データ シートCisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールCisco® Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュール(図 1)は、スケーラブルなデータセンター ネットワーク内で Cisco Nexus 7000 シリーズ システムのコントロール プレーンおよびデータ プレーン サービスを拡張します。 図 1 Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュール 製品の概要Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、スケーラビリティの高い 10 ギガビット イーサネット ネットワーク用に設計されたモジュール型のデータセンター クラス製品ラインで構成され、15 テラビット/秒(Tbps)を超えるトラフィック レベルに対応できるファブリック アーキテクチャを使用しています。最高レベルのミッションクリティカルなデータセンターにおける要求に応えるように設計されており、継続的なシステム運用と、仮想化された広範なサービスを実現できます。Cisco Nexus 7000 シリーズは、実績のあるオペレーティング システムをベースとして、リアルタイムのシステム アップグレードが可能な拡張機能と、きわめて高い管理性とサービサビリティを備えています。この革新的な設計は、エンドツーエンドのデータセンター接続、IP 統合、ストレージ、およびプロセス間通信(IPC)ネットワークを単一のイーサネット ファブリックでサポートすることを目的として構築されています。 Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールは、Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシでスケーラブルなコントロール プレーンおよび管理機能を提供するように設計されています。そのベースとなっているデュアル コア プロセッサは、その柔軟性と能力を利用してコントロール プレーンを拡張します。スーパーバイザは、レイヤ 2/レイヤ 3 サービス、冗長性機能、構成管理、ステータス監視、電源および環境管理などを制御します。また、すべてのライン カードについて、システム ファブリックに対する中央集中型の調停を行います。完全分散型の転送アーキテクチャにより、スーパーバイザは、より高い転送容量に対応した I/O およびファブリック モジュールへの透過的なアップグレードをサポートします。スーパーバイザには、システム全体のリモート管理およびトラブルシューティングをサポートするための、革新的な専用の Connectivity Management Processor(CMP; 接続管理プロセッサ)が組み込まれています。完全冗長システムを実現するには 2 つのスーパーバイザが必要です。1 つはアクティブ デバイスとして動作するスーパーバイザ モジュールで、もう 1 つはホット スタンバイ モードで動作するモジュールです。これにより、データセンタークラス製品で優れたハイアベイラビリティ機能が提供されます。 機能と利点スーパーバイザ モジュールCisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールは、最も要求の厳しいデータセンター展開のニーズに対応するための包括的な機能セットを提供します。
スーパーバイザ CMP 表 1 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールの機能と利点をまとめます。 表 1 機能と利点
メモ:最初のソフトウェア リリースでは、Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールの機能の一部が使用できません。各機能をサポートするソフトウェア バージョンの最新情報については、リリース ノートを参照してください。 スーパーバイザの冗長性Cisco Nexus 7000 シリーズ システムでアクティブ/スタンバイ冗長性によるハイアベイラビリティを実現するには、2 つのモジュールが必要です。この冗長性は、1 つのスーパーバイザ モジュールが運用上アクティブになり、スタンバイ デバイスがホット バックアップとして動作することで可能になります。両スーパーバイザへのアウトオブバンド アクセスは、どちらの CMP でも利用できます。 高度な診断機能およびトラブルシューティング ツール大規模なデータセンター ネットワークの管理では、接続を検証するプロアクティブな管理ツールと、トラフィックをキャプチャして分析するメカニズムが必要です。Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールには、高度な分析およびデバック機能が組み込まれています。Power-On Self-Test(POST; パワーオン セルフテスト)と Cisco Generic Online Diagnostics(GOLD; 汎用オンライン診断)は、システムの起動時および運用中にプロアクティブなヘルス モニタリングを行います。スーパーバイザ モジュールには、独自のパケット キャプチャおよびプロトコル デコード ツールが組み込まれています。これにより、コントロール プレーン トラフィックを分析して、ネットワーク プランニングの向上、イベント応答時間の高速化、および運用コストの削減を図ることができます。 図 2 に、スーパーバイザ モジュールの接続インターフェイスとインジケータを示します。 製品仕様表 2 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールの仕様を示します。 表 2 製品仕様
ソフトウェアの要件Cisco Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ モジュールは、Cisco NX-OS ソフトウェアでサポートされています。Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 4.0 以降が必要です。 発注情報シスコ製品の購入方法の詳細は、「購入案内」を参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには Cisco Software Center にアクセスしてください。表 3 に発注情報を示します。 表 3 発注情報
サービスおよびサポートシスコは、データセンターへの Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの導入と最適化を成功させるため、各種サービスを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツールをそれぞれに組み合わせて提供され、運用効率の向上とデータセンター ネットワークの進化を目的としています。Cisco Advanced Services は、アーキテクチャ主導型のアプローチによってデータセンター インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を提供します。Cisco SMARTnet® Service を利用すると、シスコのネットワーク専門家や高度なリソースにいつでも直接アクセスでき、ミッションクリティカルな問題を解決することができます。このサービスでは、保有する Cisco Nexus 7000 スイッチに関して予防的診断やリアルタイムのアラートを提供する Smart Call Home サービス機能の利点を活かすことができます。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって投資を最大限に保護し、ネットワーク運用を最適化し、移行サポートを提供し、IT 能力を強化します。Cisco Data Center サービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/dcservices/ を参照してください。 関連情報Cisco Nexus 7000 シリーズの詳細については、製品のホームページ(http://www.cisco.com/jp/go/nexus/ )を参照してください。 |
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