はじめに
このドキュメントでは、デバイス上で実行されているソフトウェアを以前のバージョンにダウングレードする方法について説明します。この方法はデバイスによって異なるため、ダウングレードするデバイスに対応するプロセスに従う必要があります。
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
- Cisco TelePresence Server
- Cisco TelePresence IP GW 3500/MSE IPGW ブレード
- Cisco TelePresence IP VCR 2200/MSE VCR ブレード
- Cisco TelePresence ISDN GW 3200 および 3241/MSE 8310 および MSE 8321 ブレード
- Cisco TelePresence MCU 4200/MSE 8420
- Cisco TelePresence MCU 4500
- Cisco TelePresence MCU 5300
- Cisco TelePresence MSE 8050 Supervisor
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
- Cisco TelePresence Server
- Cisco TelePresence IP GW 3500/MSE IPGW ブレード
- Cisco TelePresence IP VCR 2200/MSE VCR ブレード
- Cisco TelePresence ISDN GW 3200 および 3241/MSE 8310 および MSE 8321 ブレード
- Cisco TelePresence MCU 4200/MSE 8420
- Cisco TelePresence MCU 4500
- Cisco TelePresence MCU 5300
- Cisco TelePresence MSE 8050 Supervisor
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
Cisco/TANDBERG/Codian のビデオ会議製品のダウングレード
注意:いずれの場合も、可能な限り入手可能な最新のソフトウェアバージョンをインストールすることをお勧めします。また、次のデバイスについては、次のソフトウェア バージョンへのダウングレードのみがサポートされます(それ以前のバージョンへのダウングレードはサポートされません)。
- Cisco TelePresence Server バージョン 2.2 以降
- Cisco TelePresence MCU バージョン 4.0 以降
- Cisco TelePresence ISDN Gateway バージョン 2.0 以降
- Cisco TelePresence Supervisor バージョン 2.0 以降
Cisco TelePresence Server、MCU、Supervisor、ISDN Gateway のダウングレード プロセス
次のいずれかのデバイス上のソフトウェアをダウングレードするには、Cisco.com の該当するソフトウェア リリース ノート(ダウングレードする元のバージョンのリリース ノート)のダウングレード手順の項に従ってください。リリース ノートは、Cisco.com の次の場所からダウンロードできます。
Cisco TelePresence IP VCR または IP Gateway のダウングレード プロセス
- 次のいずれかのデバイス上のソフトウェアをダウングレードする場合は、あらかじめ、デバイス設定(configuration.xml ファイル)を、ダウングレードされるソフトウェア バージョンをインストールしていたときに存在していた以前の設定に復元することを推奨します。つまり、デバイスを目的のダウングレード バージョンからアップグレードする前に保存したバックアップ設定ファイルを使用してください。復元する適切なバックアップがない場合は、一部のバージョン間でセキュリティ処理が変更されているため、ダウングレード後に予想外の結果が発生する可能性があります。デバイス設定を復元するには、「ステップ1:設定の復元」の手順に従います。
- ソフトウェアをダウングレードするには、「ステップ2:ソフトウェアのダウングレード」の手順に従ってください。
ステップ1:設定の復元
- [Settings] > [Upgrade] を選択して [Upgrade] ページに移動します。
- [Restore configuration] エリアで、適切な configuration.xml バックアップ ファイルを参照し、選択します。このファイルに関連する管理者ユーザ名とパスワードが必要です。
- ユーザ設定を確認します。この状況では、[Advanced account security mode] および [Idle web session timeout] セキュリティ オプション([Settings] > [Security] ページ)がユーザ設定に含まれています(デバイスに対して設定可能な場合)。
- 必要に応じて、ネットワーク設定を確認します。この状況では、[Redirect HTTP requests to HTTPS] セキュリティ オプション([Settings] > [Security] ページ)がネットワーク設定に含まれています(デバイスに対して設定可能な場合)。
- [Restore backup file] をクリックし、設定の復元が完了するまで待ちます。「ステップ2:ソフトウェアのダウングレード」に進みます。
ステップ2:ソフトウェアのダウングレード
注意:コール詳細レコード、監査ログ、またはその他のログを使用して別のタスクを課金、監査、または完了する場合は、ダウンロードを開始する前に、ログに記録されたすべてのデータをダウンロードして保存する必要があります(詳細については、オンラインヘルプを参照してください)。そうしないと、データが消失する可能性があります。
前提条件
- ソフトウェアのダウングレード プロセスは、ハードウェアの再起動を必要とし、完了までに最大 25 分かかります。ダウンタイムの時間帯をスケジュールし、必要に応じてユーザに通知してください。
- 開始する前に、次の項目を利用可能にしてください。
- 必要なソフトウェア バージョンのイメージ ファイル(Cisco.com からダウンロードで入手可能)。
- 使用するコール詳細レコード、監査ログ、またはその他のログ ファイルのバックアップ。
- ダウングレードするすべてのデバイスへの管理アクセス。
- シスコ テクニカル サポートに問い合わせる必要がある場合の備えとして、ダウングレードするすべてのデバイスのモデル番号とシリアル番号。
Web インターフェイスの操作手順
- イメージ ファイルをローカルで解凍します。
- Web ブラウザで、デバイスの Web インターフェイスに移動します。
- 管理者としてサインインします。
- [Settings] > [Upgrade] を選択して [Upgrade] ページに移動します。
- [Upgrade] ページの [Main software image] セクションで、ソフトウェア イメージ ファイルを参照して選択します。
- [Upload software image] をクリックします。Web ブラウザがデバイスにファイルをアップロードします。これには数分かかる可能性があります。アップロード プロセス中に [Upgrade] ページから移動したり、ページを更新したりしないでください。そうすると、アップロードが失敗します。ポップアップ ウィンドウにアップロードの進行状況が表示されます。
- アップロードが完了したら、ポップアップ ウィンドウを閉じます。Web ブラウザが自動的に更新され、「Main image upload completed」というメッセージが表示されます。
- [Shut down (product)] をクリックします。オプションが [Confirm (product) shutdown] に変更されます。クリックして確認します。
- [Restart (product) and upgrade] をクリックします。デバイスが再起動し、アップグレードされます。これには最大 25 分かかることがあります。非アクティブ状態のため、ログアウトする場合があります。その場合は、再度ログインして [Settings] > [Shutdown] を選択します。[Restart (product) and upgrade] をクリックします。
- デバイスが再起動したら、[Status] ページに移動して、デバイスが必要なソフトウェア バージョンを使用していることを検証します。以上で、ダウングレード プロセスが完了しました。
FTP の操作手順
FTP を使ったダウングレードは推奨されません。代わりに Web インターフェイスの使用を推奨します(前の項を参照してください)。
- デバイスが FTP をサポートしているかどうかを確認し、[Network] > [Services] ページで FTP サービスが有効になっていることを確認します。
- イメージ ファイルをローカルで解凍します。
- FTP クライアントを使って製品に接続します。
- 管理者としてログインします(Web インターフェイスへの接続に使用する管理者のクレデンシャルを使用します)。
- ルートにイメージ ファイルをアップロードします。
- アップロード後にハードウェアを再起動します(Web インターフェイスの [Upgrade] ページから再起動できます)。デバイスが再起動し、アップグレードされます。
- Web インターフェイスにログインし、[Status] ページに移動して、デバイスが必要なソフトウェア バージョンを使用していることを検証します。以上で、ダウングレード プロセスが完了しました。