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仮想化対応の強力なデータセンタークラスのサーバーにより、ビジネスアプリケーションとネットワークサービスをお使いのブランチオフィスルータでホストできます。
Cisco UCS® E シリーズサーバーは、分散拠点でデータセンタークラスのブレードサーバーを実現します。これらの強力な小型フォームファクタ x86 64 ビットブレードサーバーは、シスコ® のブランチオフィスルータである、Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)のネットワーキング プラットフォーム内に組み込むことができます。仮想化対応であり、重要なインフラストラクチャ サービスとミッションクリティカルなビジネス アプリケーションをホストします。また同時に、ブランチオフィス環境の省スペースを維持できます(図 1)。
Cisco UCS E シリーズ サーバーと Cisco 4351 ISR
Cisco UCS E シリーズ サーバー
Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS)E シリーズ M3 サーバーは、シングル幅モジュールとダブル幅モジュールの 2 つの種類があります。上記のように、シングル幅バージョンは Cisco 4000 シリーズ ISR の 1 つのサービスモジュールスロットを占有します。ダブル幅モジュールは、2 つのサービスモジュールスロットを並べて使用します。
Cisco UCS E シリーズ M3 サーバーは、シングルソケットの Intel Xeon-D プロセッサを搭載した高密度ブレードサーバーです。シンプルさ、パフォーマンス、アプリケーション密度のバランスを維持しながら、省エネ環境で動作し、従来のモデルより優れたエネルギー効率を実現します。サーバーには、統合されたリモート Lights-Out 管理も含まれています。
このように、分散拠点に仮想化を導入し、ミッションクリティカルなビジネスアプリケーションをサポートするのに最適なプラットフォームです。フォームファクタのフットプリントをゼロに抑えた革新的な Cisco UCS E シリーズ サーバーと、総所有コスト(TCO)を大幅に削減した Intel Xeon プロセッサとの連携によって、スタンドアロンのラックマウントサーバーやタワー サーバーに比べて、ビジネスの俊敏性および信頼性の向上を実現します。
表 1 に E シリーズ サーバーのトップレベルの製品番号を示します。
表 1. Cisco UCS E シリーズ サーバー
Cisco UCS E シリーズ 製品番号 |
ピクチャ |
Cisco UCS E シリーズ シングル幅サーバー
● UCS-E160S-M3/K9
|
|
Cisco UCS E シリーズ ダブル幅サーバー
● UCS-E180D-M3/K9
● UCS-E1120D-M3/K9
|
Cisco UCS E シリーズ サーバー用アプリケーション
Cisco UCS E シリーズ サーバーと NCE は、さまざまなタイプのワークロード向けに優れたパフォーマンスと価値を提供します。
● シスコネットワークサービス:Cisco Virtual Wide Area Application Services(vWAAS)、Cisco Virtual Wireless LAN Controller(vWLC)、Cisco Unity® Connection、Cisco Firepower Threat Defense for ISR、およびその他のシスコアプリケーション
● ミッションクリティカルなビジネスアプリケーション:販売時点管理(POS)システム、銀行窓口用の支店内コントロールポイント(IOCP)、電子カルテ(EMR)システム、在庫管理システム、ビデオ監視システム、クラウドコネクタ
● コアネットワークサービス:動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバーサービスおよび Domain Name System(DNS)サーバーサービス
● Microsoft Windows のコアサービス:Microsoft Active Directory ドメインサービス(AD DS)、Microsoft Windows 印刷サービス、Microsoft Windows ファイルサービスなど
● クライアント管理サービス:構成および運用管理、モニタリングサービス、アップデートおよびパッチ適用サービス、バックアップおよび復元サービス、ターミナル サーバー ゲートウェイ
Cisco UCS E シリーズ サーバーを導入することで、Cisco UCS データセンター ポートフォリオをブランチオフィス環境に簡単に拡張できます。サーバーに仮想化を追加することで、タイミングと予算に応じた最適なスケジュールで新しいサービスを段階的に展開できます。一方で、現地派遣による新しいハードウェアまたはソフトウェアの導入に伴う、サービスコールのコストを回避できます。
