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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェア用のシスコ提供のスクリプト(disk-check.shおよびharcap.sh)の脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が特権レベルをrootに昇格できる可能性があります。攻撃者がデバイスにログインするには、スーパーユーザ権限(レベル15)を持つ有効なユーザクレデンシャルが必要です。
この脆弱性は、シスコが提供するスクリプトのコンテキストで実行されるスクリプトファイルの検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、シスコが提供する該当スクリプトの実行中に、1つのスクリプトファイルを悪意のあるスクリプトファイルに置き換えることにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者はルート レベルの権限を取得し、デバイスを完全に制御できるようになります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180606-waas-priv-escalation
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
WAAS Disk Check Tool (disk-check.sh)はCisco.comから削除され、ダウンロードできなくなります。ただし、このツールは、以前にこのツールをダウンロードした攻撃者によって、この脆弱性に対する修正をまだ行っていないWAASソフトウェアを実行しているデバイスの特権を引き続き引き上げるために使用される可能性があります。
harcap.shスクリプトは、WAASソフトウェアリリース5.5以降にデフォルトで付属しています。この脆弱性に対する修正を含むリリースでは、スクリプトを実行できなくなりました。
この脆弱性の修正により、WAASソフトウェアのスクリプト署名および検証方法が大幅に変更されます。この変更の結果、以前の方法で署名されたスクリプトは、この脆弱性の修正を含むWAASリリースでは実行されなくなります。
署名付きスクリプトは通常、限られたリリースセットに対する特定の問題に対処するためだけに提供されるため、通常はアップグレード後に以前のスクリプトが必要になることは想定されません。この脆弱性に対処するリリースにアップグレードした後も該当する場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してスクリプトを更新してもらうことをお勧めします。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェア リリースの詳細については、本アドバイザリ上部の Cisco Bug ID を参照ください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたRIoT Solutions(オーストラリア、ブリスベン)の外部研究者Aaron Blair氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 影響を受ける2番目のスクリプトファイルに関する情報を追加。 | タイトル、サマリー、詳細 | Final | 2019年1月24日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 6 月 6 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。