データ シートCisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E:高度なボーダレス キャンパス アクセスおよびアグリゲーションを実現するスーパーバイザ エンジン概要Cisco® Catalyst® 4500E Supervisor Engine 7L-E(図 1)は、エンタープライズクラスのボーダレス キャンパス アクセスと、費用効率のよいアグリゲーションを実現するスーパーバイザ エンジンです。E シリーズ シャーシでシステムあたり 520 Gbps の容量を提供できるように設計されています。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E は、定評ある前モデルの Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 6L-E を基盤とし、Flexible NetFlow(FNF)やサードパーティ製アプリケーションなどのボーダレス サービスに対応してパフォーマンスを大幅に向上します。 Supervisor Engine 7L-E は、次のような革新的な機能を備えています。
Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E の特長Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E は、広く普及している Cisco Catalyst 4500 スーパーバイザ エンジン製品ラインを基盤とし、前モデルをさらに強化した設計となっています。スロットあたり 48 Gbps のノンブロッキング通信と、アプリケーションの可視性を最適化する Flexible NetFlow を提供します。さらに、エンタープライズクラスの Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E には次のような特長があります。
Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E には、従来の Cisco Catalyst 4500 のラインカードや電源装置も使用できるので、これまでの投資が無駄になることはありません。Supervisor Engine 7L-E は、従来の Cisco Catalyst 4500 シャーシには対応していません。 表 1 に、Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E のパフォーマンスとスケーラビリティをまとめて示します。 表 1 Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E のパフォーマンスとスケーラビリティ
インフラストラクチャ サービスによる継続的なイノベーションモジュラ型のオープン アプリケーション プラットフォーム、Cisco IOS XE ソフトウェアCisco IOS XE ソフトウェアは、Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E 向けのオープン サービス プラットフォームとして機能するソフトウェア オペレーティング システムです。シスコは、次世代のスイッチング ハードウェアをサポートするとともに、ボーダレス ネットワーク サービスの提供に適した柔軟なアーキテクチャを実現できるように、Cisco IOS ソフトウェアを継続的に進化させてきました。Cisco IOS XE ソフトウェアは、お客様に次の利点をもたらします。
自動化による運用の簡素化キャンパス スイッチングは企業の需要の増大に応じて拡張を続けており、それにともない新しい革新的なテクノロジーを簡単に導入、管理できる機能が必要とされています。この課題に対処するとともに、事前対応型の管理やそれによる計画外のネットワーク ダウンタイムの軽減によって業務を効率化するためには、運用を簡素化することが重要です。Cisco Catalyst Supervisor Engine 7L-E は、次のような機能を通じて運用を簡素化します。
クラス最高水準の復元力Cisco Catalyst 4500E シリーズは、中断のないハードウェア スイッチングによって高度なノンストップ コミュニケーションを実現できるように設計されています。さらに、Cisco IOS XE ソフトウェアを使用することで、クラス最高水準の復元力がもたらす利点をさまざまな方法で活用できます。 Cisco Catalyst 4507R+E と 4507R-E のシャーシは、電源装置、ファン、クロック モジュールの冗長構成だけでなく、Supervisor Engine 7L-E を使用したスーパーバイザ エンジンの 1 + 1 冗長化もサポートしています。プライマリ スーパーバイザ エンジンはアクティブになり、通常のシステム動作を担当します。セカンダリ スーパーバイザ エンジンはスタンバイの役割を果たし、プライマリ スーパーバイザ エンジンの動作を監視します。Catalyst 4500E の復元機能が、ビジネスおよび収益上の損失を招くおそれのあるネットワークの停止を防止します。 Supervisor Engine 7L-E を 2 台搭載した冗長構成の Cisco Catalyst 4500E シリーズ システムを使用している場合は、ISSU により、ネットワークの切断なしに、あるいは最小限の切断時間(200 ミリ秒未満)で、完全な Cisco IOS ソフトウェア イメージのアップグレードまたはダウングレードを実行できます。 設定およびその他の制御情報は 2 つのスーパーバイザ間で完全に同期されるので、プライマリ スーパーバイザに障害が発生しても、スタンバイ スーパーバイザに即座にフェールオーバーされます。 