Cisco UCS E シリーズ サーバーは、ビジネスニーズの変化に対応する次のような特長を備えています。
● 運用の負担軽減:配線が不要な統合型インフラストラクチャにより、Cisco UCS E シリーズ サーバーでは、新しいサービスやインフラストラクチャを迅速かつ容易に追加できます。
● システムメンテナンスのシンプル化:Cisco UCS E シリーズ サーバーは、物理サーバーのプロビジョニングとシステムメンテナンスを容易にします。
● 強化されたサーバー管理:Cisco® Integrated Management Controller(IMC)に内蔵の Lights Out サーバー管理は、すべての Cisco UCS 製品と同じ専用ベースボード管理コントローラハードウェアで実行できます。このため、ローカルおよびリモートのサーバーモニタリングと設定管理に、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバーと一貫したスタンドアロン管理を使用できます。
● 物理的セキュリティの強化:本ブレードサーバーは、外部ネットワークケーブルや物理的なキーボード、ビデオ、マウス(KVM)を必要としません。そのため配線用ボックスやその他の安全な場所で、管理性を損なうことなく簡単に保護できます。これは従来の仮想 KVM 機能を備えていないタワー型サーバーやラックマウントサーバーでは容易ではありませんでした。
● 省スペース型:Cisco UCS E シリーズ サーバーは、マルチコア x86 64 ビット Intel Xeon プロセッサを搭載しています。分散拠点の Cisco 4000 シリーズ ISR に、電力が最適化された高性能のブレードサーバーを直接組み込むことで、分散拠点のサーバーの設置面積を削減できます。これらのサーバーは、単一の Cisco ISR シャーシに統合および収容され、スペースが限られた分散拠点向けの優れたオールインワン プラットフォームを提供します。
Cisco UCS E シリーズ サーバーは、次に示す複数のベアメタル OS やハイパーバイザをサポートするように設計されています。
● ハイパーバイザ
◦ VMware vSphere ESXi 6.0U2 および 6.5 以降
◦ Microsoft Hyper-V 2016
● オペレーティング システム
◦ Microsoft Windows Server
◦ Windows Server 2016 64 ビット
◦ Windows Server 2012 R2 64 ビット
◦ Windows Server 2012 64 ビット
◦ Red Hat Enterprise Linux(x86_64)7.3 – 7.x
◦ Compute 9.0 – 13.0 用 Red Hat OpenStack Platform(x86_64)
◦ AMD64 および Intel64 Service Pack 3 用 SUSE® Linux Enterprise Server 12
◦ SUSE® OpenStack Cloud 7 - 管理および制御ノード
◦ Citrix XenServer 7.1.0 CU1、7.4.0、7.5.0、7.6.0(UCS-E180D-M3/K9 および UCS-E1120D-M3/K9 のみ)
◦ Oracle Linux
◦ Oracle Linux 7.2、カーネル 3.8.13-98.7.1(UCS-E160S-M3/K9 のみ)
◦ Oracle Linux 7.3、カーネル 4.1.12-103.3.8(UCS-E180D-M3/K9 および UCS-E1120D-M3/K9 のみ)
表 2 に仕様を示し、表 3 に Cisco UCS E シリーズ M3 サーバーの Cisco ISR サポートを示します。表 4 に、安全性と EMC 規制基準への準拠情報を示します。
表 2. M3 サーバーの製品仕様
機能 |
Cisco UCS E160S M3(シングル幅) |
Cisco UCS E180D M3 および E1120D M3(ダブル幅) |
CPU |
● Intel Xeon Broadwell DE
プロセッサ D-1528
(9-MB
キャッシュ、1.90 GHz
、6
コア)
|
● 180D
:Intel Xeon Broadwell DE
プロセッサ D-1548
(12 MB
キャッシュ、2.0 GHz
、8
コア)
● 1120D
:Intel Xeon Broadwell DE
プロセッサ D-1557
(18 MB
キャッシュ、1.50 GHz
、12
コア)
|
DRAM |
● 8
~ 64 GB
● 2
つの DIMM
スロット、それぞれに 8 GB
、16 GB
、または 32 GB
の VLP DDR4 RAM
|
● 16
~ 128 GB
● 4
つの DIMM
スロット、それぞれに 8 GB
、16 GB
、または 32 GB
の VLP DDR4 RAM
|
ハードディスクドライブ(HDD/SSD) |
● 2
つの SFF
スロット。それぞれ最大 4 TB
(SSD
)または最大 2 TB
(HDD
