概要
このドキュメントでは、クロストークなどの音声品質の問題を回避するために、リアルタイムプロトコル(RTP)送信元ポートの検証を有効にする方法について説明します。
前提条件
要件
IOS 12.4(6)T以降のバージョン。
使用するコンポーネント
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
注意:このドキュメントの情報は、特定のラボ環境のデバイスから作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
背景説明
Public Switch Telephone Network(PSTN;公衆電話交換網)の発信者は、次のコールフローでクロストークまたは混合音声ストリームを受けます。
IP Phone — Cisco Unified Communications Manager(CUCM) — Session Initiation Protocol(SIP)IOS Gateway — PSTN
これは、ゲートウェイがアクティブコールの同じIPアドレスとポート宛ての無効なRTPストリームを受信した場合に発生する可能性があります。
無効なストリームの送信元IPアドレスとポートが、SIP Session Description Protocol(SDP)経由でネゴシエートされたものと異なります。
設定チェック:
次のことを確認します。
a) Hoot n Hollerが使用されています。
dial-peer voice x voip
session protocol multicast
CLIの定義
このコマンドは、hootおよびhollerネットワーキング実装での音声会議設定に使用されます。このコマンドにより、複数のポートが同じセッションに同時に参加できます。
b) SIPが設定されている場合:
dial-peer voice x voip
session protocol sipv2
CLIの定義
設定手順
次のコマンドを設定してください。
voice service voip
sip
source filter
このコマンドは、ゲートウェイが不明なソースからのすべての不正オーディオをブロックするため、クロストークのリスクを排除します。
注:上記のコマンドはSIPでのみ動作するため、H323、Media Gateway Control Protocol(MGCP)、およびSkinny Client Control Protocol(SCCP)は引き続き影響を受けます。
設定例:
voice service voip
allow-connections sip to sip
sip
bind control source-interface loopback0
bind media source-interface loopback0
source filter
dial-peer voice 2001 voip
destination-pattern 79...
session protocool sipv2
session target ipv4:172.16.32.21
incoming called-number .
voice-class codec 1
dtmf-relay rtp-nte
確認
現在、この設定に使用できる確認手順はありません。
トラブルシュート
現在、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。