ISSU は管理が簡単なうえ、レイヤ 2 またはレイヤ 3 環境におけるネットワークの信頼性と可用性を大幅に向上させます。NSF/SSO および ISSU は、Voice over IP(VoIP)や仮想デスクトップ(VDI)環境など、ビジネス上の重要なアプリケーションに不可欠な機能です。 Supervisor Engine 7L-E には、アップリンクにも復元機能が組み込まれています。図 2 に、Supervisor Engine 7L-E のアップリンク オプションを示します。 Flexible NetFlow によるアプリケーションの高度な可視性Cisco IOS の Flexible NetFlow は、柔軟性と拡張性が強化された次世代のフロー監視テクノロジーです。ネットワーク インフラストラクチャ リソースの最適化や、運用コストの削減、容量計画とセキュリティ インシデント検出の改善に役立ちます。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E は、128,000 の Flexible NetFlow エントリに対応できます。専用に開発された ASIC を搭載する Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E は、高い柔軟性と、レイヤ 2(MAC、VLAN)からレイヤ 4(TCP、UDP フラグなど)に及ぶ包括的な可視性を提供します。 Flexible NetFlow によって収集されたフロー データは、外部コレクタにエクスポートして分析やレポートに使用したり、EEM で追跡したりできます。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7L-E は、EEM を通じて、強力でカスタマイズ可能なオンボックスのイベント相関アクションやポリシー アクションを実行できます。これにより、定義済みの条件が満たされた場合に、カスタマイズされたイベント アラームまたはポリシー アクションをトリガーできます。外部装置が不要なため、既存のインフラストラクチャでトラフィックの監視が可能になり、大規模な IP ネットワークでも経済的にトラフィックの分析を実行できます。 Cisco Flexible NetFlow の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/iosswrel/ps6537/ps6555/ps6601/ps6965/product_data_sheet0900aecd804b590b.html [英語] を参照してください。 シャーシおよびラインカードのサポートによる投資保護クラッシック ラインカードと E シリーズ ラインカードが搭載されている既存の Cisco Catalyst 4500 E シャーシは、スーパーバイザ エンジンをアップグレードするだけで、Supervisor Engine 7L-E の新しい機能を全ポートで活用できるようになります。ただし、スロットあたり 48 Gbps という拡張されたスイッチング容量を利用するためには、Cisco Catalyst 4500E シリーズ シャーシ(R+E シャーシを含む)と、対応する新しい E シリーズ ラインカードが必要です。E シリーズ シャーシでは、Cisco Catalyst 4500E シリーズ ラインカードとクラシック ラインカードを混在させて使用することができ、どちらの種類のラインカードでもパフォーマンスの低下は発生しません。表 2 に、Cisco Catalyst 4500E シリーズ シャーシでのスーパーバイザ エンジンとラインカードのスロット割り当てオプションを示します。 表 2 Cisco Catalyst 4500E シャーシのスロット割り当てオプション
表 3 は、Supervisor Engine 7L-E のパフォーマンスをシャーシ別に示したものです。 表 3 各シャーシにおける Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 7L-E のパフォーマンス
IPv6 のサポートIP アドレス空間の拡大には IPv6 が不可欠です。官公庁や企業など世界のさまざまな組織で IPv6 への対応が求められています。Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 7L-E は、IPv6 のユニキャストおよびマルチキャストをハードウェアでサポートし、110 Mpps の最大回線レートでの転送が可能です。Supervisor Engine 7L-E は、IPv4 ルートと IPv6 ルートの間でハードウェア テーブル リソースを効率的かつ動的に割り当てることができるため、IPv4 から IPv6 に円滑に移行できます。また、IPv6 のマルチキャスト リスナー検出(MLD)スヌーピングにも対応しているので、マルチキャスト グループに対するホストの追加や削除をスイッチで動的に実行することで、パフォーマンスが向上し、ネットワーク トラフィックが軽減されます。 表 4 に、Supervisor Engine 7L-E の IPv6 機能を示します。 表 4 Supervisor Engine 7L-E の IPv6 機能
機能一覧
