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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、影響を受けるソフトウェアの自律型ネットワーキング コードの状態に起因しています(ただし問題の状態については未解明です)。キャプチャしたパケットをリプレイし、Autonomic Control Plane(ACP)チャネルがリセットされると、この脆弱性がエクスプロイトされる危険性があります。エクスプロイトに成功すると、ACP チャネルがリセットされ、影響を受けるデバイスがリロードされ、DoS 状態が引き起こされる可能性があります。
シスコでは、本脆弱性に対処するソフトウェア アップデートをリリースしていません。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20170726-anidos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、自律型ネットワーキングをサポートして自律型ネットワーキングを使用するように設定されている、Cisco IOS または Cisco IOS XE ソフトウェアのいずれかのリリースが稼働するデバイスに影響します。
脆弱性が存在する Cisco IOS ソフトウェアおよび IOS XE ソフトウェアのリリースについての詳細は、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
自律型ネットワーキングの設定の評価
管理者は show running-config コマンドを使用することで、特定デバイスが自律型ネットワーキングを使用するように設定されているかどうかを判別できます。 | CLI の include ^autonomic コマンド。次に、Cisco IOS Software が実行され、自律型ネットワーキングを使用するように設定されているデバイスでのコマンドの出力例を示します。
Router# show running-config | include ^autonomic autonomic Router#
そのデバイスが自律型ネットワーキングを使用するように設定されていない場合、このコマンドは出力を返しません。
Cisco IOS ソフトウェア リリースの判別
デバイス上で実行されている Cisco IOS ソフトウェア リリースは、管理者がデバイスにログインして、CLI で show version コマンドを使用し、表示されるシステム バナーを参照することにより確認できます。デバイスが Cisco IOS ソフトウェアを実行している場合、システム バナーに「Cisco Internetwork Operating System Software」や「Cisco IOS Software」などのテキストが表示されます。バナーにはインストールされたイメージ名もカッコ内に表示され、その後ろに、Cisco IOS ソフトウェアのリリース番号とリリース名が表示されます。一部のシスコ デバイスでは、show version コマンドをサポートしていなかったり、別の出力が表示されたりします。
次の例は、Cisco IOS ソフトウェア リリースが 15.5(2)T1 で、インストールされたイメージ名が C2951-UNIVERSALK9-M であるシスコ製品を示しています。
Router> show version Cisco IOS Software, C2951 Software (C2951-UNIVERSALK9-M), Version 15.5(2)T1, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2015 by Cisco Systems, Inc. Compiled Mon 22-Jun-15 09:32 by prod_rel_team . . .
Cisco IOS ソフトウェアリリースの命名と番号付けの規則に関する詳細は、『White Paper: Cisco IOS and NX-OS Software Reference Guide』を参照してください。
Cisco IOS XE ソフトウェア リリースの判別
デバイス上で実行されている Cisco IOS XE ソフトウェア リリースは、管理者がデバイスにログインして、CLI で show version コマンドを実行し、表示されるシステム バナーを参照することにより確認できます。デバイスが Cisco IOS XE ソフトウェアを実行している場合、システム バナーに「Cisco IOS XE Software」などのテキストが表示されます。
次に、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース 3.16.1aS が実行されているデバイスでの show version コマンドの出力例を示します。
Router> show version Cisco IOS XE Software, Version 03.16.01a.S - Extended Support Release Cisco IOS Software, ASR1000 Software (PPC_LINUX_IOSD-ADVENTERPRISEK9-M), Version 15.5(3)S1a, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2015 by Cisco Systems, Inc. Compiled Wed 04-Nov-15 17:40 by mcpre . . .
Cisco IOS XE ソフトウェアリリースの命名と番号付けの規則に関する詳細は、『White Paper: Cisco IOS and NX-OS Software Reference Guide』を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
シスコは、この脆弱性が Cisco IOS XR ソフトウェアまたは Cisco NX-OS ソフトウェアには影響を与えないことを確認しました。
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処するソフトウェア アップデートを提供していません。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/ EU1KEN_.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_con tacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
本アドバイザリは以下のアドバイザリを含むコレクションの一部です。お客様におかれましては、これらも考慮した上で、アップグレード ソリューション全体をご確認ください。
- cisco-sa-20170726-aniacp:Cisco IOSおよびIOS XEソフトウェアの自律型コントロールプレーンチャネルにおける情報漏えいの脆弱性
- cisco-sa-20170726-anicrl:Cisco IOS XEソフトウェアのAutonomic Networking Infrastructureにおける証明書失効の脆弱性
- cisco-sa-20170726-anidos:Cisco IOSおよびIOS XEソフトウェアのAutonomic Networking InfrastructureにおけるDoS脆弱性
お客様が Cisco IOS ソフトウェアおよび IOS XE ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断するため、シスコは Cisco IOS Software Checker ツールを提供しています。このツールを使用すると、特定のソフトウェア リリースに該当するシスコ セキュリティ アドバイザリ、および各アドバイザリで説明されている脆弱性が修正された最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また該当する場合、そのリリースに関するすべてのアドバイザリの脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用して次のタスクを実行できます。
- ドロップダウン メニューからリリース(複数可)を選択するか、分析対象となるローカル システムからファイルをアップロードして、検索を開始する
- show version コマンドの出力をツールで解析する
- カスタマイズした検索(過去に公開されたすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索対象に入れたり、特定のアドバイザリのみ、または最新のバンドル資料のすべてのアドバイザリを含めるなど)を作成する
公開されたシスコ セキュリティ アドバイザリのいずれかに該当するリリースであるかどうかを確認するには、Cisco.com の Cisco IOS ソフトウェアチェッカーを使用するか、以下のフィールドに Cisco IOS ソフトウェアまたは Cisco IOS XE ソフトウェアのリリース番号(たとえば、15.1(4)M2、3.1.4S など)を入力します。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。この脆弱性は、Black Hat USA 2017 カンファレンスで ERNW の Omar Eissa 氏によって発表されました。
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2017 年 7 月 26 日 |
利用規約
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