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ネットワークアクセスの許可と拒否は、単純なユーザー名とパスワードの検証から進化しています。今日では、ユーザーとそのデバイスに関連する追加属性が、許可されたネットワークアクセスを決定する際の判断基準として使用されています。さらに、ネットワークサービスのプロビジョニングは、ネットワークにアクセスするデバイスのタイプ(会社のデバイスか個人のデバイスかにかかわらず)などのデータに基づいて行うことができます。
Cisco® Secure Network Server はスケーラブルなソリューションであり、次のようにアプリケーションやサーバーに高い負荷をかける可能性がある多くの異なる操作を管理することでネットワーク管理者が複雑なネットワークアクセス制御の要求に対応できるように支援します。
● 許可および認証の要求
● Active Directory(オンプレミスまたは Microsoft Entra ID)、LDAP、その他のデータベースなどのアイデンティティストアに対するクエリ
◦ サードパーティシステム(ServiceNow やその他の CMDB システムなど)から属性を取得するための API クエリ
● デバイスのプロファイリングとコンプライアンスの確認
● ネットワークからデバイスを削除する適用アクション
● レポート
Cisco Secure Network Server は Cisco UCS® C220 ラックサーバーに基づいており、Cisco Identity Services Engine(ISE)セキュリティ アプリケーションをサポートするように特別に設定されています。Cisco Secure Network Server は、これらのアプリケーションを 3 つのバージョンでサポートしています。Cisco Secure Network Server 3715 は小規模な展開向けに設計されています。Cisco Secure Network Server 3755 と 3795 には、ハードディスクや電源などの複数の冗長コンポーネントがあり、信頼性の高いシステム設定を必要とする大規模な展開に適しています。
図 1 に Cisco Secure Network Server を示します。
Cisco Secure Network Server
表 1 に、Cisco Secure Network Server の仕様を示します。
表 1. Cisco Secure Network Server の仕様
製品名 |
Cisco SNS-3715 |
Cisco SNS-3755 |
Cisco SNS-3795 |
プロセッサ |
Intel 4310 2.1GHz |
Intel 4316 2.3GHz |
Intel 4316 2.3GHz |
プロセッサあたりのコア数 |
12 コアと 24 スレッド |
20 コアと 40 スレッド |
20 コアと 40 スレッド |
メモリ |
32GB 16GB X 2 |
96GB 16GB X 6 |
256GB 32GB X 8 |
ハードディスク |
1 60012G SAS 10K RPM SFF HDD または 800 GB 2.5 インチ Enterprise Performance 12G SAS SSD(3 倍の耐久性) または 960GB 2.5 インチ Enterprise Value SATA SSD 自己暗号化ドライブ(1X、SED) |
4 60012G SAS 10K RPM SFF HDD または 800 GB 2.5 インチ Enterprise Performance 12G SAS SSD(3 倍の耐久性) または 960GB 2.5 インチ Enterprise Value SATA SSD 自己暗号化ドライブ(1X、SED) |
8 60012G SAS 10K RPM SFF HDD または 800 GB 2.5 インチ Enterprise Performance 12G SAS SSD(3 倍の耐久性) または 960GB 2.5 インチ Enterprise Value SATA SSD 自己暗号化ドライブ(1X、SED) |
ハードウェア RAID |
レベル 0 |
レベル 10 Cisco 12G SAS モジュラ RAID コントローラ |
レベル 10 Cisco 12G SAS モジュラ RAID コントローラ |
ネットワーク インターフェイス |
10Gbase-T X 2 10GE SFP X 4 |
10Gbase-T X 2 10GE SFP X 4 |
10Gbase-T X 2 10GE SFP X 4 |
電源装置 |
1200W X 1 または 2 |
1200W X 2 |
1200W X 2 |
TPM チップ |
対応 |
対応 |
対応 |
Cisco Secure Network Server はシスコの強力なネットワークアクセスと制御セキュリティ アプリケーションをサポートします。
Cisco Identity Services Engine
業界で唯一の完全なネットワーク アクセス コントロール(NAC)ソリューションである Cisco Identity Services Engine(ISE)は、ネットワークアクセス機能およびアドミッションコントロール機能を拡張する革新的な製品であり、ゼロトラストソリューションの基盤となります。チームは、Cisco ISE の管理ライフサイクル全体を通じて、ゼロ トラスト プロビジョニングによる俊敏性と環境の自動化における柔軟性を実現できます。職場へのゼロトラストアクセスの中核機能として Cisco ISE を使用することで(自己管理型インフラストラクチャ)、組織はリスクを軽減し、ビジネスの整合性を保護して、分散型ネットワーク全体でのセキュアなネットワークアクセスを拡張しています。
