データ シートCisco UCS C240 M3 ラック サーバ製品概要フォームファクタに依存しない Cisco® Unified Computing System™(Cisco UCS™)は、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバおよび B シリーズ ブレード サーバにネットワーキングとストレージ アクセスを融合します。より進化した可視性と管理機能により、管理を簡素化し、コスト効率と俊敏性を高めることができます。Cisco UCS のポートフォリオでは Cisco UCS C240 M3 ラック サーバ(2 RU)、Cisco UCS C220 M3 ラック サーバ(1 RU)、Cisco UCS B200 M3 ブレード サーバが最新 Intel® Xeon® E5-2600 シリーズをサポートしています。これらの 3 種類のサーバでは、コア数とキャッシュを増やし、拡大されたメモリ容量とディスク ドライブ、および高速 I/O とのバランスを取ることでコンピューティング密度を高めています。このようなサーバの強化と相互補完的な Cisco UCS システムの進歩により、多様な IT サーバのニーズをサポートするために必要な機能とコスト効率の最適な組み合わせを提供します。 Cisco UCS C240 M3 ラック サーバ(図 1)は、ビッグ データからコラボレーションに至るまで、ストレージを必要とするさまざまなインフラストラクチャの作業負荷に耐えうるパフォーマンスと拡張性を実現するように設計されています。定評のある Cisco UCS C210 M2 ラック サーバを基盤とするエンタープライズクラスの Cisco UCS C240 M3 サーバは、Intel® Xeon® プロセッサ E5-2600 および E5-2600 v2 製品ファミリを採用した 2 RU フォーム ファクタで Cisco UCS ポートフォリオの機能をさらに拡張し、優れたパフォーマンス、柔軟性、効率性を提供します。Cisco UCS C240 M3 では最大 2 つの Intel® Xeon® プロセッサ E5-2600 または E5-2600 v2 プロセッサ、24 の DIMM スロット、24 のディスク ドライブ、4 つの 1 ギガビット イーサネット LAN-on-motherboard(LOM)ポートを使用できるため、高度な内蔵メモリとストレージ拡張性により、優れたパフォーマンスを実現します。 Cisco UCS C240 M3 は、もう 1 つのシスコの革新技術である Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)と連動します。Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)は、仮想化用に最適化された Fibre Channel over Ethernet(FCoE)PCI Express(PCIe)2.0 x8 対応の 10 Gbps アダプタで、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバと共に使用するように設計されています。この仮想インターフェイス カードは、1 枚で PCIe 標準準拠の仮想インターフェイスを最大 256 個サポートする、デュアル ポートの 10 ギガビット イーサネット PCIe アダプタです。このため、インターフェイスのタイプ(ネットワーク インターフェイス カード(NIC)またはホスト バス アダプタ(HBA))と、ID(MAC アドレスおよび Worldwide Name(WWN))の両方がジャストインタイムのプロビジョニングで確立されるように動的に構成できます。さらに、Cisco UCS VIC 1225 は、ネットワーク インターフェイスの仮想化とCisco® Data Center Virtual Machine Fabric Extender(VM-FEX)テクノロジーをサポートします。 アプリケーションストレージ集約型の作業負荷は必ずしも一様ではありません。そのため、Cisco UCS C240 M3 サーバでは、ディスク構成によって、パフォーマンスと拡張性のバランスを個々の作業負荷要件に合わせることができるようになっています。最大 12 台のラージ フォーム ファクタ(LFF)または 24 台のスモール フォーム ファクタ(SFF)の内蔵ドライブを搭載可能な Cisco UCS C240 M3 では、オプションで 10,000 RPM および 15,000 RPM の SAS ドライブを選択できます。この 2 種類のドライブはどちらも、1 秒間に多数の I/O 処理が可能であり、データベース管理システムのようなトランザクション型の負荷に適しています。また、容量が必要な場合に適した経済的なソリューションとして、大容量 SATA ドライブも選択できます。第 3 の選択肢として、少量のデータに非常に高速にアクセスする必要がある場合向けに、超高速 SSD にも対応しています。オプションで RAID コントローラを選択し、ディスク パフォーマンスと信頼性を高めることもできます。 Cisco UCS C240 M3 は、大容量ストレージを必要とする次のようなさまざまな用途のパフォーマンスを向上させ、お客様に幅広い選択肢を提供します。