)。詳細については、注文および互換性ガイドを参照してください。
|
● 4
つの SFF
スロット。それぞれ最大 4 TB
(SSD
)または最大 2 TB
(HDD
)。詳細については、注文および互換性ガイドを参照してください。
|
RAID オプション |
●
ハードウェア RAID 0
、1
● LSI MegaRAID SAS 3108
コントローラ
●
キューの深さ:928
●
ストライプサイズ:64K
● PCIe
パススルー
|
●
ハードウェア RAID 0
、1
、5
、10
● LSI MegaRAID SAS 3316
コントローラ
●
キューの深さ:928
●
ストライプサイズ:64K
● PCIe
パススルー
|
キャッシュバックアップのための電力損失保護 |
●
非対応
|
● 1
つの電力損失保護用スーパーコンデンサ(寿命 3
年)
●
電源バックアップ付きライトスルー/
ライトバックキャッシュ
|
ネットワーク インターフェイス カード(NIC) |
● 2
つの内部ギガビット
イーサネット
ポート(Broadcom 5719
)
● 2
つの外部 10
ギガビット
イーサネット
ポート(1000/10000
)(Intel Xeon-D CPU
内に統合)
|
● 2
つの内部ギガビット
イーサネット
ポート(Broadcom 5719
)
● 2
つの外部 10
ギガビット
イーサネット
ポート(1000/10000
)(Intel CPU
内に統合)
● 1
つの 10/100/1000
イーサネット専用管理ポート(10/100/1000
)(Cisco IMC
の場合)
|
Cisco IMC |
●
統合 Emulex Pilot-3 BMC
● IPMI 2.0
に準拠した管理および制御
●
コマンド
ライン
インターフェイス(CLI
)対応、自動化 Lights Out Management
(LOM
)用 Web GUI
管理ツール搭載
●
仮想 KVM
|
●
統合 Emulex Pilot-3 BMC
● IPMI 2.0
に準拠した管理および制御
●
コマンド
ライン
インターフェイス(CLI
)対応、自動化 Lights Out Management
(LOM
)用 Web GUI
管理ツール搭載
●
仮想 KVM
|
統合 eMMC ストレージ |
● Cisco IMC
用 8 GB
パーティション
● Intel X86
ホスト用 8 GB
パーティション
|
● Cisco IMC
用 8 GB
パーティション
● Intel X86
ホスト用 8 GB
パーティション
|
前面パネルコネクタ |
● KVM
コンソールコネクタ X 1
(VGA
コネクタ X 1
、シリアルコネクタ X 1
、USB 2.0
コネクタ X 1
)
●
オンボード USB 3.0
ポート X 1
|
● KVM
コンソールコネクタ X 1
(VGA
コネクタ X 1
、シリアルコネクタ X 1
、USB 2.0
コネクタ X 1
)
●
オンボード USB 3.0
ポート X 2
|
物理寸法 |
● 4 X 18.9 X 19.1 cm
(1.58 X 7.44 X 7.5
インチ)
|
● 4 X 41.2 X 19.1 cm
(1.58 X 16.23 X 7.5
インチ)
|
最大重量 |
● 11 kg
(25
ポンド)
|
● 3.2 kg
(7
ポンド)
|
温度:動作時 |
●
導入可能なプラットフォームの動作要件:0
~ 40°C
(32
~ 104°F
)通常
|
●
導入可能なプラットフォームの動作要件:0
~ 40°C
(32
~ 104°F
)通常
|
温度:非動作時 |
● -20
~ 65 °C
(-4
~ 149 °F
)
|
● -20
~ 65 °C
(-4
~ 149 °F
)
|
湿度:動作時 |
●
導入可能なプラットフォームの動作要件:10
~ 85 %
(動作時
)
|
●
導入可能なプラットフォームの動作要件:10
~ 85 %
(動作時
)
|
湿度: |
● 5
~ 95%
|
● 5
~ 95%
|
高度:動作時 |
●
海抜 0
~ 3,000 m
(10,000
フィート)で 40 °C
(104°F
)(最高周囲温度は 300 m
ごとに 1 °C
低下)
|
●
海抜 0
~ 3,000 m
(10,000
フィート)で 40 °C
(104°F
)(最高周囲温度は 300 m
ごとに 1 °C
低下)
|
高度:非動作 |
● 4600 m
(15,000
フィート)
|
● 4600 m
(15,000
フィート)
|
表 3. Cisco UCS E M3 シリーズ サポート Cisco ISR G2 および 4000 シリーズ ISR
ISR プラットフォーム |
Cisco UCS-E160S-M3 |
Cisco UCS E180D-M3 および Cisco UCS E1120D-M3 |
19xx、29xx、39xx |
非対応 |
非対応 |
4221 |
非対応 |
非対応 |
4321 |
非対応 |
非対応 |
4331 |
1 |
非対応 |
4351 |
2 |
1 |
4431 |
