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データ シートCisco Nexus 7000 48 ポート 1 ギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット F2 シリーズ モジュール製品の概要Cisco Nexus® 7000 48 ポート 1 ギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット F2 シリーズ モジュール(以降、Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュール)は、きわめて高い柔軟性とワイヤレート パフォーマンスを各ポートに備えています。このモジュールの使用により、高密度、低遅延、スケーラブルなデータセンター アーキテクチャを導入できます。 Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、シスコ ユニファイド ファブリックの基盤となります。このシリーズは、モジュラ型のデータセンタークラスの製品ラインであり、スケーラビリティの高い 10 ギガビット イーサネット ネットワーク向けに設計されています。ファブリック アーキテクチャは、15 テラビット/秒(Tbps)を超える拡張が可能で、将来的には 40 Gbps および 100 Gbps イーサネット インターフェイスをサポートするように設計されています。最高レベルのミッションクリティカルなネットワーク環境の要件を満たすため、このスイッチは継続的なシステム運用と仮想化サービスを実現します。Cisco Nexus 7000 シリーズは、実績のある Cisco NX-OS ソフトウェア オペレーティング システムを搭載し、リアルタイムのシステム アップグレードと、きわめて高い管理性およびサービサビリティを実現する拡張機能を備えています。この革新的なユニファイド ファブリック設計は、IP とストレージ ネットワークを単一のロスレス イーサネット ファブリックで統合することを目的として構築されています。 機能と利点Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュール(図 1)は、ミッションクリティカルなデータセンター ネットワーク向けに設計された、低遅延かつ高性能な高密度 10 ギガビット イーサネット モジュールです。Cisco Nexus 7000 18 スロット スイッチ シャーシを使用した場合、1 システムで最大 768 のワイヤレート 10 ギガビット イーサネット ポートがサポートされ、市場で最高レベルの密度の 10 ギガビット イーサネット ポートを実現できます。このモジュールを Cisco Nexus 7000 10 スロットおよび 9 スロット スイッチ シャーシに搭載した場合は、1 台のシャーシにそれぞれ最大 384 ポートおよび 336 ポートの 10 ギガビット イーサネットを実現できます(表 1)。 表 1 ワイヤレート ポート密度
Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールは、Switch-On-a-Chip(SoC)アーキテクチャで構築されており、単一の ASIC で、入力側バッファから、フォワーディング ルックアップ、Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)、Quality of Service(QoS)テーブル、ファブリック インターフェイス、Virtual Output Queuing(VOQ; 仮想出力キューイング)まで、あらゆるモジュール機能を実装します。1 つの SoC で 4 つの前面パネル インターフェイスを管理します。このような種類の設計は、パフォーマンスを向上させるとともに、モジュールの電力消費を抑えて冷却要件を緩和させます。 Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ SoC アーキテクチャを採用したこのモジュールは、720 Mpps(Mpps = 100 万パケット/秒)の分散レイヤ 2 およびレイヤ 3 フォワーディングと最大 480 Gbps のデータ スループットを提供します。Cisco Nexus 7000 18 スロット スイッチに、Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールをフル搭載した場合、スイッチング パフォーマンスは最大 11.5 Bpps(Bpps = 10 億パケット/秒)および 15.4 Tbps(テラビット/秒)、通常消費電力は 1 ポートあたり 9 ワット(W)未満になります。 このモジュールは、標準規格に基づく 10 ギガビット イーサネット、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)機能、仮想マシンを考慮した機能をサポートするため、投資が保護され、独自の要件やタイミングに基づいてネットワークを統合できます。また、各ポートは 1 ギガビット イーサネット速度でも使用できるので、それぞれのネットワーク固有のニーズに基づいて 10 ギガビット イーサネットに移行できます。 Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールの包括的な機能セットには、従来のレイヤ 2 およびレイヤ 3 のフォワーディング機能が含まれ、さらに Cisco NX-OS ソフトウェアの豊富な機能セットも備えています(Cisco NX-OS ソフトウェアは、ハイ アベイラビリティ、きめ細やかな障害管理、復元性、中断のないサービサビリティを基盤として構築されたモジュラ型のマルチタスク/マルチスレッド オペレーティング システムです)。このようにきわめて包括的なレイヤ 2 およびレイヤ 3 機能を備えていることから、このモジュールは、密度、パフォーマンス、中断のないシステム運用が重要視されるデータセンター ネットワークに最適です。 Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールでは、従来のレイヤ 2 およびレイヤ 3 フォワーディング機能のほかに、IETF TRILL ベースの Cisco FabricPath テクノロジーも利用できます。Cisco FabricPath は、一連のマルチパス イーサネット テクノロジーから構成され、レイヤ 3 ルーティングの信頼性とスケーラビリティの利点、レイヤ 2 イーサネット ネットワークの柔軟性と「プラグアンドプレイ」の利点を併せ持っています。 Cisco FabricPath を利用することで、復元性と柔軟性が高く、拡張性にも優れたレイヤ 2 ネットワークを構築できます。スパニング ツリー プロトコルを必要としなくなるため、そのバイセクション(二分岐)帯域幅の制限に左右されることはありません。また、既存のイーサネット インフラストラクチャを Cisco FabricPath ネットワークに接続できるので、投資も保護されます。Cisco FabricPath には Enhanced virtual PortChannel(vPC+)テクノロジーも含まれているので、従来の STP ベースのイーサネット環境への冗長接続も提供します。 Cisco FabricPath の利点は次のとおりです。
Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールは、Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダと併用することもできます(図 2)。 Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、1 ギガビット イーサネット、10 ギガビット イーサネット、ユニファイド ファブリック、ラック サーバ、ブレード サーバが混在する環境に、サーバ アクセスを提供するデータセンター製品群の 1 つです。Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、管理ポイントを大幅に減らし、データセンターにおけるビジネスとアプリケーションのニーズを満たすことで、データセンターのアーキテクチャと運用を簡素化するよう設計されています。Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダと Cisco Nexus スイッチを組み合わせることで、今日のギガビット イーサネット環境をコスト効率よくサポートし、10 ギガビット イーサネットや仮想マシンに対応したユニファイド ファブリック テクノロジーへの移行を容易にします。 Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールでは統合 FCoE も提供しており、ユニファイド データセンター ファブリックを導入して、データセンター トラフィックを多目的で高性能かつアベイラビリティの高い単一のネットワークに統合することで、ネットワーク インフラストラクチャを大幅に簡素化し、コストを削減します。Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールを利用すれば、ディレクタクラス モジュラ プラットフォームに FCoE を導入でき、アクセスとコアのレイヤで統合型ネットワークが実現できます。このモジュールは、FCoE ホストとターゲットをサポートするほか、仮想拡張ポート(VE ポート)もサポートするので、FCoE のスイッチ間リンク(ISL)の作成が可能で、スケーラブルなマルチホップ FCoE トポロジーも実現します。 表 2 は、Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールの機能と利点です。 表 2 機能と利点
1 最新のソフトウェア バージョン情報とサポートされる機能については、Cisco NX-OS リリース ノート [英語] を参照してください。初期ソフトウェア リリースでは、ハードウェア機能の一部がサポートされます。 製品仕様表 3 に、Cisco Nexus 7000 F2 シリーズ モジュールの製品仕様を示します。表 4 と 5 は、トランシーバの仕様です。一部の光モジュールは最初のソフトウェア リリースではサポートされません。サポートされる光モジュールについては、最新のソフトウェア バージョン情報に関するリリース ノートを参照してください。 表 3 製品仕様
表 4 10 ギガビット イーサネット インターフェイスの距離およびオプション
1 帯域幅は伝送波長で指定されています。 注: 10 ギガビット イーサネット トランシーバの詳細情報については、次を参照してください。 http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ifmodule/10gbm/prodlit/10gbsfpm_ds.html 表 5 ギガビット イーサネット インターフェイスの距離およびオプション
1 モード調整パッチ コードが必要です。通常のパッチ コードを MMF および 1000BASE-LX/LH SFP と共に短いリンク距離(数十メートル)で使用すると、トランシーバ飽和を引き起こし、ビット誤り率(BER)が上昇する可能性があります。また、LX/LH SFP を直径 62.5 ミクロンの MMF と共に使用するときは、リンクの送信端と受信端の両方で、SFP と MMF ケーブルの間にモード調整パッチ コードを取り付ける必要があります。モード調整パッチ コードが必要になるのは、リンク距離が 300 m(984 フィート)を超える場合です。 注: ギガビット イーサネット トランシーバの詳細情報については、次を参照してください。 http://cisco.com/en/US/prod/collateral/modules/ps5455/ps6577/product_data_sheet0900aecd8033f885.html [英語] 発注情報購入方法については、「購入案内」のページを参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには Cisco Software Center にアクセスしてください。表 6 に、発注情報を示します。 表 6 発注情報
サービスとサポートシスコは、データセンターへの Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの導入と最適化を成功させるために、各種サービスを用意しています。シスコの革新的なサービスは、運用効率の向上とデータセンター ネットワークの進化を目的として、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供されます。Cisco Advanced Services は、アーキテクチャ主導型のアプローチによってデータセンター インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を実現します。Cisco SMARTnet® Service を利用すると、シスコのネットワーク専門家や高度なリソースにいつでも直接アクセスでき、ミッションクリティカルな問題を解決できます。このサービスでは、保有する Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチに関して予防的診断やリアルタイムのアラートを提供する Cisco Smart Call Home サービス機能の利点を活用することができます。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって最大限に投資を保護し、ネットワーク運用の最適化、移行のサポート、IT 能力の強化を実現します。シスコのデータセンター サービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/dcservices/ を参照してください。 関連情報Cisco Nexus 7000 シリーズの詳細については、製品のホームページ(http://www.cisco.com/jp/go/nexus/)を参照してください。または、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせください。 |
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