日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Apache HTTPdサーバには、重複する複数の範囲を処理する際のサービス拒否の脆弱性が存在します。複数のシスコ製品がこの脆弱性の影響を受ける可能性があります。
ネットワーク内のシスコデバイスに適用可能な対応策は、このアドバイザリの付属ドキュメントである『Cisco Applied Intelligence』にて参照できます。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/viewAMBAlert.x?alertId=24024
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20110830-apache で公開されています。
該当製品
シスコでは現在、この脆弱性の影響を受ける可能性のある製品を評価中です。このセキュリティアドバイザリの「脆弱性が存在する製品」または「脆弱性を含んでいないことが確認された製品」のセクションに記載される製品は、公開に関する最終決定が行われた後に限定されます。これら2つのセクションのいずれにも記載されていない製品は、引き続き評価中です。
脆弱性のある製品
このセクションは、より詳細な情報が入手可能になると更新されます。次の製品がこの脆弱性の影響を受けることが確認されています。
- Cisco MDS 9000 NX-OSソフトウェアリリース5.xより前のリリースが影響を受けます。Cisco MDS 9000 NX-OSソフトウェアリリース5.x以降は該当しません。
- Cisco SAN-OS 3.x
- Cisco TelePresence Video Communication Server(Cisco TelePresence VCS)
- すべてのCisco CTS TelePresenceシステム
- Cisco Video Surveillance Manager(VSM)
- Cisco Video Surveillance Operations Manager(VSOM)
- Cisco Security AgentのManagement Center。Cisco Security Agent(クライアントソフトウェア)は該当しません。
- Cisco Wireless Control System(WCS)
- Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェア
- Cisco Quad
- Ciscoネットワークコレクタ
- ソフトウェアバージョン4.2(1)SV1(5.1)以降を実行しているCisco Nexus 1000vシリーズ
- Cisco Mobility Services Engine
- CiscoWorks Common Services
- CiscoWorks LAN Management Solution
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
次の製品には脆弱性が存在しないことが確認されています。
- Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス
- Cisco Catalyst 6500シリーズASAサービスモジュール
- Cisco Catalyst 6500 シリーズ ファイアウォール サービス モジュール
- Cisco Fabric Manager
- Cisco Identity Services Engine
- Cisco Intercompany Media Engine
- Cisco IOS ソフトウェア
- Cisco IOS XE ソフトウェア
- Cisco IOS XR ソフトウェア
- Cisco IP Interoperability and Collaboration System (IPICS)
- Cisco IPSソフトウェア
- Cisco Unified IP Phone
- Cisco MDS 9000 NX-OSソフトウェアリリース5.x以降(以前のバージョンが該当)
- Cisco Nexus 7000シリーズ(さらなるテストと検証により、Nexus 7000上のCisco NX-OSはこの脆弱性の影響を受けないことが示されました)
- Cisco Nexus 4000 シリーズ
- Cisco Nexus 3000 シリーズ
- Cisco Nexus 5000 シリーズ
- 4.2(1)SV1(5.1)より前のソフトウェアバージョンを実行しているCisco Nexus 1000vシリーズ
- Cisco Prime Central
- Cisco Prime Optical
- Cisco Prime Performance Manager
- Cisco Secure Access Control System(ACS)
- Cisco TelePresence Server
- Cisco Unified Communications Manager(旧称Cisco CallManager)
- Cisco Unity
- Cisco Unity Connection
- Cisco Wireless LAN Controller(WLC)
- Cisco Wireless Location Appliance
- CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(WLSE)
- Cisco Prime Network Control System(NCS)
- Cisco Detector XT DDoS軽減アプライアンス
- Cisco Guard XT DDoS軽減対策アプライアンス
- Cisco Tidal Enterprise Orchestrator
このセクションは、より詳細な情報が入手可能になると更新されます。
詳細
Apache HTTPdサーバには、複数の重複する範囲を処理する際のサービス拒否の脆弱性が存在します。複数のシスコ製品がこの脆弱性の影響を受ける可能性があります。