非対応 |
非対応 |
4451 |
2 |
1 |
4461 |
3 |
2 |
表 4. 適合標準規格:安全性および EMC
仕様 |
説明 |
安全性 |
● UL 60950-1
第 2
版
● CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1
● IEC 60950-1
第 2
版
● EN 60950-1
第 2
版
● AS/NZS 60950-1
|
EMC:エミッション |
● 47CFR Part 15
(CFR 47
)クラス A
● AS/NZS CISPR22
クラス A
● CISPR2 2
クラス A
● EN55022
クラス A
● ICES003
クラス A
● VCCI V-3
クラス I
● EN61000-3-2
● EN61000-3-3
● EN300386
クラス A
● CNS13438
クラス A
|
EMC:イミュニティ |
● EN55024
● CISPR24
● EN300386
● EN50082-1 Part 1
● EN 61000 6-1
|
Cisco UCS E シリーズ M3 サーバーの場合、Cisco 4000 シリーズ ISR プラットフォームに Cisco IOS® XE ソフトウェアリリース 16.4、またはそれ以降が必要です。
Cisco UCS E シリーズ サーバーは、90 日間保証の対象です。保証については、Cisco.com の製品保証のページを参照してください。
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。
シスコでは、パッケージデータを情報共有目的でのみ提供しています。これらの情報は最新の法規制を反映していない可能性があります。シスコは、情報が完全、正確、または最新のものであることを表明、保証、または確約しません。これらの情報は予告なしに変更されることがあります。
表 1 に、Cisco UCS E シリーズ モジュールのトップレベルの製品番号を示します。製品番号および発注の例の一覧については、発注ガイドを参照してください。
購入方法については、シスコの購入案内のページ [英語] を参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには、Cisco Platform Suite [英語] にアクセスしてください。
Cisco UCS E シリーズ サーバーのハードウェアサポートは、モジュールが収容されるルータの Cisco Smart Net Total Care™ 契約の対象になります。Cisco Smart Net Total Care のサポートは、1 回契約または年間契約ベースでご利用いただけます。サポートオプションは、ヘルプデスクからプロアクティブなオンサイトコンサルティングまで多岐に渡ります。
すべてのサポート契約には次の内容が含まれます。
● Cisco IOS ソフトウェアのメジャーアップデート(プロトコル、セキュリティ、帯域幅、および機能の強化)
● テクニカルサポート、電子商取引、および製品情報を提供する Cisco.com テクニカルライブラリへのアクセス権
● 業界最大の専任テクニカル サポート担当者による 24 時間対応
シスコ サービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービス [英語] またはシスコ アドバンスドサービス [英語] を参照してください。
シスコおよび認定パートナーが提供するサービスは、分散拠点の体験を変革し、ビジネスの刷新および成長を加速させます。シスコは、簡単かつ再生可能で、最適化された分散拠点のフットプリントの構築に向けて、さまざまなテクノロジーに関する幅広い専門知識を提供します。計画サービスと設計サービスにより、技術とビジネス目標との整合性を図り、展開の正確性、速度、効率性を向上します。また、テクニカルサービスにより、運用効率の向上、コストの削減、およびリスクの軽減を支援します。最適化サービスは、パフォーマンスを継続的に改善し、お客様が新しい技術を使いこなせるように設計されています。詳細については、https://www.cisco.com/go/services [英語] を参照してください。
目的達成に役立つ柔軟な支払いソリューション
Cisco Capital により、目標を達成するための適切なテクノロジーを簡単に取得し、ビジネス変革を実現し、競争力を維持できます。総所有コスト(TCO)の削減、資金の節約、成長の促進に役立ちます。100 ヵ国あまりの国々では、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、および他社製製品を購入するのに、シスコの柔軟な支払いソリューションを利用して、簡単かつ計画的に支払うことができます。詳細はこちらをご覧ください。
Cisco UCS E シリーズ サーバーの詳細については、https://www.cisco.com/go/ucse/ [英語] を参照するか、最寄りのシスコ代理店までお問い合わせください。