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仮想化対応の強力なデータセンタークラスのサーバーにより、ビジネスアプリケーションとネットワークサービスをお使いの分散拠点向けエッジ ルータでホストできます。
Cisco UCS® E シリーズ M6 サーバーは、分散拠点でデータセンタークラスのブレードサーバーを実現します。この強力で小型フォームファクタの x86 64 ビットブレードサーバーは、Cisco Catalyst™ 8300 シリーズ エッジ プラットフォームに搭載されています。仮想化対応であり、重要なインフラストラクチャ サービスとミッションクリティカルなビジネス アプリケーションをホストします。また同時に、分散拠点環境の省スペースを維持できます(図 1)。
Catalyst 8300 シリーズ エッジ プラットフォームを搭載した Cisco UCS E シリーズ サーバー
Cisco UCS E シリーズ M6 サーバー
Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS)E シリーズ M6 サーバーは、ダブル幅モジュールとして利用できます。ダブル幅モジュールは、2 つのサービスモジュールスロットを並べて使用します。
Cisco UCS E シリーズ M6 サーバーは、シングルソケットの Intel® Xeon® D プロセッサを搭載した高密度ブレードサーバーです。シンプルさ、パフォーマンス、アプリケーション密度のバランスを維持しながら、省エネ環境で動作し、従来のモデルより優れたエネルギー効率を実現します。サーバーには、統合されたリモート Lights-Out 管理も含まれています。
E シリーズ M6 サーバーは、このように、分散拠点に仮想化を導入し、ミッションクリティカルなビジネスアプリケーションをサポートするのに最適なプラットフォームです。フォームファクタのフットプリントをゼロに抑えた革新的な M6 サーバーと、総所有コスト(TCO)を大幅に削減した Intel Xeon プロセッサとの連携によって、スタンドアロンのラックマウントサーバーやタワーサーバーに比べて、ビジネスの俊敏性および信頼性の向上を実現します。
表 1 に E シリーズ M6 サーバーのトップレベルの製品番号を示します。
表 1. Cisco UCS E シリーズ M6 サーバー製品番号
Cisco UCS E シリーズ M6 製品番号 |
ピクチャ |
Cisco UCS E シリーズ ダブル幅サーバー
● UCS-E1100D-M6
|
Cisco UCS E シリーズ サーバー用アプリケーション
Cisco UCS E シリーズ サーバーと NCE は、さまざまなタイプのワークロード向けに優れたパフォーマンスと価値を提供します。
● ミッションクリティカルなビジネスアプリケーション:販売時点管理システム、銀行窓口用の支店内コントロールポイント、電子カルテシステム、在庫管理システム、ビデオ監視システム、クラウドコネクタ
● セキュリティ アプリケーション:Catalyst 8300 シリーズとの 10 Gbps バックプレーン接続を利用して、ラインレートのファイアウォールサービスを実現
● WAN 最適化:Cisco UCS E シリーズモジュールにインストールされた Cisco Catalyst 8000V エッジソフトウェアを使用した SD-WAN ネットワーク向け AppQoE
● コラボレーション:Cisco Unified Communications Manager などのユニファイド コミュニケーション アプリケーションのホスティング
● コアネットワークサービス:Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバーサービスおよび DNS サーバーサービス
● Microsoft Windows のコアサービス:Microsoft Active Directory ドメインサービス、Microsoft Windows プリントサービス、Microsoft Windows ファイルサービスなど
● クライアント管理サービス:構成および運用管理、モニタリングサービス、アップデートおよびパッチ適用サービス、バックアップおよび復元サービス、ターミナル サーバー ゲートウェイ
Cisco UCS E シリーズ サーバーを導入することで、Cisco UCS データセンター ポートフォリオをブランチオフィス環境に簡単に拡張できます。サーバーに仮想化を追加することで、タイミングと予算に応じた最適なスケジュールで新しいサービスを段階的に展開できます。一方で、現地派遣による新しいハードウェアまたはソフトウェアの導入に伴う、サービスコールのコストを回避できます。
Cisco UCS E シリーズ サーバーは、ビジネスニーズの変化に対応する次のような特長を備えています。
● 運用の負担軽減:配線が不要な統合型インフラストラクチャにより、Cisco UCS E シリーズ サーバーでは、新しいサービスやインフラストラクチャを迅速かつ容易に追加できます。
● システムメンテナンスのシンプル化:Cisco UCS E シリーズ サーバーは、物理サーバーのプロビジョニングとシステムメンテナンスを容易にします。
