この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
あらゆる規模の組織が、1 つの困難な課題に直面しています。最も重要なビジネスコミュニケーションツールであると同時に、セキュリティ侵害の主要な攻撃ベクトルでもある、電子メールにどう対処するかという課題です。Cisco® Eメールセキュリティは、多層的なセキュリティアプローチによって安全な通信を確立し、ビジネスメール詐欺(BEC)、ランサムウェア、高度なマルウェア、フィッシング、スパム、およびデータ損失への対策を支援します。この階層型アプローチの一環として Cisco®Registered Envelope Service が提供するクラウドメール暗号化ソリューションは、ビジネスメールのセキュリティを強化し、信頼性の高い制御を可能にします。Cisco Registered Envelope Service は Cisco E メールセキュリティワークフローと完全に統合され、ユーザの日常的な電子メールルーチンに組み込まれます。このソリューションの 3 つの柱となるのが、機密性、使いやすさ、そして高度な電子メール制御機能です。
通常の電子メールは安全性の高い通信手段とは言えませんが、暗号化やキー管理は複雑すぎて日常の通信で使用するには不向きであると考えられることが多々あります。Registered Envelope Service は、暗号化の複雑さを取り払い、機密性と制御性を維持しながらも、安全性の高いメッセージを簡単に送受信できるようにします。
機密性
● Registered Envelope Service は、今日利用できる最も信頼性の高い電子メール暗号化アルゴリズムを使用する堅牢なテクノロジーに基づいています。また、クラウドベースのホスト型キーサーバを使用して、受信者の登録、認証、およびメッセージごとの暗号化キーを管理します。
● 初めてメッセージを受信する際、登録管理画面が表示され、単一画面からガイドに従ってキーサーバにアカウントを作成します。
● 2 段階認証では、対象の受信者が電子メールを開封する前に、登録と認証が完了しているかどうかが確認されます。
● ユーザは、Cisco RES、企業、Google のログイン情報のいずれかを使用して、セキュアなメッセージを表示できます。企業のログイン情報オプションは、セキュア アサーション マークアップ言語(SAML)2.0 ゲートウェイの統合によってサポートされます、これはアイデンティティゲートウェイを実装した組織向けの拡張機能であり、この拡張機能を通して、組織はサービスへの既存の投資を活用できます。
● プッシュ暗号化とプル暗号化の両方に対応しているため、管理者は電子メールの暗号化を柔軟に管理できます。「プッシュ」型では、暗号化された電子メールが HTML 形式で配信され、ユーザによって開封されます。「プル」型を使用すると、ユーザはセキュアな暗号化メッセージを開くためのポータルに誘導されます。
使いやすさ
● ソフトウェアやエージェントをインストールする必要がありません。登録済みエンベロープによって、暗号化されたペイロードが受信者に配信されます。このペイロードは、エンドポイントにソフトウェアやアプリケーションをインストールしなくても復号できます。
● 一貫性のあるユーザエクスペリエンス:Easy Open 機能では、エンベロープが一時的に保存されるため、どのデバイスからでも同じようにセキュアなメッセージを開くことができます。
● ユニバーサルデバイスのサポート:メッセージの開封に使用するデバイスに関係なく、すべての受信者が安全性の高いメッセージを読むことができます。専用のプラグインアプリケーションは、Microsoft Outlook に対して、また Apple iOS や Google Android スマートフォン上で優れたユーザエクスペリエンスを提供します。
高度な電子メール制御機能
Cisco Registered Envelope Service では、送信者が電子メールの削除や取り消しを全面的に管理します。また、電子メールの正確な開封日時を把握できます。
● 開封確認:受信者が認証に成功し、メッセージを復号するための暗号化キーを受け取ると、登録済みエンベロープサービスによって数秒後には開封確認が送信者に届けられます。
● メッセージの取り消しを保証:取り消しオプションを選択すると、データの復号化キーが失効し、そのメッセージを表示できなくなります。
● メッセージの有効期限:メッセージを送信する前にメッセージ削除のタイミング(有効期限)を設定できます。有効期限を過ぎると、そのメッセージは表示できなくなります。
● 転送/返信の制御:[転送(Forward)]、[返信(Reply)]、および [全員に返信(Reply All)] は、会社が承認した場合にのみ選択または無効にできます。
コンプライアンスの確保を支援
Cisco Registered Envelope Service では、機密メッセージにフラグを付けて暗号化できます。この機能を使用することで、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)、Payment Card Industry(PCI)、Sarbanes-Oxley 法(SOX)、Gramm-Leach-Bliley 法( GLBA)、個人情報保護および電子文書法(PIPEDA)、欧州連合データ指令、欧州連合一般データ保護規則(GDPR)などのさまざまな法律や規制に遵守できます。
フェデレーテッド アイデンティティ ゲートウェイを使用
SAML 2.0 ゲートウェイと互換性があるため、新規受信者の登録が必要がなくなり、受信者は自社のアイデンティティを使用してメッセージを復号できます。
ビジネスクラスの電子メールを提供
強力な機能により、優れた可視性と制御性を備えた新しいクラスの電子メールをサポートします。
お客様およびパートナーとの信頼関係を構築
暗号化を導入することで、顧客やパートナーへのサービスレベルが向上し、ビジネストランザクションや通信で機密性を保持するというシスコの取り組みが実証されます。
知的所有権を保護
このソリューションは、ファイアウォールの外にある電子メールに含まれる機密性の高いビジネス情報や知的財産を保護します。インターネット上で送信中の電子メール、および接続先の電子メールサーバ上のストレージ内の電子メールの両方が対象となります。
カスタマーサービスの向上
組織とその顧客は、顧客が好むチャネルを使用して、卓越したセキュリティレベルでコミュニケーションを交わすことができます。
Cisco Registered Envelope Service を使用すれば、新しいハードウェアを導入しなくても、エンタープライズクラスの電子メール暗号化ターンキーソリューションが提供されます。安全性の高い複数の配信方式によって、多様なビジネスニーズに柔軟に対応できることに加え、統合された管理と認証によって簡単に導入できるようになっています。
詳細については、次の文書を参照してください。
プライバシーデータシート:Cisco Registered Envelope Service
概要:Cisco Registered Envelope Service
Web ページ:シスコ電子メールの暗号化
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。
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