概要
このドキュメントでは、シスコの各種音声およびビデオ関連管理アプリケーションの違いについて説明して、混同を防ぎ、さまざまなツールの情報を提供し、サポートを受けることができる場所に関して役立つ情報を提供します。機能、名前、バージョンで重複があるため、さまざまな状況で混乱が生じる可能性があります。
前提条件
要件
このドキュメントに特有の要件はありません。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のハードウェアに基づくものです。
- Cisco Prime Collaboration Assurance
- Cisco Prime Collaboration Provisioning
- Cisco Prime Collaboration Manager
- Cisco Prime Unified Operations Manager
- Cisco Prime Unified Service Monitor
- Cisco Prime Unified Service Statistics Manager
- Cisco Prime Unified Provisioning Manager
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
背景説明
混同が生じる可能性のある状況
- 「Prime」の使用:7 つのアプリケーションすべての名前に Prime が含まれています。また、この単語はその他の Cisco 管理関連製品の多くの名前にも含まれています。したがって、どのアプリケーションを指しているのかを明確にし、単に製品を Prime と呼ぶことがないようにすることが重要です。名前と一般的な別名の詳細については、「製品の詳細」セクションを参照してください。
- Prime Collaboration と Prime Collaboration Manager:Prime Collaboration は、音声およびビデオの管理アプリケーション(Assurance サーバと Provisioning サーバを含む)の現行製品スイートを指している点に注意してください。これは、名前が似ている Prime Collaboration Manager(PCM)とは異なる別の製品です。PCM はビデオ関連の古い製品です。これらの製品を区別するために使用できる特徴は、製品バージョンです。PCM のリリースは 1.x のみですが、Prime Collaboration のバージョンは 9.0 以降です。
- バージョン:Unified Communications Management Suite(UCMS)と Prime Collaboration 製品のいずれにもリリース 9.0 があり、また機能/インターフェイスが類似しています。混乱する場合は、オペレーティング システム(OS)をメモしておきます。すべての UCMS アプリケーションは Microsoft Windows ベースですが、すべての Prime Collaboration アプリケーションは Linux ベースです。
- Prime Collaboration は UCMS の名称変更/ブランド変更ではない:古いアプリケーションから Prime Collaboration にデータを移行できますが、Prime Collaboration は単なる新しいバージョンではないため、これらの製品名を同じ製品を指すものとして使用することはできません。これらは、異なる OS で動作する異なるアプリケーションです。この 2 つの製品間で直接アップグレードすることはできません。
履歴
このセクションでは、以前の製品から現行世代の製品への変遷について説明します。これは、特定の製品の機能の成り立ちや、現在特定の機能がどこにあるのかを理解する上で役立ちます。
以前の管理アプリケーションは、4 つの UCMS アプリケーションと Prime Collaboration Manager で構成されていました。UCMS アプリケーションである CUOM、CUSM、CUSSM、CUPM はすべて、音声環境を管理するための Microsoft Windows ベースのユーティリティです。以前のバージョンの製品名には Prime が含まれていません。これはリリース8.6で導入されました。正式に名前を変更しましたが、実際にはPrimeの含有は一般的ではありませんでした。このため、ほとんどの場合各製品は元の名称で呼ばれました。バージョン 9.0 は UCMS スイートの各製品の最終リリースです。
PCM はビデオ/テレプレゼンス環境を管理するための Linux ベースの製品であり、UCMS スイートに含まれていません。2013 年 7 年 3 日の時点で、PCM および UCMS アプリケーションのすべてのバージョンは販売終了しています。これらのアプリケーションをご利用のすべてのお客様には、Prime Collaboration への移行が推奨されます。
現行の管理アプリケーションである Prime Collaboration 製品スイートは、Prime Collaboration Assurance と Prime Collaboration Provisioning という 2 種類のアプリケーションで構成されています。CUOM、CUSM、PCM の機能は、バージョン 9.0 初期リリースで Assurance サーバに統合されました。CUPM はブランド変更され、Provisioning サーバとして Linux に移植されました。バージョン 9.5 リリースで Assurance に CUSSM/Analytics 機能が追加されました。お客様は新しいサーバでインポート スクリプトを使用して UCMS と PCM から移行できます。Prime Collaboration スイートと UCMS の両方にバージョン 9.0 リリースがある点に注意してください。これは、名前と機能が似ていることから、特にプロビジョニング サーバについて混乱が生じる可能性があります。