● 強化されたサーバー管理:Cisco® Integrated Management Controller(IMC)に内蔵の Lights Out サーバー管理は、すべての Cisco UCS 製品と同じ専用ベースボード管理コントローラハードウェアで実行できます。このため、ローカルおよびリモートのサーバーモニタリングと設定管理に、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバーと一貫したスタンドアロン管理を使用できます。ハードウェアは Cisco Intersight® 対応であり、Intersight は将来サポートされる予定です。
● 物理的セキュリティの強化:本ブレードサーバーは、外部ネットワークケーブルや物理的なキーボード、ビデオ、マウス(KVM)を必要としません。そのため配線用ボックスやその他の安全な場所で、管理性を損なうことなく簡単に保護できます。これは従来の仮想 KVM 機能を備えていないタワー型サーバーやラックマウントサーバーでは容易ではありませんでした。
● 省スペース型:Cisco UCS E シリーズ サーバーは、マルチコア x86 64 ビット Intel Xeon プロセッサを搭載しています。Catalyst 8300 クラウドエッジルータに、電力が最適化された高性能のブレードサーバーを直接組み込むことで、分散拠点のサーバーの設置面積を削減できます。これらのサーバーは、単一のルータシャーシに統合および収容され、スペースが限られた分散拠点向けの優れたオールインワン プラットフォームを提供します。
Cisco UCS E シリーズ サーバーは、次に示す複数のベアメタル OS やハイパーバイザをサポートするように設計されています。
● ハイパーバイザ
◦ VMware vSphere ESXi 7.0U3
◦ Red Hat Enterprise Linux
表 2 に仕様を示し、表 3 に Cisco UCS E シリーズ M6 サーバーの Cisco Catalyst 8300 サポートを示します。表 4 に、安全性と EMC 規制基準への準拠情報を示します。
表 2. M6 サーバーの製品仕様
機能 |
UCS-E1100D-M6(ダブル幅) |
CPU |
● Intel Xeon-1749-NT
(15 MB
キャッシュ、3.0 GHz
、10
コア)
|
DRAM |
● 32
~ 128 GB
● 4
つの DIMM
スロット、それぞれに 16 GB
、または 32 GB
の VLP DDR4 RAM
|
ハードディスクドライブ(HDD/SSD) |
● 4
つの SFF
スロット。それぞれ最大 4 TB
(SATA SSD
または NVME SSD
)。詳細については、注文および互換性ガイドを参照してください。
|
RAID オプション |
● CPU
上の Intel
仮想 RAID
(VROC
)
● RAID 0
、1
、5
● VMware Esxi
は RAID 1
とのみ互換性があります
● NVME SSD
のみが RAID
と互換性があります。SATA SSD
は RAID
と互換性がありません。
|
キャッシュバックアップのための電力損失保護 |
●
データによる電力損失時のデータ保護の強化
● SSD
ドライブ内の保護コンデンサのモニタリング
|
ネットワーク インターフェイス カード(NIC) |
● 2
つの内部ギガビット
イーサネット
ポート(Broadcom 5719
)
● 2
つの外部 10
ギガビット
イーサネット
ポート(1000/10000
)(Intel CPU
内に統合)
● 1
つの 10/100/1000
イーサネット専用管理ポート(10/100/1000
)(Cisco IMC
の場合)
|
Cisco IMC |
●
統合 Emulex Pilot-4 BMC
●
インテリジェント
プラットフォーム管理インターフェイス(IPMI
)2.0
準拠の管理および制御
●
コマンド
ライン
インターフェイス(CLI
)対応、自動化 Lights Out Management
(LOM
)用 Web GUI
管理ツール搭載
●
仮想 KVM
|
サポートされる SFP |
● GLC-SX-MMD
● GLC-LH-SMD
● SFP-H10GB-ACU7M
● SFP-10G-SR-S
● SFP-10G-LR-S
|
統合 eMMC ストレージ |
● Cisco IMC
用 16 GB
パーティション
● Intel x86
ホスト用 16 GB
パーティション
|
前面パネルコネクタ |
●
KVM
コンソールコネクタ
X 1
(
VGA
コネクタ
X 1
、シリアルコネクタ
X 1
、
USB 2.0
コネクタ
X 1
)
●
オンボード USB 3.0
ポート X 2
|
物理寸法 |
● 4.01 X 41.27 X 21.08 cm
(1.58 X 16.25 X 8.3
インチ)
|
最大重量 |
● 2.95 kg
(6.5 lb
)
|
温度:動作時 |
●
導入可能なプラットフォームの動作要件:0
~ 40°C
(32
~ 104°F
)通常
|
温度:非動作時 |
● -40°
~ 70°C
|
湿度:動作時 |
●
導入可能なプラットフォームの動作要件:5
~ 85 %
(動作時
)
|
湿度: |
● 5
~ 95%
|
高度:動作時 |
●
海抜 0
~ 3000 m
(10,000
フィート)で 40°C
(104°F
)
|
高度:非動作 |
● 4,600 m
(15,000
フィート)
|