Cisco ISE は、ユーザー名とパスワードにとどまらず、ユーザーとデバイスのアイデンティティやコンテキスト情報を取得して、許可されたネットワークアクセスを制御する柔軟で強力なポリシーを作成する、これまでにない機能を提供します。Cisco ISE は、有線、ワイヤレス、VPN、およびローカル 5G ネットワークにセキュアなアクセスを確実に提供できるオールインワンのエンタープライズポリシー制御プラットフォームです。また、Cisco ISE はセキュアな BYOD オンボーディングで IT を支援し、差別化されたゲストアクセスを提供できるようにもします。Cisco ISE は、管理者がアクセスやポリシーに違反しているネットワークからのデバイスを制限できるようにする適用アクションを提供します。
表 2 に、Cisco Secure Network Server の Cisco ISE エンドポイントの拡張性メトリックを示します。
表 2. Identity Services Engine 展開の拡張性(ISE 3.1 P6 以降)
同時セッションの最大数 |
Cisco Secure Network Server 3715 |
Cisco Secure Network Server 3755 |
Cisco Secure Network Server 3795 |
専用 PSN によってサポートされる同時アクティブエンドポイント数 (Cisco ISE ノードには PSN ペルソナが 1 つだけある) |
50,000 |
100,000 |
100,000 |
共有 PSN によってサポートされる同時アクティブエンドポイント数 (Cisco ISE ノードにはペルソナが複数ある) |
25,000 |
50,000 |
50,000 |
注: Cisco SNS-3795 は、より優れた RAM、ディスクの読み取り/書き込みパフォーマンスを備えています。専用 PAN、専用 MnT、または専用 PAN/MnT ペルソナに最適です。
表 3 に、Cisco Secure Network Server の注文情報を示します。
各 Cisco SNS サーバーは、構成オプションとして HDD、SSD または SED とともに注文できます。
表 3. 製品注文情報
サーバーの部品番号 |
サーバの説明 |
SNS-3715-K9 |
ISE アプリケーション用の Secure Network Server(小規模) |
SNS-3755-K9 |
ISE アプリケーション用の Secure Network Server(中規模) |
SNS-3795-K9 |
ISE アプリケーション用の Secure Network Server(大規模) |
SSD は、ディスクの読み取り/書き込み操作、他の Cisco ISE 操作(再起動、インストール、アップグレードなど)、バックアップやリストアのようなデータベース集約的タスク、レポート生成などのパフォーマンスを向上させます。
パフォーマンスの向上は、新規インストールで平均 15%、アップグレードで 40%、数千万レコードの大規模レポートのエクスポートで 80% と、さまざまです。
表 4 に、Field Replaceable Unit(FRU)として使用できる Cisco Secure Network Server のコンポーネントのスペアを示します。
表 4. Cisco Secure Network Server のスペアコンポーネント
Secure Network Server |
コンポーネントの部品番号 |
コンポーネントの説明 |
3715/3755/3795 |
UCS-HD600G10K12N= |
600-GB 12-Gb SAS 10K RPM SFF ハードディスク、ホットプラガブル、ドライブスレッド取り付け済み |
3715/3755/3795 |
UCS-SD800GS3X-EP= |
800 GB 2.5 インチ Enterprise Performance 12G SAS SSD(3 倍の耐久性) |
3715/3755/3795 |
UCS-SD960GM2NK9= |
960 GB Enterprise Value SATA SSD(1X、SED) |
UCSC-PSU1-1200W= |
1200 W 電源 |
|
3715/3755/3795 |
N20-BKVM= |
KVM ケーブル |
3715/3755/3795 |
UCSC-RAIL-M6 = |
レールキット |
銅線 PID:
GLC-TE - カテゴリ 5 銅線用 1000BASE-T SFP トランシーバモジュール
ファイバ PID:UCS M6 10G NIC とシスコのケーブル/光ファイバの相互運用性
Cisco Secure Network Server 37xx は、Cisco ISE 3.1 P6 以降のバージョンのみをサポートします。SNS-37xx を受け取ったら、Cisco ISE 推奨リリースの最新パッチをインストールすることをお勧めします。
コネクタと LED
コネクタと LED
表 5 に、Cisco SNS-3715、SNS-3755、および SNS-3795 のコネクタと LED を示します。
表 5. Cisco SNS-3715、SNS-3755、SNS-3795 のコネクタと LED
|
LED 名 |
状態 |
1 |
電源 LED |
消灯:サーバーに AC 電力が供給されていません。 オレンジ:サーバーはスタンバイ電源モードです。Cisco IMC と一部のマザーボード機構にだけ電源が投入されています。 緑:サーバーは主電源モードです。すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給されています。 |
2 |
ユニット識別 |
消灯:ユニット識別機能は使用されていません。 青の点滅:ユニット識別機能がアクティブです。 |
3 |
システムの正常性 |
