データ シートCisco Carrier-Gradeサービス エンジン モジュールCisco® CRS キャリア ルーティング システムは、非常に優れたパフォーマンス、先進のサービス インテリジェンス、環境に配慮した設計、および長寿命のシステムを提供します。Cisco CRS には、進化したチップセット アーキテクチャと、シスコ独自の自己回復機能を備えた分散オペレーティング システムである Cisco IOS® XR ソフトウェアが搭載されています。パケットベースのデータ通信は、IP 次世代ネットワーク(NGN)上を双方向に行き交うビデオやマルチメディア トラフィックに変化しつつあり、企業および消費者にサービスを提供しているパブリック ネットワークとプライベート ネットワークの両方の基盤に大きな負荷がかかっています。Cisco CRS はメディア対応 Cisco IP NGN であるメディアネットの一部として、中断のない常時稼働運用を実現し、多数のシングルシャーシ フォーム ファクタから大容量のマルチシャーシ システムへ容易に拡張できます。この設計は、業界最高レベルの効率性を実現しており、電力、冷却、ラックスペースの各リソースの消費を最低限に抑えて、インテリジェントかつ包括的なサービスをサポートする帯域幅容量を提供します。Cisco CRS-3 プラットフォームは、Cisco CRS-1 プラットフォームを基に構築されています。下位互換性と上位互換性により、これまでの投資と将来の投資を今後数十年にわたって保護します。 このデータ シートでは、Cisco CRS 用 Cisco Carrier-Grade サービス エンジン(CGSE)(図 1)の製品仕様を詳しく説明しています。 Cisco CGSE は、統合マルチ CPU のサービス モジュールです。Cisco Carrier-Grade IPv6(CGv6)ソリューションおよび Distributed-Denial-of-Service(DDoS)軽減ソリューションに必要となるキャリアクラスの性能と拡張性を備えています。定評あるハイエンド キャリアクラス ルーティング システムである Cisco CRS-1 プラットフォームと CRS-3 プラットフォームの全モデルでサポートされ、1 スロットを占有します。Cisco CRS に搭載された 1 つまたは複数の Cisco CGSE モジュールによって運用される Cisco CGv6 ソリューションは、数十ギガビットの性能で数千万の IP アドレス変換をサポートできます。これによりサービス プロバイダーは、IPv4 アドレス枯渇問題への対処と IPv6 への移行が可能になります。また 1 台のシャーシに複数のサービス モジュールを搭載できるため、ネットワーク上で最高の Cisco CGv6 カバレッジが得られる場所に設置することで高性能なソリューションを導入できます。 シスコは、Arbor Networks から Arbor Peakflow Service Provider(SP)Threat Management System(TMS)のライセンスを供与されており、CRS には DDoS 軽減機能が備わっています。これにより、サービス プロバイダーは以下を実現できます。
このデータ シートでは、Cisco CGSE モジュールの詳細な製品仕様と、Cisco CGSE で使用可能な DDoS 軽減ソフトウェアについて説明しています。 Cisco CGSE は、ライン レートによる変換情報のアカウンティングとロギングによって、可用性の高いアーキテクチャをサポートします。このプラットフォーム上で稼働する Cisco IOS XR ソフトウェアは、Cisco CGSE を通して一部のパケットを迂回させる柔軟な方法を提供すると同時に、グローバルな IPv4 および IPv6 パケットが Cisco CRS フォワーディング インフラストラクチャを通常どおりに通過できるようにします。 優れた性能Cisco CRS に搭載された Cisco CGSE は、Cisco CGv6 サービスにキャリアクラスの性能を提供します。
すでに説明した Cisco CGSE の高い性能により、すべてのサービスに対する最適なユーザ エクスペリエンスが継続的に実現します。 Cisco CGSE DDoS 軽減ソフトウェアDDoS 攻撃を軽減するため、Arbor Peakflow SP TMS ソフトウェアが Cisco CGSE モジュールに移植されました。Arbor Peakflow SP コレクタ プラットフォーム アプライアンスは、ネットワークを監視し、トラフィック分析をリアルタイムに実行して、包括的な DDoS 攻撃シグニチャを検知します。攻撃を検知すると、Cisco CRS にある Cisco CGSE モジュールの脅威管理システムにトラフィックをリダイレクトします。そこで攻撃が大幅に軽減され、安全になったトラフィックがネットワークに戻されます。図 2 は、DDoS 軽減のメカニズムを示しています。 Cisco CGSE DDoS 軽減ソリューションの主な機能は次のとおりです。
膨大なスケーラビリティネットワーク上では、多くの加入者が数え切れないほどのアプリケーションを利用するようになってきています。Cisco CGSE は、このような加入者やアプリケーションの増加に対応できるように拡張します。
統合サービスCisco CGSE モジュールは、定評のあるハイエンド ルーティング プラットフォームの Cisco CRS で使用するために設計されています。このモジュールは、Cisco CRS-1 および CRS-3 のすべてのフォーム ファクタ(4 スロット、8 スロット、16 スロット、マルチシャーシ バージョン)でサポートされています。この幅広い導入オプションによって、サービス プロバイダーは Cisco CGSE を必要に応じて拡張することができます。また、Cisco CGSE は Cisco CRS のルーティング インテリジェンスと統合されているため、1 つの OS ですはらしい運用効率を実現できます。Cisco CRS プラットフォームは セキュア ドメイン ルータ(SDR)をサポートするので、プロバイダーは仮想ネットワーク インフラストラクチャで Cisco CGSE を統合することもできます。 Cisco CGSE(図 3)では次のサービスを利用できます。
Cisco CRS に搭載された Cisco CGSE インターフェイス モジュールは、差し迫る IPv4 アドレス枯渇問題に対処し、サービス プロバイダーの現在の運用モード(PMO)を維持するソリューションを提供します。同時に、IPv6 トンネリングや変換の機能を可能にする、低リスクでコスト効率の高い手段を提供します。 Cisco CRS に関する情報や Cisco CRS に使用可能な他のインターフェイスに関する情報の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/crs/ を参照してください。 製品仕様表 1 に、Cisco CGSE の仕様を示します。 表 1 製品仕様
認定および適合規格表 2 に、Cisco CRS Carrier-Grade サービス エンジン PLIM の標準適合規格を示します。 表 2 認定および適合規格
発注情報シスコ製品の購入方法については、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせいただくか、www.cisco.com/jp/ にある「購入案内」を参照してください。ご注文時には、表 3 の発注情報をお使いください。 表 3 キャリアクラス NAT ライセンスと Cisco CGSE ライセンスの発注情報
サービスとサポートシスコは、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーを独自に組み合わせた革新的なサービス プログラムを提供し、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネットワーク運用を最適化し、新しいアプリケーションに対応できるようにネットワークを整備することにより、ネットワーク インテリジェンスの強化や事業の拡張を進めていただくために、シスコのサービスをぜひお役立てください。シスコ サービスの詳細については、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせいただくか、www.cisco.com/jp/ を参照してください。 関連情報Cisco CRS Carrier-Grade サービス エンジン PLIM の詳細については、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせいただくか、http://www.cisco.com/jp/go/crs/ を参照してください。 |
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