応 |
対応 |
G.729b |
高 |
対応 |
対応(G.729ab にマッピング) |
対応 |
G.729ab |
中 |
対応 |
対応 |
対応 |
ファクス リレー |
中 |
対応 |
サポート対象外 |
対応 |
iLBC(インターネット低ビット レートコーデック) |
高 |
対応 |
対応 |
対応 |
iSAC(インターネット スピーチ オーディオ コーデック) |
高 |
トランスコーディングのみ |
トランスコーディングのみ |
トランスコーディングのみ |
AMR-WB |
高 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
モデム リレー |
高 |
対応 |
サポート対象外 |
対応 |
表 3. PVDM4、NIM-PVDM-X、および SM-X-PVDM モジュールのチャネル密度
名前 |
チャネルの数 |
||
低複雑度 |
中複雑度 |
高複雑度 |
|
PVDM4-32 |
32 |
24 |
16 |
PVDM4-64 |
64 |
48 |
32 |
PVDM4-128 |
128 |
96 |
64 |
PVDM4-256 |
256 |
192 |
128 |
SM-X-PVDM-500 |
768 |
384 |
192 |
SM-X-PVDM-1000 |
1024 |
512 |
256 |
SM-X-PVDM-2000 |
2048 |
1024 |
512 |
SM-X-PVDM-3000 |
3080 |
1400 |
770 |
NIM-PVDM-32 |
32 |
24 |
16 |
NIM-PVDM-64 |
64 |
48 |
32 |
NIM-PVDM-128 |
128 |
96 |
64 |
NIM-PVDM-256 |
256 |
192 |
128 |
表 4. メディア拡張機能
機能 |
マザーボード PVDM(PVDM4) |
PVDM 拡張サービスモジュール(SM-X-PVDM) |
NIM PVDM モジュール |
エコー キャンセレーション |
対応 |
非対応 |
対応 |
トーン検出 |
対応 |
対応 |
対応 |
ノイズ リダクション |
対応 |
対応 |
対応 |
音響衝撃防止 |
対応 |
対応 |
対応 |
ゲイン制御 |
対応 |
対応 |
対応 |
PVDM4 モジュールは、ISR 4461 を除くすべての Cisco 4000 シリーズ ISR でサポートされています。プラットフォームのマザーボードには PVDM4 モジュール用のスロットが 1 個あります。T1/E1 NIM には追加の PVDM4 モジュールを接続できます。
SM-X-PVDM モジュールは、SM-X スロットを搭載した Catalyst 8300 および Cisco 4000 シリーズでサポートされています。表 5 に、プラットフォームのサポートの詳細を示します。表 6 と 7 に、トランスコーディング用と会議用のプラットフォームのそれぞれのパフォーマンス情報を示します。
NIM-PVDM-X モジュールは、Catalyst 8300 および ISR 4461 でサポートされています。
表 5. SM-X-PVDM モジュールのプラットフォーム サポート
4000 シリーズ プラットフォーム |
SM-X-PVDM-500(最大チャネル数) |
SM-X-PVDM-1000(最大チャネル数) |
SM-X-PVDM-2000(最大チャネル数) |
SM-X-PVDM-3000(最大チャネル数) |
C8300-1N1S-6T |
1(500) |
1(1000) |
1(2000) |
1(3000) |
C8300-1N1S-4T2X |
1(500) |
1(1000) |
1(2000) |
1(3000) |
C8300-2N2S-6T |
2(1000) |
2(2000) |
1(2000) |
1(3000) |
C8300-2N2S-4T2X |
2(1000) |
2(2000) |
2(4000) |
2(6000) |
4321 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
4331 |
1(500) |
1(1000) |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
4351 |
2(1000) |
1(1000) |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
4431 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
4451 |
2(1000) |
2(2000) |
1(2000) |
1(3000) |
4461 |
3(1500) |
3(3000) |
2(4000) |
2(4000) |
すべての SM-X-PVDM モジュールには、8GB 以上の RAM が必要です
表 6. トランスコーディング用のプラットフォームのパフォーマンス
プラットフォーム |
低複雑度から低複雑度 |
C8300-1N1S-6T |
3336 |
C8300-1N1S-4T2X |
3336 |
C8300-2N2S-6T |
3592 |
C8300-2N2S-4T2X |
6672 |
4321 |
768 |
4331 |
1024 |
4351 |
1280 |
4431 |
1024 |
4451 |
3336 |
4461 |
6160 |
表 7. 会議用のプラットフォーム パフォーマンス
プラットフォーム |
低複雑度(8 パーティ) |
C8300-1N1S-6T |
498 |
C8300-1N1S-4T2X |
520 |
C8300-2N2S-6T |
591 |
C8300-2N2S-4T2X |
937 |
4321 |
130 |
4331 |
220 |
4351 |
245 |
4431 |
241 |
4451 |
502 |
4461 |
850 |
4000 シリーズ ISR は PVDM3 モジュールをサポートせず、2900 および 3900 シリーズ ISR は PVDM4、SM-X-PVDM、および NIM-PVDM-X モジュールをサポートしないことに注意してください。
表 8 に、PVDM4 および SM-X-PVDM モジュールの仕様を示します。
表 8. モジュールの仕様
機能 |
マザーボード PVDM(PVDM4) |
