Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、デフォルトの静的パスワードを持つ文書化されていないアカウントに起因します。このアカウントはインストール中に作成され、システムの機能に影響を与えずに変更または削除することはできません。このアカウントを初めて使用する場合、システムはユーザにデフォルトパスワードの変更を要求します。
攻撃者は、文書化されていないアカウントを使用してSSH経由で該当システムにリモート接続することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者はcmuserユーザの権限を使用してシステムにアクセスできる可能性があります。この脆弱性により、攻撃者は、パスワードファイル、システムログ、およびCisco PCAデータベース情報などの一部の機密データへのアクセス、一部のデータの変更、一部の内部実行可能ファイルの実行、システムの不安定またはアクセス不能の発生を引き起こす可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。回避策があります。
このアドバイザリは次のリンクで確認できます。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20151209-pca
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
セキュリティ侵害の痕跡
[root@CPCA106 ~]# cat /etc/shadow | grep cmuser cmuser:$6$gfITIXfh$zie5RAtd6e6dlJOxhSvJYeCaXygmbWWlJAqvy8v0ig.l1EADBEMrK0zkvovlusZ2X6ohxQs6GKdEcmvz86VuQ/:0:0:99999:0:::
管理者は、rootユーザとして接続し、passwdコマンドを使用して、cmuserユーザのパスワードを変更できます。
また、管理者は/var/log/secureファイルをチェックして、cmuserユーザからの接続試行を探すこともできます。次の例は、cmuserユーザが該当システムに接続を試みる様子を示しています。
[root@CPCA106 ~]# cat /var/log/secure | grep cmuser Nov 30 16:24:21 CPCA106 sshd[3975]: pam_unix(sshd:account): expired password for user cmuser (root enforced) Nov 30 16:24:21 CPCA106 sshd[3975]: Accepted password for cmuser from x.x.x.x port 61345 ssh2 Nov 30 16:24:21 CPCA106 sshd[3975]: pam_unix(sshd:session): session opened for user cmuser by (uid=0)
回避策
修正済みソフトウェア
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成は新規リリースでも継続して適切なサポートが受けられることを確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
この脆弱性は、Cisco Prime Collaboration Assuranceソフトウェアリリース11.0以降で修正されています。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2015 年 12 月 9 日 |
利用規約
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