これらの機能は、ソフトウェア ライセンス メカニズムを使用して有効にできます。ソフトウェア ライセンスの詳細については、このドキュメントの「ライセンス」セクション、または http://www.cisco.com/go/sa/ [英語] を参照してください。 各フィーチャ セットでサポートされている機能の詳細については、Cisco IOS XE 3.2.0XO のリリース ノート(http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/lan/catalyst4500/release/note/OL_23474.html)[英語] を参照してください。 業界規格
サポートされる Cisco Catalyst 4500E シリーズ ラインカードおよびモジュール
サポートされる Cisco Catalyst 4500 クラシック ラインカードおよびモジュール
サポートされる着脱可能モジュール各種オプティカル モジュールの詳細、および各モジュールの最小要件となる Cisco IOS ソフトウェア リリースについては、http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/products_device_support_tables_list.html [英語] を参照してください。 ソフトウェア要件Cisco Catalyst 4500E シリーズ Supervisor Engine 7L-E は、Cisco IOS ソフトウェアのみでサポートされ、Cisco Catalyst オペレーティング システム ソフトウェアではサポートされません。最小要件の Cisco IOS XE ソフトウェア リリースは、3.2.0XO です。 環境条件
電力および MTBF 情報スーパーバイザの有効電力 = 263 W スーパーバイザの待機電力 = 224 W この数値は動作時の実際の消費電力ではありません。施設の電力や冷却能力を計画する際に推奨される最大値です。通常の消費電力は、ここに示す最大値よりも約 20% 低い値となります。 MTBF = 183,341 時間 適合規格表 5 に適合規格の情報、表 6 に発注情報を示します。 表 5 Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 7L-E の適合規格
表 6 発注情報
ライセンスソフトウェア アクティベーション ライセンスSupervisor Engine 7L-E を搭載する Cisco Catalyst 4500E プラットフォームでは、ソフトウェア アクティベーション ライセンスを使用できます。各 Supervisor Engine 7L-E には、すべてのフィーチャ セット(LAN Base、IP Base、および Enterprise Services)を含むユニバーサル イメージが付属しています。機能のレベルは、適用されるライセンスによって決定されます。
シスコ ソフトウェア ライセンスの詳細については、http://www.cisco.com/go/sa/ [英語] を参照してください。 シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証(LLW)には、購入したエンド ユーザが製品を所有している限り、10 日間のアドバンス ハードウェア交換が含まれます。表 7 に、シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証の内容を示します。 シスコのソフトウェアに適用される保証を含めた正式な保証条件は、ご購入のシスコ製品に付属する『Cisco Information Packet』に記載されています。製品の使用前に、個々の製品に付属する保証条件をよくお読みください。 保証条項の詳細については、http://www.cisco.com/go/warranty/ [英語] を参照してください。 表 7 制限付きライフタイム ハードウェア保証
* シスコは、一切の保証責任として購入代金を払い戻す権利を留保します。 デバイス保証にシスコ テクニカル サービス契約を加えると、Cisco Technical Assistance Center(TAC)へのアクセス、重要なビジネス ニーズに合ったさまざまなハードウェア交換オプション、ライセンス対象の Cisco IOS ソフトウェアのアップデート、Cisco.com の広範なナレッジ ベースとツールへの登録アクセスなど、保証以外にも多くのメリットが得られます。お客様のビジネス ニーズを満たし、高品質のネットワーク パフォーマンスを維持しながら運用コストを抑えるように考案された一連の柔軟なサポート サービスが用意されています。表 8 に、シスコのテクニカル サービスのメリットと機能を示します。 シスコのテクニカル サービスの詳細については、http://www.cisco.com/go/ts/ [英語] を参照してください。 表 8 Cisco Catalyst 4500-E シリーズ スイッチのシスコ テクニカル サービス
注釈: シスコとパートナーによるサービスシスコおよびパートナー各社が提供するカスタマイズ サービスをご利用いただくことで、ボーダレス ネットワーク アーキテクチャに、革新的でセキュアかつインテリジェントなエッジを構築できます。シスコはまずお客様のビジネス目標を理解することから始め、次世代の Cisco Catalyst 4500-E スイッチをお客様のアーキテクチャに統合し、ネットワーク サービスをそのプラットフォームに組み込む作業を一貫して支援します。知識と先進の手法を共有することにより、お客様が新しいテクノロジーを適切に導入、展開、管理、拡張できるよう、段階的なサポートを提供します。 シスコのサービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。 |
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