データ シートCisco Nexus 7000 M2 シリーズ XL オプション 6 ポート 40 ギガビット イーサネット モジュール製品の概要Cisco Nexus® 7000 M2 シリーズ XL オプション 6 ポート 40 ギガビット イーサネット モジュール(以降、Cisco® Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールと記載)は、拡張性に優れた高性能モジュールで、高い柔軟性と多彩な機能、各ポートでのノンブロッキング 40 ギガビット イーサネット パフォーマンスを特長としています。Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュール(図 1)を使用すれば、大規模ネットワークのコアや、サービス プロバイダー環境およびインターネット ピアリング環境に、高密度で帯域容量が大きくスケーラブルなネットワーク アーキテクチャを簡単に導入・展開できます。 Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、シスコ ユニファイド ファブリックの基盤として機能し、高スケーラビリティの 10 ギガビット イーサネット ネットワーク向けに設計されたデータセンタークラスのモジュール型製品です。ファブリック アーキテクチャは、15 テラビット/秒(Tbps)を超える拡張が可能で、40 および 100 ギガビット イーサネットの展開をサポートする設計となっています。継続的なシステム稼働と仮想化サービスを提供し、最高レベルのミッションクリティカルなネットワーク環境にも対応できます。Cisco Nexus 7000 シリーズは、実績のある Cisco NX-OS ソフトウェア オペレーティング システムを搭載し、リアルタイムのシステム アップグレードを可能にする拡張機能に加え、高い管理性やサービサビリティを提供します。Cisco NX-OS の革新的なユニファイド ファブリックは、IP とストレージのネットワークを単一のロスレス イーサネット ファブリックで統合できるように設計されています。 機能と利点Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールは、高い柔軟性、多彩な機能、各ポートでのノンブロッキング性能を特長としています。このモジュールの使用により、高密度、低遅延、スケーラブルなデータセンター アーキテクチャを導入できます。1 台の Nexus 7000 18 スロット スイッチ シャーシで最大 96 のノンブロッキング 40 ギガビット イーサネット ポートをサポートできます。また、10 スロットまたは 9 スロットの Cisco Nexus 7000 スイッチ シャーシにこのモジュールを搭載した場合は、シャーシあたり、それぞれ最大 48 または 42 の 40 ギガビット イーサネット ポートをサポートできます(表 1)。 表 1 Cisco Nexus 7000 プラットフォームのノンブロッキング 40 ギガビット イーサネット ポート密度
Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールは、柔軟な導入を可能にするとともに、最高レベルのパフォーマンスと包括的な機能を必要とする環境に対応するために不可欠な機能を提供します。オプションの Scalable Feature ライセンスを購入すると、拡張 XL モードで動作可能になり、フォワーディング テーブル全領域を使用できるようになります。これは、インターネット ピアリング環境などの大規模環境に欠かせない機能です。このような大型のフォワーディング テーブルは、Virtual Routing and Forwarding(VRF)や Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)を使用するインターネット接続環境で、インターネット ルート テーブル全体の複数コピーを可能にします。非 XL モードと XL モードのどちらでも動作可能なため、用途が広く、ハードウェア モジュールの変更やアップグレードなしで、多様なタイプのネットワーキング環境に柔軟に対応でき、TCO の軽減に役立ちます。表 2 に Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールの非 XL および XL モードでの動作性能の仕様を示します。 表 2 非 XL および XL モードでの動作性能仕様
* 実際の上限はプレフィクスの分布によって異なります。 Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールは、搭載されている 2 つの統合型フォワーディング エンジンを通じ、単一の I/O モジュールの全ポートで、最大 120 Mpps のレイヤ 2/レイヤ 3 IPv4 ユニキャスト フォワーディング、または最大 60 Mpps の IPv6 ユニキャスト フォワーディングを提供します。各モジュールのフォワーディング エンジンを統合する分散アーキテクチャにより、シャーシのフォワーディング パフォーマンスは、使用する I/O モジュールの数に比例して拡張されます。18 スロットのシャーシに 16 の Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールを取り付けると、最大 1.92 Bpps(Bpps = 10 億パケット/秒)の IPv4 ユニキャスト フォワーディングまたは 960 Mpps(Mpps = 100 万パケット/秒)の IPv6 ユニキャスト フォワーディングを実現できます。マルチキャスト フォワーディング機能は、出力レプリケーションを実行する I/O モジュールに組み込まれています。この統合型フォワーディング エンジンには、ACL フィルタリング、マーキング、レート制限、および NetFlow の機能もあり、パフォーマンスを低下させることなくこれらの機能を実行できます。強力な ACL 処理により、モジュールあたりの最大エントリ数は 128K となっています。これらのエントリは、レイヤ 2、3、4 の各フィールドに加えて Cisco メタデータ フィールドにも対応しているため、セキュリティ グループ タグ(SGT)の使用が可能です。 Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ XL オプション 6 ポート 40 ギガビット イーサネット モジュールは、ハードウェアに内蔵された Cisco TrustSec® テクノロジーのサポート機能によって優れたセキュリティを提供します。