製品の詳細
このセクションでは、さまざまなシスコの音声およびビデオ関連管理アプリケーションについて詳しく説明します。
Cisco Prime Collaboration 製品スイート
- 一般名:Prime Collaboration/PC
- 別名:CPC
- 説明:現行の音声/ビデオ管理アプリケーション。UCMS の後継です。
- サポート終了(EOL):EOL 通知は現在ありません
注:Cisco Prime Collaboration 製品スイートを構成する Cisco Prime Collaboration Assurance と Cisco Prime Collaboration Provisioning 製品の両方について、このセクションで詳しく説明します。
Cisco Prime Collaboration Assurance
- 一般名:Prime Collaboration Assurance/PCA
- 別名:CPCA、Assurance
- 説明:音声/ビデオをモニタリングおよびレポートします。バージョン 9.0 で、PCM、CUOM、CUSM の機能が統合されました。バージョン 9.5 以降には CUSSM/analytics も含まれています。
- バージョン:9.0、9.5
- OS:Linux/CARS
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Telepresence
Sub-Technology:Prime Collaboration (Assurance) 9.x and Later (TelePresence Only):これは、テレプレゼンス/ビデオ インフラストラクチャとエンドポイントに関連する製品の問題に使用されます。
- テクノロジー:Voice - Communications Manager の追加アプリケーションおよびプラグイン
Sub-Technology:Prime Collaboration (Assurance) 9.x and Later (other than TelePresence):これはその他のすべての製品の問題に使用されます。
Cisco Prime Collaboration Provisioning
- 一般名:Prime Collaboration Provisioning/PCP
- 別名:CPCP、Provisioning
- 説明:音声およびビデオのプロビジョニングを提供します。バージョン 9.0 は基本的に、ブランド変更され Linux に移植された CUPM です。バージョン 9.5 以降では、さらに多くのビデオ関連の機能が組み込まれ、CUCM と Unity Connection の UI がさらに取り入れられています。
- バージョン:9.0、9.5
- OS:Linux/CARS
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Voice - Communications Manager の追加アプリケーションおよびプラグイン
- Sub-Technology:Prime Collaboration (Provisioning) 9.x and Later:すべての製品の問題に使用されます。
Cisco Prime Collaboration Manager
- 一般名:Collab Manager/PCM
- 別名:Prime Collaboration Manager、Collaboration Manager、CM、CPCM
- 説明:テレプレゼンス、ビデオ、および関連インフラストラクチャ(音声インフラストラクチャまたはエンドポイントは含まない)のモニタリングとトラブルシューティングを行います。 その名前にかかわらず、これは Prime Collaboration 製品スイートの一部ではありません。
- バージョン:1.0、1.1、1.2
- OS:CARS/Linux
- 販売終了:2013 年 7 月 3 日
- ソフトウェア メンテナンス終了:2014 年 7 月 3 日
- サポート終了:2018 年 7 月 31 日
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Telepresence
- Sub-Technology:Prime Collaboration Manager:すべての製品の問題に使用されます。
Cisco Unified Communications Management Suite
- 一般名:Unified Communications Management Suite/UCMS
- 別名:CUCMS
- 説明:旧世代の音声管理アプリケーションの 1 つです。音声環境のモニタリング、レポート作成、プロビジョニングを行います。Operations Manager(CUOM)、Service Monitor(CUSM)、Service Statistics Manager(CUSSM)、Provisioning Manager(CUPM)で構成されています。 小規模な導入環境では、これらのアプリケーションをすべて 1 つの同じサーバにインストールできます。最も一般的に共存するアプリケーションは、CUOM と CUCM です。すべてのアプリケーションは現在販売終了しており、Prime Collaboration への移行が推奨されます。
