データ シートCisco UCS Central Software製品の概要Cisco UCS® Manager は、160 台までのサーバおよび関連するインフラストラクチャからなる Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS)ドメイン全体を一元的に管理できます。さらに Cisco UCS Manager ではポリシーベースのアプローチを使用して、希望の設定を物理インフラストラクチャへ適用することでサーバのプロビジョニングを行います。管理者は Cisco UCS サービス プロファイルを使用して、I/O 構成、ファームウェアなどの設定を含めた物理環境を再現、構成できます。構成は迅速で正確、かつ自動的(個別の手作業なし)に適用され、ビジネスの俊敏性が向上します。さらにロールベース アクセス コントロール(RBAC)モデルで、システム構成のセキュリティを確保します。 Cisco UCS Central Software は、全体システムとして Cisco UCS ドメインの管理を拡張し、複数の Cisco UCS ドメインをシンプルかつ俊敏に管理します。Cisco UCS Central Software は、企業のグローバル展開を容易にし、コンピューティング能力をユーザに近づけ、インフラストラクチャを一元的に定義されたポリシーで管理できるようにします。Cisco UCS Central Software では、各分野の専門家がグローバルに展開またはローカルに管理する必要があるリソース プールとポリシーを選択し、グローバルなポリシーに基づくコンプライアンスの実現が容易になります。また、シンプルなドラッグアンドドロップの操作で Cisco UCS サービス プロファイルを別の地域に移動できるため、必要なときに必要とされる場所に迅速にインフラストラクチャを導入でき、ビジネスの変化に伴う処理能力の提供をサポートします。一方、Cisco UCS Central Software は、Cisco UCS ドメインを管理する基本エンジンである Cisco UCS Manager を置き換えるものではありません。Cisco UCS Manager から提供される機能を基盤としており、個々のドメインでの変更を反映させるために Cisco UCS Manager が必要です。 機能とメリットCisco UCS Central Software は、多数の Cisco UCS ドメインのグローバル管理を実現し、IT スタッフの効率と効果を向上させます。次の機能とメリットにより、Cisco UCS 管理者は、Cisco UCS ドメインのすべてまたはグループについて高いレベルの可視性と管理機能を得ることができます。
これらは、Cisco UCS Central Software がデータセンターにもたらす多数の機能とメリットのほんの一部です。表 1 に、すべての機能とメリットの一覧を示します。 表 1 Cisco UCS Central Software の機能とメリット
製品アーキテクチャと運用Cisco UCS Central Software は、VMware .ova または ISO イメージとしてパッケージされている仮想アプライアンスです。VMware および Microsoft のハイパーバイザをサポートしています。通常はアクティブ/スタンバイ構成で導入され、管理対象 Cisco UCS ドメインに含まれない環境で稼働させます。Cisco UCS Central Software は Cisco UCS Manager インスタンスと安全に通信し、次のことを実行します。
Cisco UCS Central Software にはグローバル リソース情報とポリシーが保存され、管理 GUI で参照できるとともに、XML API 経由でもアクセスできます。また、運用統計情報は Oracle または PostgreSQL データベースに保存することができ、ユーザはデータベース内のデータに直接クエリーを実行して、ユーザ固有のレポートとグラフを作成できます(図 2)。Cisco UCS Manager と同様、Cisco UCS Central Software には直感的な GUI、CLI、XML API からアクセスでき、高いレベルで管理ツールおよびオーケストレーション ツールと簡単に統合できます。Cisco.com から直接ファームウェア パッケージをダウンロードするので、グローバル インフラストラクチャの自動化とサーバ ファームウェアの管理も促進されます。
Cisco UCS Central Software は、Cisco UCS のサービス プロファイルを構成するポリシーと構成定義を一元的に作成でき、管理対象(受信エンドポイント)に適用して、そこで確定させるという点で、Cisco UCS Manager の設計および動作と類似しています。Cisco UCS Manager の場合、図 3 に示すように、エンドポイントは Cisco UCS インフラストラクチャ(サーバ、ネットワークなど)です。 Cisco UCS Central Software から見ると、受け手は Cisco UCS Central Software で登録されている個々の Cisco UCS Manager インスタンスです。Cisco UCS Central Software の場合、グローバル Cisco UCS サービス プロファイルは一元的に定義され、Cisco UCS Central Software に設定された方法に従って、Cisco UCS Manager インスタンスに渡されます(図 4)。 このポリシーの展開、継承機能により、Cisco UCS Central Software はリソース プールを一元化し、構成のすべてまたは一部を一元的に定義し、すばやく効率的に導入できます。継承情報は各 Cisco UCS Manager インスタンスによって制御され、リソース クラスに応じて、ローカルに取得するか、Cisco UCS Central Software から取得するかを選択できます(図 5)。 リソースおよびポリシーをグローバル規模で維持し適用することで、データセンターを 1 つの Cisco UCS Central Software インスタンスあたり最大 10,000 台のサーバまで拡大できます。複数の Cisco UCS システムからのサーバを集合体として管理し、エラーのない自動化された導入および再導入、徹底したポリシー コンプライアンス、ワークロードの柔軟性とモビリティの強化、ビジネスの俊敏性の向上、総所有コスト(TCO)の削減を実現します。 発注およびライセンス情報
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