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Cisco® ASR 9900 スイッチファブリックカード 2(図1)、スイッチファブリックカード S(図 2)、スイッチファブリックカード T(図 3)は、Cisco ASR 9922 ルータ、ASR 9912 ルータ、ASR 9910 ルータ、および ASR 9906 ルータ向けの次世代スイッチファブリックであり、高密度 100 ギガビット イーサネット ラインカードをサポートします。Cisco ASR 9900 スイッチファブリックカード 2(ASR 9900 SFC2)、スイッチファブリックカード S(ASR 9900 SFC-S)、およびスイッチファブリックカード T(ASR 9900 SFC-T)のシステムアーキテクチャは、昨今の有線、データセンター相互接続(DCI)、および無線アクセスネットワーク(RAN)の集約型アプリケーションで必要とされる最新のプログラム可能な導入モデル、ならびにレイヤ 2 とレイヤ 3 サービスの統合に対応できるように設定されています。
Cisco ASR スイッチファブリックカード 2
Cisco ASR スイッチファブリックカード S
Cisco ASR スイッチファブリックカード T
ASR 9900 SFC2、SFC-S、SFC-T の機能は、優れた拡張性、サービス柔軟性、および高可用性を備えています。
次に例を示します。
· 分散型スイッチ ファブリック アーキテクチャ
· ASR 9922 および ASR 9912 ルータの拡張性と高可用性を実現するため、最大 7 枚の ASR 9900 スイッチファブリックカード SFC2 をサポート
· ASR 9910 ルータの拡張性と高可用性を実現するため、最大 5 枚の ASR 9900 スイッチファブリックカード SFC-S をサポート
· ASR 9906 ルータの拡張性と高可用性を実現するため、最大 5 枚の ASR 9900 スイッチファブリックカード SFC-T をサポート
· 低遅延かつノンブロッキングなマルチステージ アーキテクチャ
スイッチファブリックは、複数のパラレルプレーンによるスイッチングのシングルステージとして構成され、1 枚のラインカードから別のラインカードにパケットを転送します。各ファブリックプレーンは、シングルステージでノンブロッキングなパケットベースのストアアンドフォワード方式のスイッチです。Cisco ASR 9000 ルートプロセッサ 2 および Cisco ASR 9000 ルートスイッチプロセッサ RSP と連携し、ルートプロセッサの集中型仮想出力キュー(VOQ)調停機能を使用したトラフィック管理をサポートします。
ASR 9922 および ASR 9912 のシャーシは、オールアクティブ ファブリックコントローラ構成モデルを利用して、6+1 の冗長性を提供します。これにより、7 つのスイッチファブリック間で処理能力を最大限に活用して、トラフィックの負荷を分散できます。1 枚のファブリックカードで障害が発生しても、ファブリックカードの活性挿抜(OIR)でのパケット損失ゼロを実現するハードウェアサポートにより、残りの 6 枚のアクティブカードがシステム内でトラフィック転送を継続します。すべてのファブリックカードがアクティブでトラフィックを転送しているため、トラフィックの負荷を全面的に引き受ける準備が整っています。
ASR 9922 および ASR 9912 では最大 7 枚のファブリックカードを収容できるのに対し、ASR 9910 および ASR 9906 では、最大 5 枚の専用ファブリックカードと 2 つのルートスイッチプロセッサに内蔵されたファブリックを組み合わせて使用できます。その結果、ASR 9910 および ASR 9906 では、7 つのファブリックによるトラフィックの切り替えが可能になります。
ASR 9910 および ASR 9906 のシャーシもオールアクティブ ファブリックコントローラ構成モデルを利用して、6+1 の冗長性を提供します。これにより、7 つのスイッチファブリック間で処理能力を最大限に活用して、トラフィックの負荷を分散できます。1 枚のファブリックカードで障害が発生しても、ファブリックカードの活性挿抜(OIR)でのパケット損失ゼロを実現するハードウェアサポートにより、残りの 6 枚のアクティブファブリックがシステム内でトラフィック転送を継続します。すべてのファブリックカードがアクティブでトラフィックを転送しているため、トラフィックの負荷を全面的に引き受ける準備が整っています。
