Wi-Fi 6E は、Wi-Fi 6/6E 標準で 6 GHz の無線周波数バンドにまでスペクトラムを拡張することを意味します。この拡張は、Wi-Fi の導入以来、最も大きな利用可能スペクトルの変更です。これによって、高パフォーマンス接続による新たなユースケースが生まれます。
Wi-fi 6 とは違い、Wi-Fi 6 E は標準規格ではありません。Wi-Fi 6 標準を 6 GHz スペクトラムまで拡張することを意味し、ネットワークの速度を向上して遅延を減らし、さらにセキュリティを高めます。
Wi-Fi 6E によって、以下のようなより革新的なユースケースが実現します。
2020 年 4 月、米国の連邦通信委員会は Wi-Fi のために 6 GHz バンドを解放することを発表しました。これによって 1200 MHz のスペクトラムが利用可能になり、米国で利用可能な Wi-Fi スペクトラムは 2 倍以上になりました。
新しく利用可能となったスペクトラムの主な利点は、6 GHz バンド全体で周波数範囲に中断やギャップが存在しないことです。これは、速度が大幅に向上することを意味します。
6 GHz バンドが解放されたことで、より多くのチャネルから選択できるようになりました。現在、80 MHz チャネルは米国に 6 つ、ヨーロッパに 5 つ存在します。160 MHz チャネルは 1 つも存在しません。世界中で Wi-Fi 6E が利用可能になれば、80 MHz チャネルが 14、160 MHz チャネルが 7 つ利用可能になる予定です。