データセンターの経済性を変革する Cisco UCS サーバ企業は、常に IT インフラストラクチャの効率性を重要視しており、IaaS、ベア メタル、仮想化サーバ、およびクラウド コンピューティングなどの潜在能力を最大限に引き出すべく模索が行われています。シスコは、Cisco Unified Computing System に、並外れた簡易性を備え、俊敏性、効率性が強化された新しい構成要素、すなわち Cisco UCS C240 M3 ラック サーバなどの革新技術を導入し、データセンターの技術革新において業界をリードし続けています(図 2)。 Cisco UCS Manager に代表されるシスコの革新技術を使用すると、管理者は(シスコのサービス プロファイルおよびテンプレートを使用して)目的のサーバのソフトウェア環境定義を作成し、サービス プロファイルと物理リソースを関連付けることで、サーバとその I/O 接続をインスタンス化することができます。この方法は、コンポーネントごとの管理ツールを使用して、各システム リソースを 1 つずつ手動で設定するという従来のやり方とは一線を画しています。他のベンダーの製品とは異なり、シスコのサービス プロファイルはラック サーバからラック サーバまたはブレード サーバへ、または異なるシャーシのブレード サーバまたはラック サーバ間で移動することが可能です。つまり、Cisco UCS Manager とサービス プロファイルは、フォームファクタに依存しないと言えます。 Cisco UCS のその他の構成要素には、拡張されたサーバ I/O オプションと Cisco UCS ファブリック相互接続が含まれており、ベアメタル、仮想化、クラウドコンピューティングのあらゆる環境でブレード システムとラック システムの拡張性と管理の容易さが向上します。シスコは、Cisco UCS のほぼすべてのコンポーネントにおいて、投資保護と下位互換性をサポートします。たとえば、ファブリック エクステンダは、同じファブリックインターコネクトと Cisco UCS VIC 1225 を使用してアップグレードすることができます。ファブリック インターコネクト ハードウェアは、ファブリック エクステンダやブレード シャーシとは別にアップグレードすることが可能です。シスコはこれらの分野の技術革新を継続して進めており、現在も、そして将来的にも、より大容量で高速なメモリを搭載して強化されたラック サーバに、十分な I/O 帯域幅と処理能力を提供していきます。VIC、ASIC、ファブリック エクステンダ、ファブリック インターコネクト、ブレード サーバ、ブレード シャーシ、ラック サーバ テクノロジーと、これらの進化し続けるハードウェアを統合し、フォーム ファクタにとらわれない Cisco UCS Manager ソフトウェアの革新を継続することでシスコはこの構想を実現します。 Cisco UCS C240 M3 は、Cisco C シリーズ ラック サーバの 1 つです。Cisco C シリーズ サーバは、スタンドアロン環境でも、Cisco UCS の一部としても使用できるように設計された作業負荷の高い処理を支援するシスコのテクノロジーを採用しています。Cisco UCS C シリーズは、オープンな技術標準化を進めているユニファイド ネットワーク ファブリック、Cisco Data Center VM-FEX 仮想化サポート、および Cisco UCS Manager ソフトウェア、シスコ ファブリック エクステンダ、ファブリック相互接続アーキテクチャを利用することができます。シスコはこれらすべてのテクノロジーの革新を続けています。Cisco UCS のアーキテクチャの利点、ソフトウェアの進化、継続的な技術革新、優れたブレード サーバとシャーシ設計を取り入れた Cisco UCS は真に統合された初のデータセンター プラットフォームです。さらに、Cisco UCS はポリシーベースの自動化と、一般的なシステム管理とオーケストレーション ツールの密接な統合により、IT 部門に変革をもたらします。 機能とメリットCisco UCS C240 M3 は、ユニファイド コンピューティングへのエントリ ポイントが組み込まれたラック サーバの 1 つです。表 1 に、Cisco UCS C240 M3 ラック サーバの機能と利点を示します。 表 1 機能とメリット
製品仕様表 2 に Cisco UCS C240 M3 サーバの仕様を示します。 表 2 製品仕様
適合規格表 3 は適合標準規格の情報です。 表 3 適合規格:安全性および EMC
構成情報部品番号の全リストについては、UCS 構成ガイドを参照ください。 シスコ ユニファイド コンピューティング サービスシスコは、業界をリードするパートナー企業とともに、データセンターのリソースを一元的に扱うことで、Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバ ソリューションの導入・移行を支援するサービスを提供します。シスコ ユニファイド コンピューティング サービスを利用することにより、サーバの配置や、ビジネス ニーズに応じた運用の最適化、シスコのユニファイド コンピューティング アーキテクチャへの移行を加速することができます。 UCS の安定した保守運用サービスはこちら。 データセンター ネットワーキング サービス メニューはこちら。 関連情報http://www.cisco.com/jp/go/ucs/ を参照してください。 |
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