そのセキュリティには、ラインレートでのデータ機密性、データ整合性、および SGT の ACL 処理などが含まれます。データの機密性と整合性は、IEEE MAC Security 規格(IEEE 802.1AE(MACsec))に準拠しています。モジュール上の 6 個のポートはすべて、128 ビット キーを使用した Advanced Encryption Standard(AES; 高度暗号化規格)をサポートしています。新しいセキュリティ ACL は、SGT を伝達できる Cisco メタデータ ヘッダーのハードウェア サポートによって機能拡張されています。Security Group ACL(SGACL; セキュリティ グループ ACL)は、SGT 情報を使用することにより、ハードウェアでセキュリティ ポリシーを適用します。これにより、IP アドレスへの依存が解消されるため、スケーラビリティが向上し、管理が簡素化されます。 Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールは、データをファブリックに渡す前に VOQ(Virtual Output Queuing)にデータをバッファします。データ フローの制御は、スーパーバイザ モジュール上の、クレジットベースのバッファ設計を利用した中央アービターによって行われます。このアーキテクチャによって、ネットワーク輻輳時にも、すべてのポートで QoS(Quality Of Service)と公平性を維持し、ロスレス ファブリックを実現できます。 Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールの包括的なフィーチャ セットには、レイヤ 2 およびレイヤ 3 のフォワーディング機能が含まれ、Cisco NX-OS ソフトウェアが提供する多彩な機能も活用できます(Cisco NX-OS ソフトウェアは、ハイ アベイラビリティ、きめ細やかな障害管理、復元性、中断のないサービサビリティを基盤として構築されたモジュール構造のマルチタスク/マルチスレッド オペレーティング システムです)。このような包括的なレイヤ 2 およびレイヤ 3 機能を持つ Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ モジュールは、密度、パフォーマンス、中断のないシステム運用が重要視されるデータセンター ネットワークに最適です。 表 3 に、Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ XL オプション 6 ポート 40 ギガビット イーサネット モジュールの機能と利点をまとめます。 表 3 機能と利点
* 最新のソフトウェア バージョン情報とサポートされる機能については、Cisco NX-OS リリース ノートを参照してください。初期のソフトウェア リリースでは、ハードウェア機能の一部がサポートされます。 製品仕様表 4 に、Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ XL オプション 6 ポート 40 ギガビット イーサネット モジュールの製品仕様を示します。 表 4 製品仕様
インターフェイス距離表 5 に、Cisco Nexus 7000 M2 シリーズ XL オプション 6 ポート 40 ギガビット イーサネット モジュールでサポートされる QSFP+ 光モジュールのインターフェイス、配線仕様、距離を示します。 表 5 QSFP+ ポートの配線仕様
* 伝送波長で指定されています。 ** 最小ケーブル長:SR4 モジュールは 0.5m(IEEE 802.3baに基づく) *** 設計上コネクタに割り当てられる最大 1 dB のリンクとスプライス損失を考慮 表 6 に、Cisco QSFP+ モジュールの主な光特性を示します。 表 6 送信および受信の光仕様
発注情報シスコ製品の購入方法の詳細は、「購入案内」ページを参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには Cisco Software Center にアクセスしてください。表 7 に発注情報を示します。 表 7 発注情報
* その他の情報は QSFP+ モジュールのデータ シート http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/modules/ps5455/data_sheet_c78-660083.html を参照してください。 サービスおよびサポートシスコは、データセンターへの Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの導入と最適化を成功させるために、各種サービスを用意しています。シスコの革新的なサービスは、運用効率の向上とデータセンター ネットワークの進化を目的として、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供されます。Cisco Advanced Services は、アーキテクチャ主導型のアプローチによってデータセンター インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を実現します。Cisco SMARTnet® Service を利用すると、シスコのネットワーク専門家や高い実績を持つリソースにいつでも直接アクセスできるので、ミッションクリティカルな問題を解決できます。このサービスでは、保有する Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチに関して予防的診断やリアルタイムのアラートを提供する Cisco Smart Call Home サービス機能の利点を活用することができます。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって最大限に投資を保護し、ネットワーク運用の最適化、移行のサポート、IT 能力の強化を実現します。シスコのデータセンター サービスの詳細については、 関連情報Cisco Nexus 7000 シリーズの詳細については、製品のホームページ . |
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