次のCisco Bug IDは、この脆弱性の影響を受ける可能性を追跡するために使用されています。次のCisco Bug IDは、製品に脆弱性が存在することを確認するものではありません。Cisco Bug IDは、製品が適切な製品チームによって調査中であることを示しています。
シスコ製品 |
Cisco Bug ID |
Cisco ACE 4710アプライアンス |
0.CSCts35635 |
Cisco ACE アプリケーション コントロール エンジン モジュール |
0.CSCts35610 |
Cisco ACE GSS 4400シリーズグローバルサイトセレクタ(GSS) |
0.CSCts33313 |
Cisco ACE XML Gateway |
0.CSCts33321 |
Cisco Active Network Abstraction |
0.CSCts33317 |
Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス |
0.CSCts33180 |
Cisco CNS Network Registrar |
0.CSCts36064 |
Videoscape向けCisco Conductor |
0.CSCts32986 |
シスココンテントデリバリエンジン |
0.CSCts36206 |
Cisco Content Delivery System(CDS)インターネットストリーマ |
0.CSCts35643 |
Cisco Detector XT DDoS軽減アプライアンス |
0.CSCts33211 |
Cisco Guard XT DDoS軽減対策アプライアンス |
0.CSCts33210 |
Cisco Healthpresence |
0.CSCts36069 |
Cisco Identity Services Engine |
0.CSCts33092 |
Cisco IP Interoperability and Collaboration System |
0.CSCts33206 |
Cisco IP フォン |
0.CSCts33264 |
Cisco IPSソフトウェア |
0.CSCts33199 |
Cisco MDS 9000 SANデバイス管理 |
0.CSCts33220 |
Cisco MDS 9000 Series Multilayer Switches |
0.CSCts33294 |
Cisco NAC Manager |
0.CSCts32965 |
Cisco NAC Profiler |
0.CSCts33267 |
Cisco NAC Server |
0.CSCts32976 |
Cisco NAC Guest Server |
0.CSCts41870 |
Cisco Network Analysis Module |
0.CSCts33320 |
Ciscoネットワークコレクタ |
0.CSCts72493 |
Cisco Networking Services(CNS)ソフトウェア |
0.CSCts33279 |
ソフトウェアバージョン4.2(1)SV1(5.1)以降を実行しているCisco Nexus 1000vシリーズ |
0.CSCug41608 |
Cisco Nexus 5000 Series Switches |
0.CSCts35605 |
Cisco Nexus 7000 Series Switches |
0.CSCts35665 |
Cisco OnPlusネットワークの管理と自動化 |
0.CSCts33287 |
Cisco Prime Central |
0.CSCts33004 |
Cisco Primeネットワークコントロールシステム |
0.CSCts33114 |
Cisco Prime Performance Manager |
0.CSCts36072 |
Cisco Quadコラボレーション |
0.CSCts36158 |
Cisco Secure Access Control System |
0.CSCts33196 |
Cisco Security Manager |
0.CSCts33056 |
Cisco Service Exchangeフレームワーク |
0.CSCts33218 |
Cisco Signaling Gateway Manager |
0.CSCts33248 |
Cisco Small Businessネットワークストレージシステム |
0.CSCts33288 |
Cisco SSCシステムマネージャ |
0.CSCts36187 |
Cisco TelePresence Manager |
0.CSCts33310 |
Cisco TelePresence Multipoint Switch |
0.CSCts33224 |
Cisco TelePresence Server |
0.CSCts33230 |
Cisco CTS 500-32 Telepresence Systemシリーズ |
0.CSCts35874 |
Cisco CTS 500-32 TelePresence Systemシリーズを除くすべてのCisco CTS TelePresenceシステム |
0.CSCts33276 |
Cisco Telepresence System Integrator Cシリーズ |
0.CSCts35860 |
Cisco UCS Bシリーズブレードサーバ |
0.CSCts33291 |
Cisco Unified Communications Manager |
0.CSCts32992 |
Cisco Unified Communications System音声およびユニファイドコミュニケーション(VOSS) |
0.CSCts33271 |
Cisco Unified MeetingPlace |
0.CSCts33169 |
Cisco Unified Operations Manager |
0.CSCts33273 |
Cisco Unified Presenceサーバ |
0.CSCts33257 |
Cisco Unified Service Monitor |
