CloudCenterを使用したアプリケーションのアップグレード

概要

このドキュメントでは、CloudCenterを使用してアプリケーションをアップグレードするプロセスについて説明します。

前提条件

要件

次の項目に関する知識があることが推奨されます。

• CloudCenter
• バシュ

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、CloudCenter 4.8.1.1に基づくものです。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期（デフォルト）設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

背景説明

CloudCenterでアプリケーションをアップグレードするには、複数の方法があります。1つのオプションは、個々のVMに適用できるカスタムアクションを作成し、アップグレードスクリプトを実行することです。この方法では、アップグレードを完全に制御でき、次のノードをアップグレードする前に1つのノードをテストできます。欠点は、アップグレードごとに個別のスクリプトを記述する必要がある、非常に手動のプロセスです。推奨される方法は、CloudCenterのアップグレードフレームワークを使用してアップグレードプロセスを自動化することです。

アップグレードプロセスの定義

このサンプルアプリケーションでは、Nginxロードバランサの背後に2台のApache Webサーバがあります。これらのWebサーバは同一であり、ホストされているWebサイトにHA可用性を提供します。理想的なアップグレードプロセスでは、ノードを個別にアップグレードできるため、Webサイトをホストするノードが常に存在するため、アップグレードプロセス中に100 %のアップタイムが可能です。

デフォルトでは、アップグレード中にCloudCenterが新しいパッケージとコンテンツをダウンロードし、バックアップおよび復元スクリプトを使用してデータを保持します。さらに詳細なロジックが必要な場合は、アップグレードスクリプトを含めることができます。

[Migration]タブで、バックアップと復元のスクリプトを見つけることができます。これらは、移行とアップグレードの両方に使用されます。[アップグレード]タブには、[自動]、[高度]、[なし]の3つのオプションがあります。

• Autoを使用すると、CloudCenterはノードを自動的にアップグレードし、新しいコンテンツをダウンロードし、重要な情報を保持するためにバックアップとリストアのスクリプトを実行できます。
  
  
• [Advanced]では、アップグレードプロセスを完全に制御できます。
  
  
• [なし(None)]は、このノードをアップグレードしないことを意味します。ロードバランサなどのバージョンからバージョンへの変更がないノードに対して実行できます。アップグレード中、これらのノードは単独で残されます。

Advancedでは、より多くのスクリプトを追加でき、アップグレード中にサービスを停止および開始できます。

必要なアップグレード操作をすべて定義したら、次のステップに進む前にアプリケーションを保存することが重要です

新しいバージョンの作成

アプリケーションを保存したら、トポロジモデラに戻ります。

CloudCenterは、バージョン管理を利用してアップグレードを処理します。上の図のアプリケーションはバージョン1.0です。これは左上に表示されます。CloudCenterのアップグレードツールを使用するには、新しいバージョンを作成する必要があります。

• 「基本情報」を選択します。
• 新しいバージョンを入力します。

CloudCenterはバージョン1.0を保存し、すべての新しい変更をバージョン2.0に追加します。

これは、CloudCenterに新しいバージョンがあることを通知し、その違いを追跡できるようにします。このアプリケーションは2つのWebサーバだけなので、唯一の違いは、新しいzipファイルを指し示すようにアプリケーション・パッケージを更新することです。

アプリケーションは再度保存できます。

アプリケーションの展開

これで、アプリケーションを配備するときに、配備するバージョンを選択できます。この例では、元のバージョンが展開されます。

アプリケーションを展開したら、[Deployments]画面からアップグレードできます。

アップグレードプロセスは最下位層から開始され、一度に1つのノードが発生します。2層アプリケーションでは、1台のApache Webサーバがアップグレードされます。 

これが完了すると、2番目のスイッチがアップグレードされます。  Nginxロードバランサのアップグレードプロセスを定義している場合は、最後にアップグレードされます。