- 販売終了:2013 年 7 月 3 日
- ソフトウェア メンテナンス終了:2014 年 7 月 3 日
- サポート終了:2016 年 7 月 31 日
注:Cisco Unified Communications スイートを構成する Cisco Prime Unified Operations Manager、Service Monitor、Service Statistics Manager、Provisioning Manager の各製品について、このセクションで詳しく説明します。
Cisco Prime Unified Operations Manager
- 一般名:Ops Manager/CUOM
- 別名:Cisco Unified Operations Manager、CPUOM、UOM、OM
- 説明:音声関連デバイスをモニタします。モニタ対象にはアプリケーション、ルータ、スイッチ、電話などがあります。
- バージョン:8.0、8.5、8.6、8.7、9.0(および UCMS 以前の 1.x と 2.x)
- OS:Windows Server 2003 および 2008
- 販売終了:2013 年 7 月 3 日
- ソフトウェア メンテナンス終了:2014 年 7 月 3 日
- サポート終了:2016 年 7 月 31 日
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Network Management CiscoWorks
- Sub-Technology:Cisco Unified Management Applications (CUOM, CUSM, CUSSM, ITEM):これはすべての製品の問題に使用されます。
Cisco Prime Unified Service Monitor
- 一般名:Service Monitor/CUSM
- 別名:Cisco Unified Service Monitor、CPUSM、USM、SM
- 説明:包括的な音声品質の測定、レポート、アラート機能を提供します。
- バージョン:8.0、8.5、8.6、8.7、9.0(および UCMS 以前の 1.x と 2.x)
- OS:Windows Server 2003 および 2008
- 販売終了:2013 年 7 月 3 日
- ソフトウェア メンテナンス終了:2014 年 7 月 3 日
- サポート終了:2016 年 7 月 31 日
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Network Management CiscoWorks
- Sub-Technology:Cisco Unified Management Applications (CUOM, CUSM, CUSSM, ITEM):これはすべての製品の問題に使用されます。
Cisco Prime Unified Service Statistics Manager
- 一般名:CUSSM
- 別名:Cisco Unified Service Statistics Manager、CPUSSM、USSM、SSM、Stats Manager
- 説明:CUOM および CUSM からのデータに基づくレポートを提供します。
- バージョン:8.5、8.6、8.7、9.0(および UCMS 以前の 1.x)
- OS:Windows Server 2003 および 2008
- 販売終了:2013 年 7 月 3 日
- ソフトウェア メンテナンス終了:2014 年 7 月 3 日
- サポート終了:2016 年 7 月 31 日
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Network Management CiscoWorks
- Sub-Technology:Cisco Unified Management Applications (CUOM, CUSM, CUSSM, ITEM):これはすべての製品の問題に使用されます。
Cisco Unified Provisioning Manager
- 一般名:CUPM/Provisioning Manager
- 別名:Cisco Unified Provisioning Manager、CPUPM、PM
- 説明:CUPM は、ユーザ/電話プロビジョニング プロセスを簡素化することを目的としています。ユーザ、電話、ボイスメール アカウントを管理するための単一インターフェイスを提供します。
- バージョン:8.5、8.6、8.7、9.0(および UCMS 以前の 1.x と 2.x)
- OS:Windows Server 2003 および 2008
- 販売終了:2013 年 7 月 3 日
- ソフトウェア メンテナンス終了:2014 年 7 月 3 日
- サポート終了:2016 年 7 月 31 日
- TAC サービス リクエストをオープンする場合:
- テクノロジー:Voice - Communications Manager の追加アプリケーションおよびプラグイン
- Sub-Technology:Cisco Unified Provisioning Manager (CUPM):これはすべての製品の問題に使用されます。