0.CSCts35893 |
Cisco Unified Service Statistics Manager |
0.CSCts36074 |
Cisco Unity |
0.CSCts33302 |
Cisco Unity Connection |
0.CSCts33260 |
Cisco Video Surveillanceマネージャ |
0.CSCts33173 |
Cisco Video Surveillance Operations Manager |
0.CSCts33178 |
Cisco仮想ネットワーク管理 |
0.CSCts36207 |
Cisco Voice Manager(CVM) |
0.CSCts36152 |
Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェア |
0.CSCts33254 |
Cisco Wireless Control System(WCS) |
0.CSCts33325 |
Cisco Wireless Control System Navigator |
0.CSCts33052 |
Cisco Wireless LAN Controller(WLC) |
0.CSCts33327 |
CiscoWorks Common Services |
0.CSCts33049 |
CiscoWorks LAN Management Solution(LMS) |
0.CSCts35837 |
Cisco Digital Media Suite製品 |
0.CSCts33189 |
シスコセキュリティエージェント向けManagement Center |
0.CSCts33208 |
サービス交換フレームワーク |
0.CSCts36185 |
Cisco Shared Networkの管理と自動化 |
0.CSCts33476 |
この脆弱性に対してCommon Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2011-3192が割り当てられています。
回避策
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
製品 |
第 1 修正済みリリース |
Cisco MDS 9000 NX-OSソフトウェア |
5.xより前のリリースが影響を受けます。リリース5.x以降は該当しません。5.x以降に移行してください。 |
Cisco Nexus 1000vシリーズ |
4.2(1)SV1(5.1)より前のリリースは影響を受けません。5.2(1)SV3(1.1)以降に移行 |
Cisco TelePresence Video Communication Server |
X7.0.2 |
Cisco CTS 500-32 Telepresence Systemシリーズ |
1.8.0 |
Cisco Video Surveillance Manager(VSM) |
7.0(0.105) 以降 |
Cisco Video Surveillance Operations Manager(VSOM) |
7.0(0.105) 以降 |
Cisco Security Agent用のManagement Center |
5.0リリースでは5.2(0.312) |
Cisco Wireless Control System(WCS) |
7.0.220.0 |
Cisco Quad |
2.5(1) |
Ciscoネットワークコレクタ |
6.3.2 |
Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェア |
4.4.3(a) |
このセクションは、より詳細な情報が入手可能になると更新されます。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
この脆弱性は、最初に次のリンクのFull Disclosureメーリングリストに報告されました。http://seclists.org/fulldisclosure/2011/Aug/175
Apacheはこの脆弱性の不正利用を認識していることを確認しました。シスコでは、特にシスコ製品に関連するこの脆弱性の悪意のあるエクスプロイトを確認していません。
この脆弱性のプルーフオブコンセプトコードが利用できます。
URL
改訂履歴
Revision 1.9 | 2014-November-20 | Video Communication Serverの修正情報:修正済みリリースはX7.0.1ではなくX7.0.2です。 |
リビジョン 1.8 | 2014年10月28日 | 該当するNexus 1000を追加。最初の修正済みリリース情報を更新。 |
Revision 1.7 | 2012年1月23日 | 「ソフトウェアバージョンと修正」セクションを更新。 |
改訂 1.6 |
2011年9月13日 |
「脆弱性を含んでいないことが確認された製品」セクションを更新。 |
改訂 1.5 |
2011年9月8日 |
「脆弱性のある製品」および「ソフトウェアバージョンと修正」セクションを更新。 |
改訂 1.4 |
2011年9月6日 |
「脆弱性のある製品」および「ソフトウェアバージョンと修正」セクションを更新。 |
改訂 1.3 |
2011年9月2日 |
「脆弱性のある製品」および「ソフトウェアバージョンと修正」セクションを更新。「脆弱性のある製品」セクションにCisco Network Collectorを追加。 |
改訂 1.2 |
2011年9月1日 |
「脆弱性が存在する製品」セクションと「ソフトウェアバージョンと修正」セクションの改訂にCisco Quadを追加。 |
改訂 1.1 |
2011年8月31日 |
脆弱性のある製品、脆弱性を含んでいないことが確認された製品、および脆弱性のある製品と影響を受けない製品に関する追加情報を含む詳細セクションを更新。 |
改訂 1.0 |
2011年8月30日 |
初回公開リリース |
利用規約
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