Cisco MDS 9710 マルチレイヤ ディレクタは、データセンター SAN に優れたパフォーマンス、拡張性、マルチプロトコル コンバージェンス、エンタープライズ クラスの可用性をもたらします。これを使用することで、ファイバ チャネル、IBM ファイバ接続(FICON)、Fibre Channel over IP(FCIP)、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)を単一のファブリックに導入できます。このディレクタは、仮想化ストレージ環境の厳しい要件を満たします。
特長と機能
高いパフォーマンスと拡張性
Cisco MDS 9710 、総所有コストを削減するとともに、最も要件の厳しい SAN のパフォーマンス ニーズと拡張ニーズに対応できるように設計されています。次の機能を備えています。
- 最大 24 Tbps の前面パネル ファイバ チャネル スイッチング容量
- スロットあたり 1.5 Tbps の前面パネル ファイバ チャネル パフォーマンス
- 業界をリードするポート密度、シャーシあたり最大 384 個の 16 Gbps 自動検知式ラインレート ファイバ チャネル ポートまたはシャーシあたり 10 Gbps FCoE ポートまたはシャーシあたり 10/40 Gbps FCoE ポート
- MDS 9710 上の最大 64 個の 10 Gbps FCIP ポートおよび 16 個の 40 Gbps FCIP ポート
TCO の削減、優れた投資保護
Cisco MDS 9710 はデータセンター用に最適化されており、総所有コストを削減します。特長は次のとおりです。
- 非常に高い密度:16 Gbps FC および 10-Gbps FCoE 接続性 10/40-Gbps FCoE 接続性
- 10 年以上にわたる投資保護
- ホット/コールド アイル向けの前面から背面へのエアーフロー
ご使用のストレージ環境に合わせて拡張できるように設計された Cisco MDS 9710 は、円滑な移行、共通のスペア、および優れた投資保護を提供します。
エンタープライズクラスの可用性
Cisco MDS 9710 では、次の機能が提供されます。
- 業界で初めて、スーパーバイザ、ファブリック モジュール、電源などのすべての主要なハードウェア コンポーネントで冗長性が確保されています。
- 運用を中断する必要のないソフトウェア アップグレード、自動的なプロセス再起動、ステートフルなスーパーバイザ フェールオーバーによるソフトウェア アーキテクチャでの可用性
SAN 接続を簡素化するコンバージド ネットワーク
Cisco MDS 9710 マルチレイヤ ディレクタを使用して、マルチホップ FCoE で、Cisco MDS ベースの SAN インフラストラクチャを大規模なコンバージド ネットワークに容易に接続することができます。また、オペレーティング システムと管理インターフェイスが、シスコのその他のすべてのデータセンター スイッチと共通しています。
仕様一覧
ソフトウェアの最小要件
- Cisco MDS 9000 NX-OS ソフトウェア リリース 6.2(9) 以降
ポートのタイプ
- 48 ポート FC モジュールに対応する 2/4/8/16 Gbps 自動検知(オプションで設定可能)および 10 Gbps 定率 FC ポート
- 48 ポート FCoE モジュール(10 Gbps FCoE ポート搭載)
- 24/10 SAN 拡張モジュール(2/4/8/10/16 ギガビット イーサネット ファイバ チャネルでは 24 ポート、1/10 GE では 8 ポート、FCIP の 40 GE では 2 ポートを搭載)
高度な機能
- 仮想 SAN(VSAN)
- VSAN 間ルーティング(IVR)
- PortChannel(マルチパス ロード バランシングを使用)
- フローベースおよびゾーンベースの Quality of Service(QoS)
- N ポート ID 仮想化(NPIV)
信頼性と可用性
- 運用を中断させずにオンラインでのソフトウェア アップグレードが可能
- 運用を中断させないステートフル スーパーバイザ フェールオーバー
- ホットスワップ可能な冗長スーパーバイザ、ファブリックおよびスイッチング モジュール
関連リソース