緑:サーバーは正常動作状態で稼働しています。 緑の点滅:サーバーはシステムの初期化とメモリチェックを行っています。 オレンジの点灯:サーバーは縮退運転状態にあります(軽度の障害)。例:
●
電源装置の冗長性が失われている。
● CPU
が一致しない。
●
少なくとも 1
つの CPU
に障害が発生している。
●
少なくとも 1
つの DIMM
に障害が発生している。
● RAID
構成内の少なくとも 1
台のドライブに障害が発生している。
オレンジの点滅(2 回):システムボードで重度の障害が発生しています。 オレンジの点滅(3 回):メモリ(DIMM)で重度の障害が発生しています。 オレンジの点滅(4 回):CPU で重度の障害が発生しています。 |
4 |
電源装置ステータス |
緑:すべての電源装置が正常に動作しています。 オレンジの点灯:1 台以上の電源装置が縮退運転状態にあります。 オレンジの点滅:1 台以上の電源装置が重大な障害発生状態にあります。 |
5 |
ファンステータス |
緑:すべてのファンモジュールが正常に動作中です。 オレンジの点滅:1 つ以上のファンモジュールで回復不能なしきい値を超えました。 |
6 |
ネットワーク リンク アクティビティ |
消灯:イーサネット LOM ポートリンクがアイドル状態です。 緑:1 つ以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていますが、アクティビティは存在しません。 緑の点滅:1 つ以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていて、アクティビティが存在します。 |
7 |
温度ステータス |
緑:サーバーは正常温度で稼働中です。 オレンジの点灯:1 つ以上の温度センサーで重大なしきい値を超えました。 オレンジの点滅:1 つ以上の温度センサーで |
物理寸法(高さ x 幅 x 奥行)1 RU:4.32 x 43 x 75.6 cm(1.7 x 16.9 x 29.8 インチ)
表 6 に、Cisco Secure Network Server の環境情報を示します。
表 6. 環境仕様
説明 |
仕様 |
動作時温度 |
50 ~ 95 °F(10 ~ 35 °C) 拡張環境 41 ~ 104 °F (5 ~ 40 °C) 海抜 950 m(3,117 フィート)より上では、300 m 高くなるごとに最高温度が 1 °C 低下(547 フィートごとに 1 °F 低下)します。 注:ASHRAE のガイドラインでは動作範囲が異なる複数のクラスが定義されていますが、推奨される温度と湿度の動作範囲はクラスごとに同じです。推奨される温度と湿度の範囲は次のとおりです。 動作温度:18 ~ 27 °C(64.4 ~ 80.6 °F) 詳細情報については、『Cisco ユニファイドコンピューティングシステムサイトプランニングガイド: データセンターの電源と冷却』を参照してください。 |
非動作時温度 |
–40 ~ 149 °F(–40 ~ 65 °C) 最大の変化のペース(動作時と非動作時) 1 時間あたり 20 °C(1 時間あたり 36 °C) |
湿度(RH)(動作時) |
8% ~ 90%、最大露点温度 24 °C(75 °F)、非凝縮環境 |
非動作時湿度(RH) |
5 ~ 95%、最大露点温度 24 °C(91 °F)、非凝縮環境 |
動作時高度 |
0 ~ 3,050 メートル(0 ~ 10,000 フィート) |
非動作時高度 |
0 ~ 12,192 メートル(0 ~ 40,000 フィート) |
音響出力レベル ISO7779 に基づく A 特性音響出力レベル LwAd(Bels)を測定 動作:23 °C(73 °F) |
5.5 |
騒音レベル ISO7779 に基づく A 特性音圧レベル LpAm(dBA)を測定 動作:23 °C(73 °F) |
40 |
表 7 に、Cisco Secure Network Server のコンプライアンス要件情報を示します。
表 7. 準拠仕様
パラメータ |
説明 |
適合規格の遵守 |
本製品は、指令 2014/30/EU および 2014/35/EU による CE マーキングに準拠しています。 |
安全性 |
UL 60950-1/62368-1 CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1/62368-1 IEC/EN 62368-1 AS/NZS 62368-1 GB4943.1-2022 |
EMC:エミッション |
47CFR Part 15(CFR 47)クラス A AS/NZS CISPR32 クラス A CISPR32 クラス A EN55032 クラス A ICES003 クラス A VCCI クラス A EN61000-3-2 EN61000-3-3 KN32 クラス A CNS13438 クラス A |
EMC イミュニティ |
EN55024 CISPR24 EN30038 KN35 |
目的達成に役立つ柔軟な支払いソリューション
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詳細については、次の関連資料を参照してください。
● Cisco Identity Services Engine:www.cisco.com/go/ISE
● Cisco UCS サーバー:www.cisco.com/go/unifiedcomputing
新規トピックまたは改訂されたトピック |
説明箇所 |
日付 |
SED ディスクを追加 |
2023 年 7 月 |
|
パフォーマンスを更新 |
2023 年 7 月 |
|
PID を更新 |
2023 年 7 月 |
|
コンテンツを更新 |
2024 年 6 月 |
|
Cisco Secure Network Server |
2024 年 5 月 |