表 3. M6 サーバーに対する Catalyst 8300 のサポート
Catalyst 8300 プラットフォーム |
UCS-E1100D-M6 |
C8300-2N2S-4T2X |
1 |
C8300-2N2S-6T |
1 |
表 4. 適合標準規格 :安全性および EMC
仕様 |
説明 |
安全性 |
● CSA C22.2 No. 62368-1:1
(Edition. 3.0
)
● UL 62368-1-2021
(Edition. 3.0
)
● IEC 62368-1:2018
(Edition. 3.0
)
● EN 62368-1:2020/A11:2020
(Edition. 3.0
)
● AS/NZS 62368.1:2022
|
EMC:エミッション |
● ISPR32:2015+A1:2019
● EN 55032:2015+A11:2020
● EN 61000-3-3:2013+A1:2019
● EN IEC 61000-3-2:2019+A1:2021
● EN 300 386 V2.1.23:2021
● 47 CFR FCC Part 15B
● ICES-003 Issue 7:2020
● KS C 9832:2019
● KS C 9610-3-2:2020
● KS C 9610-3-3:2020
● VCCI-CISPR 32:2016
● CNS 15936:2016
● QCVN 118:2018/BTTTT
|
EMC:イミュニティ |
● CISPR35:2016
● EN 55035:2017+A11:2020
● EN IEC 61000-6-1:2019
● EN IEC 61000-6-2:2019
● EN 300 386 V2.1.23:2021
● KS C 9835:2019
● TCVN 7317:2003
|
Cisco UCS E シリーズ M6 サーバーの場合、Catalyst 8300 シリーズ プラットフォームに Cisco IOS® XE ソフトウェアリリース 17.11、またはそれ以降が必要です。
Cisco UCS E シリーズ サーバーは、90 日間保証の対象です。保証については、Cisco.com の製品保証のページを参照してください。
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。
表 5. 環境保全に関するトピック
シスコでは、パッケージデータを情報共有目的でのみ提供しています。これらの情報は最新の法規制を反映していない可能性があります。シスコは、情報が完全、正確、または最新のものであることを表明、保証、または確約しません。これらの情報は予告なしに変更されることがあります。
表 1 に、Cisco UCS E シリーズ M6 モジュールのトップレベルの製品番号を示します。製品番号および発注の例の一覧については、発注ガイドを参照してください。
購入方法については、シスコの購入案内のページ [英語] を参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには、Cisco Platform Suite [英語] にアクセスしてください。
Cisco UCS E シリーズ サーバーモジュールのハードウェアサポートは、モジュールが収容されるルータの Cisco Smart Net Total Care® 契約の対象になります。Cisco Smart Net Total Care のサポートは、1 回契約または年間契約ベースでご利用いただけます。サポートオプションは、ヘルプデスクからプロアクティブなオンサイトコンサルティングまで多岐に渡ります。
すべてのサポート契約には次の内容が含まれます。
● Cisco IOS ソフトウェアのメジャーアップデート(プロトコル、セキュリティ、帯域幅、および機能の強化)
● テクニカルサポート、電子商取引、および製品情報を提供する Cisco.com テクニカルライブラリへのアクセス権
● 業界最大の専任テクニカル サポート担当者による 24 時間対応
シスコ サービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービス [英語] またはシスコ アドバンスドサービス [英語] を参照してください。
シスコおよび認定パートナーが提供するサービスは、分散拠点の体験を変革し、ビジネスの刷新および成長を加速させます。シスコは、簡単かつ再生可能で、最適化された分散拠点のフットプリントの構築に向けて、さまざまなテクノロジーに関する幅広い専門知識を提供します。計画サービスと設計サービスにより、技術とビジネス目標との整合性を図り、展開の正確性、速度、効率性を向上します。また、テクニカルサービスにより、運用効率の向上、コストの削減、およびリスクの軽減を支援します。最適化サービスは、パフォーマンスを継続的に改善し、お客様が新しい技術を使いこなせるように設計されています。詳細については、https://www.cisco.com/go/services [英語] を参照してください。
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Cisco UCS E シリーズ サーバーの詳細については、https://www.cisco.com/go/ucse/ [英語] を参照するか、最寄りのシスコ代理店までお問い合わせください。