PVDM 拡張サービスモジュール(SM-X-PVDM) |
PVDM ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM-PVDM-X) |
コンポーネント |
|||
DSP |
マルチコア DSP テクノロジー |
マルチコア DSP テクノロジー |
マルチコア DSP テクノロジー |
インターフェイス |
マザーボードまたは T1/E1 NIM に Integrated Services Card(ISC)スロット搭載 |
拡張サービスモジュール(SM-X) |
ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM-PVDM-X) |
機能 |
|||
動作温度 |
0 ~ 50°C(32 ~ 122°F) |
0° ~ 40°C(32° ~ 104°F) |
0 ~ 50°C(32 ~ 122°F) |
電圧 |
3.3 V |
12V |
12V |
電流 |
1.47 A |
4.17 A |
1.25 A |
電源 |
4.85 W |
50W |
15W |
重量 |
36 g(0.08 ポンド) |
808 g(1.78 ポンド) |
204 g(0.45 ポンド) |
サイズ(高さ x 幅 x 奥行) |
1.7 X 5.1 X 6.7 cm(0.67 X 2.50 X 2.62 インチ) |
4.0 X 21.7 X 20.6 cm(1.58 X 8.55 X 8.10 インチ) |
3.18 x 8.89 x 18.39 cm(1.25 x 3.50 x 7.24 インチ) |
規制と適合規格 |
|||
安全性 |
以下に適合:
● IEC 60950
(国際規格)
● AS/NZS 60950-1
(オーストラリアおよびニュージーランド)
● CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1
第 1
版および第 2
版(カナダ)
● GB4943-95
(中国)
● EN60950-1
第 1
版および第 2
版(CENELEC
。EU
および EFTA
を含む)
● NOM-019-SCFI-1998
(メキシコ)
● UL 60950-1
第 1
版および第 2
版(米国)
|
以下に適合:
● IEC 60950
(国際規格)+ A1
および A2
● AS/NZS 60950-1
(オーストラリアおよびニュージーランド)
● CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1
第 2
版(カナダ)
● GB4943-95
(中国)
● EN60950-1
第 2
版(CENELEC
。EU
および EFTA
を含む)+ Am1
および Am2
● NOM-019-SCFI-1998
(メキシコ)
● UL 60950-1
第 2
版(米国)
|
以下に適合: IEC 60950-1、第 2 版(グループの相違点および国別要求項目をすべて含む)(国際規格)
● CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1-07
(カナダ)
● EN60950-1
第 2
版(CENELEC
。EU
および EFTA
を含む)
● UL 60950-1
第 2
版(米国)
● IEC 62368
、第 2
版(グループの相違点および国別要求項目をすべて含む)(国際規格)
● CAN/CSA-C22.2 No.62368-1-14
(カナダ)
● EN 62368-1
第 2
版(CENELEC
。EU
および EFTA
を含む)
● UL 62368-1
第 2
版(米国)
|
ホモロゲーション |
プラットフォーム依存 |
プラットフォーム依存 |
プラットフォーム依存 |
平均故障間隔(MTBF) |
システム依存 |
システム依存 |
システム依存 |
EMC |
|||
放射 |
● CISPR22
、クラス B
● EN55022
、クラス B
、CFR47
、Part 15
、Subpart B
、クラス B
|
● CISPR22
、クラス A
● EN55022
、クラス A
、CFR47
、Part 15
、Subpart B
、クラス B
|
● CISPR32
クラス A
● EN55032
、クラス A
、CFR47
、Part 15
、Subpart B
、クラス A
|
高調波 |
EN61000-3-2 |
EN61000-3-2 |
EN61000-3-2 |
フリッカ |
EN61000-3-3 |
EN61000-3-3 |
EN61000-3-3 |
耐性 |
● CISPR24
● EN 55024
● EN50082-1
|
● CISPR24
● EN 55024
● EN50082-1
|
● CISPR24
● EN 55024
● EN61000-6-1
|
静電放電(ESD) |
EN 61000-4-2 |
EN 61000-4-2 |
EN 61000-4-2 |
RF フィールド |
EN 61000-4-3 |
EN 61000-4-3 |
EN 61000-4-3 |
EFT |
EN 61000-4-4 |
EN 61000-4-4 |
EN 61000-4-4 |
サージ |
EN 61000-4-5 |
EN 61000-4-5 |
EN 61000-4-5 |
伝導 RF |
EN 61000-4-6 |
EN 61000-4-6 |
EN 61000-4-6 |
電源周波数磁界 |
EN 6100-4-8 |
EN 6100-4-8 |
EN 6100-4-8 |
電圧ディップ、瞬断、および中断 |
EN 61000-4-11 |
EN 61000-4-11 |
EN 61000-4-11 |
シスコ製品の購入方法については、シスコ発注ホームページ [英語] および表 1 を参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには、Cisco Software Center [英語] にアクセスしてください。
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用、拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。
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