概要
このドキュメントでは、アプリケーションセントリックインフラストラクチャ(ACI)環境を持つコンテキストとも呼ばれる2つのVirtual Route Forwarder(VRF)間の通信を設定および設定する方法について説明します。 この手順は、別々のテナントまたは同じテナント内のVRFに適用されます。
注:この設定は、2.2(1)までのバージョンでテストされています。 この記事のスクリーンショットは、新しいバージョンによって若干異なります。
用語と略語
EPG:エンドポイントグループ
コンテキスト:ACI GUIではVRFとして認識されます。 これはテナント内のインスタンスです。
BD – ブリッジドメイン
トポロジ:
テナント X 内のプロバイダ エンド ポイント グループ(EPG-X)とテナント Y 内のプロバイダ EPG-Y 間の通信:
- (ブリッジ ドメイン(BD)ではなく)EPG で EPG-X の共有サブネットを設定します。 これがプロバイダ EPG になります。
- EPG または BD で EPG-Y の共有サブネットを設定します。 これがコンシューマ EPG になります。
- テナント X で、許可するトラフィックのグローバル コントラクトを作成します。
- EPG-X に、指定されるコントラクトとしてそのコントラクトを追加します。
- テナント X からテナント Y にそのコントラクトをエクスポートします。
- テナント Y にインポートしたコントラクトを、使用されたコントラクト インターフェイスとして EPG-Y に追加します。
注:Commonテナント(両方のテナントがアクセスできる)で契約を使用することもできます。この場合、上記のエクスポート/インポート手順をスキップできます。
手順の詳細:
EPG で EPG-X の共有サブネットを設定します。
ルートの漏出を許可するために、Sharedとしてマークされていることを確認します。
EPG または BD で EPG-Y の共有サブネットを設定します。
ルート漏出を許可するために、Sharedとしてマークされていることを確認します。この例では、EPG-YのサブネットはBDの下に作成されています。
テナントXで、許可するトラフィックのコントラクトを作成します。
[Scope]が[Global]であることを確認します。
トラフィックは、共通テナントにあるデフォルトフィルタで許可されます。
注:件名がApply Both Directionsとマークされている場合、コンテキスト内通信を設定する場合と同様に、トラフィックはどちらかのEPGから発信できます。
作成したコントラクトを指定されたコントラクトとして EPG-X に追加します。
テナント X からテナント Y にそのコントラクトをエクスポートします。
注:同じテナント内の2つのVRF間でVRF間ルーティングを設定する場合、契約をエクスポート/インポートする必要はありません。
[Submit]をクリックすると、[Imported Contracts in Tenant-Y]にコントラクトが表示されます。
テナント Y にインポートしたコントラクトを、使用されたコントラクト インターフェイスとして EPG-Y に追加します。
ここでは、設定が正常に機能しているかどうかを確認します。
Virtual Route Forwarder(VRF)間で IP ルートがエクスポートされます。 コンテキスト間のルートは、太字で強調表示されます。
calo2-leaf2# show ip route vrf Tenant-X:Context-X
IP Route Table for VRF "Tenant-X:Context-X"
'*' denotes best ucast next-hop
'**' denotes best mcast next-hop
'[x/y]' denotes [preference/metric]
'%<string>' in via output denotes VRF <string>
10.10.10.0/24, ubest/mbest: 1/0, attached, direct, pervasive
*via 192.168.120.64%overlay-1, [1/0], 00:14:59, static
10.10.10.1/32, ubest/mbest: 1/0, attached
*via 10.10.10.1, vlan34, [1/0], 00:15:06, local
192.168.10.0/24, ubest/mbest: 1/0, attached, direct, pervasive
*via 192.168.120.64%overlay-1, [1/0], 00:14:59, static
calo2-leaf2# show ip route vrf Tenant-Y:Context-Y
IP Route Table for VRF "Tenant-Y:Context-Y"
'*' denotes best ucast next-hop
'**' denotes best mcast next-hop
'[x/y]' denotes [preference/metric]
'%<string>' in via output denotes VRF <string>
10.10.10.0/24, ubest/mbest: 1/0, attached, direct, pervasive
*via 192.168.120.64%overlay-1, [1/0], 00:15:17, static
192.168.10.0/24, ubest/mbest: 1/0, attached, direct, pervasive
*via 192.168.120.64%overlay-1, [1/0], 00:15:17, static
192.168.10.1/32, ubest/mbest: 1/0, attached
*via 192.168.10.1, vlan38, [1/0], 00:15:17, local