第 3 世代高密度 100 ギガビット イーサネット ライン カードが最大 7 台のファブリックコントローラをサポートするのに対して、第 2 世代 Cisco ASR 9000 シリーズ ラインカードは最大 5 台のファブリックコントローラをサポートします。スイッチファブリックには完全な冗長化が施されています。ファブリックカードごとにファブリックのコピーが 1 つあり、各ファブリックカードはシャーシのスループット仕様を満たすのに十分なスイッチング容量を備えています。
ASR 9900 SFC2、SFC-S、および SFC-T の機能と利点を表 1 に示します。
表 1. ASR 9900 SFC2、SFC-S、および SFC-T の機能と利点
機能 |
説明 |
拡張性に優れたファブリック |
·
高密度の 1/10/100 Gbps
ポートをサポートするように設計
·
システムに組み込まれた拡張性により、投資保護を実現
|
最大 7 つのスイッチファブリック |
7 つのファブリック間で同時にトラフィックのロードバランスを提供 ASR 9922 および ASR 9912 ルータでは、7 つのファブリックは 7 枚の専用ファブリックカードに配置されます。 ASR 9910 および ASR 9906 では、2 つのファブリックがルートスイッチプロセッサに内蔵されており、5 つのファブリックが 5 枚の専用ファブリックカードに配置されます。 |
メモリレスのスイッチ |
透過的でノンブロッキングな低遅延パケットフォワーディングを実現 |
ファブリック |
シングルステージ、ノンブロッキング、パケットベース |
ファブリックの速度 |
ファブリックカードあたり 230 Gbps |
システムあたりのファブリック冗長性 |
N+1、最大 7 つのファブリック |
ASR 9900 SFC2、SFC-S、および SFC-T の技術仕様を表 2 に示します。
表 2. ASR 9900 SFC2、SFC-S、および SFC-T の技術仕様
機能 |
説明 |
FPGA |
Field-Programmable Gate Array(フィールド プログラマブル ゲート アレイ) |
シリアル ペリフェラル インターフェイス フラッシュ |
128 Mb SPI フラッシュ X 2 |
不揮発性 RAM(NVRAM) |
128 Kb |
Double Data Rate 3(DDR) |
256 MB |
ソフトウェア リリース |
Cisco IOS® XR ソフトウェアリリース 5.3.0(SFC2 向け) Cisco IOS® XR ソフトウェアリリース 6.0.1(SFC-S 向け) Cisco IOS® XR ソフトウェアリリース 6.3.1(SFC-T 向け) |
Cisco IOS XR ソフトウェア
Cisco ASR 9000 シリーズのアグリゲーション サービス ルータは、アクセスおよびアグリゲーション ネットワークにおいて優れた拡張性、サービスの柔軟性、および高可用性を提供します。このシリーズには、Cisco IOS XR ソフトウェアが搭載されています。このソフトウェアは、革新的な自己修復機能を備えた分散型のオペレーティングシステムであり、連続稼働を実現します。Cisco IOS XR ソフトウェアはソフトウェア メンテナンス アップデート(SMU)をサポートしており、現行サービスを中断することなくバグを修正できるだけでなく、機能のマイナーリリースも可能です。また、Field-Programmable Device(FPD)のアップグレードにも対応しているため、システムの稼働中に Field-Programmable Gate Array(FPGA)や ROM モニタ(ROMmon)などを更新できます。
Cisco ASR 9000 シリーズのキャリア イーサネット アプリケーションには、レイヤ 2 VPN(L2VPN)とレイヤ 3 VPN(L3VPN)、インターネット プロトコル テレビ(IPTV)、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)、モバイルバックホール伝送ネットワークなどのビジネスサービスが含まれています。サポートされている機能には、イーサネットサービス、L2VPN、IPv4/IPv6 および L3VPN、レイヤ 2 およびレイヤ 3 でのマルチキャスト、IP over Dense Wavelength-Division Multiplexing(IPoDWDM)、SyncE、イーサネット運用管理および保守(EOAM)とマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)の運用管理および保守(OAM)、レイヤ 2 およびレイヤ 3 のアクセスコントロールリスト(ACL)、Hierarchical Quality of Service(H-QoS)、MPLS Traffic Engineering Fast Reroute(MPLS TE-FRR)、MultiChassis Link Aggregation(MC-LAG)、Integrated Routing and Bridging(IRB)、Cisco Nonstop Forwarding(NSF)と Nonstop Routing(NSR)、Point-to-Multipoint Traffic Engineering(P2MP-TE)、合法的傍受、Smart Call Home(SCH)、Multi Gigabit Service Control Platform(MGSCP)などがあります。
