非同期および同期高速 WAN インターフェイス カード(HWIC)は、Cisco ISR 1800、2800、および 3800 シリーズ サービス統合型ルータに搭載し、柔軟性に富んだ接続を実現します。これにより、WAN アグリゲーション、レガシー プロトコル転送、コンソール サーバ、およびダイヤル アクセス サーバなどのアプリケーションの使用が可能になります。
この種類の HWIC には次のモデルがあります。
- 4 ポート シリアル(Cisco ISR 2800 および 3800 シリーズのみ)
- 4 ポート 非同期/同期
- 8 ポート 非同期/同期(RS-232 のみ)
- 8 ポート 非同期
- 16 ポート 非同期(Cisco ISR 2800 および 3800 シリーズのみ)
これらのモジュールは、次のような用途に使用されます。
- WAN アグリゲーション - 非同期ポートは、リモート サイトとの間の専用線あるいはフレームリレー接続に使用します。4 ポート シリアル HWIC は、各ポートで最大 8 Mbps をサポートするので、小規模ネットワークのリモートサイト アグリゲーションに最適です。
- レガシー プロトコル転送 - 低速同期ポートは、SDLC、IBM SNA、Bi-sync、X.25 といったレガシー プロトコルの伝送をサポートします。これにより、レガシー プロトコルのために別ネットワークを構築する必要がなくなり、コスト効率よくネットワーク カバレッジを拡張できます。
- コンソール サーバおよびターミナル サーバのサポート - 非同期ポートは、EIA-232 デバイスを使った柔軟な接続を可能にします。これにより、ネットワーク管理者は中央ロケーションからリモート デバイスを管理することができるようになります。
- ダイヤル アクセス サーバのサポート - 非同期ポートは、低密度ダイヤル アクセス サーバのためのモデムバンクの接続に使用します。最大230.4 kbps の速度をサポートするので、最新モデム速度と圧縮テクノロジーを使って高速通信が可能になります。Cisco IOS ソフトウェアは、SLIP や PPP ダイヤル アクセス手法をサポートしています。また、ダイヤル ユーザの認証には、RADIUS、TACACS+,などのローカル認証を使用することができます。