データ シートCisco Nexus 3016 スイッチ製品の概要Cisco Nexus® 3016 スイッチ(図 1)は、シスコ初の 40 ギガビット イーサネット スイッチ プラットフォームです。高性能、超低遅延を特長とするイーサネット スイッチで、コンパクトな 1 ラックユニット(RU)のフォーム ファクタにラインレートのレイヤ 2 およびレイヤ 3 スイッチング機能を備えています。また、業界最高峰の Cisco® NX-OS ソフトウェア オペレーティング システムが搭載されているため、世界で広く導入されている堅牢かつ多彩な機能を活用できます。 40 ギガビット イーサネット スイッチングにおける超低遅延のラインレートのレイヤ 2 および 3 スイッチングとシリアル化という特長を持つ Cisco Nexus 3016 は、金融系コロケーションに最適なスイッチ プラットフォームです。このスイッチは、標準と反転の両方式のエアーフローをサポートしています。 主な利点Cisco Nexus 3016 の主な利点は次のとおりです。
構成
標準(ポート側排気)と反転(ポート側吸気)の両方式のエアーフローがサポートされています。 トランシーバおよびケーブルのオプションCisco Nexus 3016 には 16 の QSFP+ ポートがあります。QSFP+ テクノロジーによって、データセンターのギガビット イーサネット インフラストラクチャを 10 ギガビットから 40 ギガビットへスムーズに移行できます。Cisco Nexus 3016 の各 QSFP+ ポートはネイティブ 40 ギガビット イーサネット モードまたは 4 x 10 ギガビット イーサネット モードで稼動できます。この 2 つのモードで光ファイバと銅線のどちらのソリューションにも対応できます。 低コストのケーブル配線として銅線ベースの 40 Gbps Twinax ケーブルを使用できます。長めのケーブル配線には短距離光トランシーバが適しています。QSFP ポートから 10 ギガビット イーサネット スイッチまたはホストへの接続を確立するには、ケーブルの一端に 1 個の QSFP トランシーバ、もう一端に 4 個の SFP+ トランシーバが付いている特殊な「オクトパス」スプリッタ ケーブルを使用します。光ファイバ ソリューションの場合も、両端に QSFP+ SR4 トランシーバ(PID は下記を参照)を使用し、サードパーティ製ファイバ スプリッタ MPO->LC ケーブルを用意すれば、同様の機能を確立できます。表 1 に、サポートされる QSFP トランシーバ タイプを示します。 表 1 Cisco Nexus 3016 のサポート対象 QSFP トランシーバ一覧
トランシーバ タイプの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ifmodule/tmd/index.html を参照してください。 Cisco NX-OS ソフトウェアの概要Cisco NX-OS は、モジュール性、復元性、サービスアビリティを基盤として構築された、データセンター クラスの OS です。Cisco NX-OS を使用すると、継続的なアベイラビリティを確保し、ミッションクリティカルなデータセンター環境の標準を確立できます。自己修復機能を備え、高度にモジュール化された Cisco NX-OS は、ゼロインパクト運用を現実化し、きわめて柔軟な運用を可能にします。 Cisco NX-OS は、データセンターの要件を重視した設計となっています。現在はもちろん将来においても、データセンターのネットワーキングに必要とされる堅牢かつ包括的なフィーチャ セットを提供できます。XML インターフェイスを備え、Cisco IOS® ソフトウェアと同じような Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を持ち、主要なネットワーキング標準およびシスコが提供するデータセンター クラスの画期的な技術を実装した、最先端の OS です。 Cisco NX-OS ソフトウェアの利点表 2 に、Cisco NX-OS の利点を示します。 表 2 Cisco NX-OS ソフトウェアの利点
Cisco Nexus 3016 用の Cisco NX-OS ソフトウェア パッケージCisco Nexus 3016 に使用可能な Cisco NX-OS ソフトウェア パッケージは、柔軟に利用できる包括的なフィーチャ セットを備え、Cisco Nexus アクセス スイッチとの整合性を確保します。デフォルト システム ソフトウェアには、包括的なレイヤ 2 フィーチャ セットと、堅牢なセキュリティおよび管理機能が含まれています。レイヤ 3 の IP ユニキャストおよびマルチキャスト ルーティング機能を有効にするには、追加ライセンスのインストールが必要です。表 3 に、ソフトウェア パッケージについてまとめて示します。 表 3 Cisco Nexus 3016 に使用可能な Cisco NX-OS ソフトウェア パッケージ
*LAN Enterprise ライセンス(N3K-LAN1K9)の機能を利用するには、Base ライセンス(N3K-ABS1K9)が必要です。 *すべての機能のリストは表 5 を参照してください。 Cisco Data Center Network ManagerCisco Nexus 3016 は、Cisco DCNM のサポート対象製品です。Cisco DCNM は、Cisco Nexus ファミリ製品を構成する Cisco NX-OS 対応ハードウェア プラットフォーム用に設計されたシスコの管理ソリューションです。データセンター インフラストラクチャ全体のアップタイムと信頼性の改善により、ビジネスの継続性を向上させます。Cisco DCNM は、データセンター ネットワークの管理要件に特化して、現在および将来のデータセンターで要求されるルーティング、スイッチング、およびストレージ管理のニーズに対応できるような堅牢なフレームワークと包括的なフィーチャ セットを提供します。具体的には、プロビジョニング プロセスの自動化、パフォーマンス低下の検出による LAN の予防的モニタ、ネットワークの保護、機能不全のネットワーク要素の診断などを実行します。 製品仕様表 4 に Cisco Nexus 3016 の仕様、表 5 にソフトウェアの機能、表 6 に管理機能および標準のサポートを示します。 表 4 仕様
* 特定のソフトウェア リリースで検証されている正確な拡張性データについては、『Cisco Nexus 3000 Series Verified Scalability Guide』を参照してください。 表 5 ソフトウェアの機能
表 6 管理機能および標準のサポート
ソフトウェア要件Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチは、Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 5.0 以降でサポートされます。Cisco NX-OS は、このデータ シートに記載されたネットワーキング標準に準拠する、Cisco IOS ソフトウェアなどのネットワーキング OS と相互運用できます。 適合標準規格表 7 に、Cisco Nexus 3000 シリーズが適合する標準規格の概要を示します。 表 7 適合標準規格:安全性および EMC
発注情報表 8 に、Cisco Nexus 3016 の発注情報を示します。 表 8 発注情報
サービスおよびサポートシスコは、データセンターへの Cisco Nexus 3000 シリーズの導入と最適化を成功させるために、各種サービスを用意しています。これらのシスコ サービスは、運用効率の向上とデータセンター ネットワークの進化を目的として、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供されます。シスコ アドバンスド サービスは、アーキテクチャ主導型のアプローチによってデータセンター インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を提供します。Cisco SMARTnet® Service を利用すると、シスコのネットワーク専門家や高い実績を持つリソースにいつでも直接アクセスできるので、ミッションクリティカルな問題を解決できます。このサービスでは、ご使用の Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチに関して予防的診断やリアルタイムのアラートを提供する Cisco Smart Call Home サービスの機能をご活用いただけます。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって最大限に投資を保護し、ネットワーク運用の最適化、移行のサポート、IT 能力の強化を実現します。 関連情報詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/nexus3000/ を参照してください。 |
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