Cisco ASR 9000 シリーズの Multiservice Edge(MSE)および Ethernet MSE(E-MSE)の機能を利用すると、強力なビジネス VPN サービスをサービスレベル契約(SLA)に基づいて提供できます。こういったサービスを提供するには、通常、さまざまな面で同時に規模を拡大する必要があります。たとえば、Virtual Route Forwarding(VRF)インターフェイスの数、IPv4 および IPv6 のルートの拡張、Bidirectional Forwarding Detection(BFD)セッション、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)の Cisco NSR インターフェイスのインスタンスなどが挙げられます。多方面からの大規模な拡張を要する Cisco ASR 9900 のシステム構成では、システム規模の拡大に対応するため、サービスエッジ(SE)向けに最適化されたルートプロセッサモデルが必要です。
ASR 9912、ASR 9922 シャーシをサポートする ASR 9900 SFC2 と、ASR 9910、ASR 9906 シャーシをサポートする ASR 9900 SFC-S および SFC-T の詳細を表 3 に示します。ASR 9922、ASR 9912、ASR 9910、および ASR 9906 システムは、高水準のパフォーマンスと信頼性を実現するという共通の目的で設計されており、電力と熱に関するイノベーションが同じという特徴があります。
表 3. 製品仕様
ASR 9000 シリーズ ルータプロセッサ向けのシスコサービス
シスコは、ライフサイクル サービス アプローチを通じて包括的なサポートを提供することで、Cisco Prime™ Evolved Programmable Networks を効果的に導入、運用、最適化できるように支援します。Cisco ASR 9000 ルータ向けのシスコのサービスは、実績ある手段により、確実なサービス展開を保証し、十分な投資回収率(Return on Investment)、適切な運用効率、最適なパフォーマンス、および高可用性を実現します。これらのサービスは、Cisco ASR 9000 シリーズの導入およびその後のサポート向けに特別に開発されており、ベストプラクティスや優れたツール、プロセス、およびラボ環境が含まれています。
シスコサービスチームは、お客様固有の要求に対応し、お客様の収益源である既存のサービスを損なうことなく、
新しいネットワークサービスを迅速に市場投入できるようにサポートします。
シスコサービスの詳細については、最寄りのシスコアカウント担当者にお問い合わせになるか、https://www.cisco.com/jp/go/spservices をご覧ください。
Cisco ASR 9900 SFC2 および SFC-S の構成情報を表 4 に示します。
表 4. 構成情報
製品の説明 |
サポート対象のソフトウェアリリース |
部品番号 |
ASR 9900 シリーズ スイッチ ファブリック カード 2 |
Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 5.3.0 以降 |
A99-SFC2 |
ASR 9900 シリーズ スイッチ ファブリック カード 2、スペア |
Cisco IOS XR ソフトウェア リリース 5.3.0 以降 |
A99-SFC2= |
ASR 9910 スイッチファブリックカード |
Cisco IOS XR ソフトウェアリリース 6.0.1 以降 |
A99-SFC-S |
ASR 9910 スイッチファブリックカード、スペア |
Cisco IOS XR ソフトウェアリリース 6.0.1 以降 |
A99-SFC-S= |
ASR 9906 スイッチファブリックカード |
Cisco IOS XR ソフトウェアリリース 6.3.1 以降 |
A99-SFC-T |
ASR 9906 スイッチファブリックカード、スペア |
Cisco IOS XR ソフトウェアリリース 6.3.1 以降 |
A99-SFC-T= |
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