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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco FirePOWER 4100 シリーズ次世代ファイアウォール製品(NGFW)および FirePOWER 9300 セキュリティ アプライアンスでは、新しいアプリケーション イメージのアップロード時に脆弱性が発現します。このため、認証を受けているリモート攻撃者はパス トラバーサル手法を使用して、該当デバイス上に任意のファイルを作成したり、ファイルを上書きしたりできます。
本脆弱性は、アプリケーション イメージのアップロード プロセスにおける検証が不十分なことが原因です。攻撃者は、悪意のあるコードを含むアプリケーション イメージを作成し、CLI または Web UI から該当デバイスにインストールすることで、脆弱性をエクスプロイトできる可能性があります。この操作は署名の検証前に発生し、攻撃者は root 権限で任意のコードを作成して実行できます。
注:アプリケーションイメージに署名がないか無効な場合、アップロードプロセスは失敗しますが、不正利用を防ぐことはできません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180620-firepwr-pt
このアドバイザリは、2018 年 6 月に公開された Cisco FXOS および NX-OS ソフトウェアのセキュリティ アドバイザリ コレクションの一部です。この中には、24 件の脆弱性に関する 24 件のシスコ セキュリティ アドバイザリが含まれています。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: June 2018 Cisco FXOS and NX-OS Software Security Advisory Collection』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
本脆弱性は、該当リリースの Cisco FXOS ソフトウェアを実行している Cisco FirePOWER 4100 シリーズ次世代ファイアウォール製品および FirePOWER 9300 セキュリティ アプライアンスに影響します。
脆弱性が存在する Cisco FXOS ソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
アプリケーション タイプのイメージの詳細については、「詳細」の項を参照してください。
現在の Cisco FXOS ソフトウェア リリースを確認する
管理者は、デバイスの CLI で次のコマンドを使用するか、管理者用ポータルの [Overview] タブに移動して、デバイス上で実行されている Cisco FXOS ソフトウェアのリリースをチェックできます。次に、Cisco FXOS ソフトウェア リリース 2.2(2.14) を実行しているデバイスでの show version CLI コマンドの出力例を示します。これは、コマンド出力の Package-Vers フィールドで確認できます。
QP4120B1 # scope system QP4120B1 /system # show version FPRM: Running-Vers: 4.2(2.15) Package-Vers: 2.2(2.14) Activate-Status: Ready
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 2100 シリーズ
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 1000V シリーズ スイッチ
- Nexus 1100 シリーズ クラウド サービス プラットフォーム
- Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モード)
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ ラインカードおよびファブリック モジュール
- UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
Cisco では、本脆弱性が Cisco Nexus 4000 シリーズ スイッチ、Cisco Nexus 5010 スイッチ、Cisco Nexus 5020 スイッチに影響するかどうかを調査していません。これらの製品がサポート終了ステータスに達しているためです。詳細については、「IBM BladeCenter 用の Cisco Nexus 4000 シリーズ スイッチ モジュールの販売終了およびサポート終了通知」および「Cisco Nexus 5010 および Nexus 5020 スイッチの販売終了およびサポート終了通知」を参照してください。
詳細
Cisco FirePOWER 4100 シリーズ次世代ファイアウォール製品および FirePOWER 9300 セキュリティ アプライアンスでは、次の 2 つの基本的なイメージ タイプを使用します。
- プラットフォーム バンドル:FirePOWER プラットフォーム バンドルは、FirePOWER Extensible Operating System ソフトウェア パッケージを形成する複数の独立したイメージのコレクションです。
- アプリケーション:アプリケーション イメージは、Cisco FirePOWER 4100 および FirePOWER 9300 シャーシのセキュリティ モジュール/エンジンに展開されるソフトウェア イメージです。アプリケーション イメージは、Cisco Secure Package(CSP)ファイルとして配布され、論理デバイス作成の一環として、または後で論理デバイスを作成する準備をするためにセキュリティ モジュール/エンジンに展開されるまでは、スーパバイザに保存されます。Cisco FirePOWER スーパバイザは、同じアプリケーション イメージのさまざまなバージョンを保存できます。
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この項の該当する表に示すように、適切なリリースにアップグレードすることをお勧めします。このアドバイザリはコレクションの一部です。これらも考慮した上、完全なアップグレード ソリューションを確認してください。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: June 2018 Cisco FXOS and NX-OS Software Security Advisory Collection』を参照してください。
次の表では、左の列に Cisco FXOS または NX-OS ソフトウェアのリリースを示しています。中央の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性に該当するかどうか、および、この脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。右の列は、リリースがこのアドバイザリ集に記載された何らかの脆弱性に該当するかどうか、および、それらすべての脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。
Firepower 4100シリーズ次世代ファイアウォール:CSCvc21901
Cisco FXOS ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | First Fixed Release for All Vulnerabilities Described in the Collection of Advisories |
---|---|---|
1.1 |
1.1.4.169 |
2.0.1.159 または 2.3.1.58 |
2.0 | 2.0.1.141 |
2.0.1.159 または 2.3.1.58 |
2.1 | 2.1.1.73 |
2.1.1.86 または 2.3.1.58 |
2.2 | 脆弱性なし |
2.2.2.17 または 2.3.1.58 |
2.3 | 脆弱性なし |
脆弱性なし |
Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス: CSCvc21901
Cisco FXOS ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース | First Fixed Release for All Vulnerabilities Described in the Collection of Advisories |
---|---|---|
1.1 |
1.1.4.169 |
2.0.1.159 または 2.3.1.58 |
2.0 | 2.0.1.141 |
2.0.1.159 または 2.3.1.58 |
2.1 | 2.1.1.73 |
2.1.1.86 または 2.3.1.58 |
2.2 | 脆弱性なし |
2.2.2.17 または 2.3.1.58 |
2.3 | 脆弱性なし |
脆弱性なし |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | FXOS プラットフォームの修正済みリリースを更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 7 月 5 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 6 月 20 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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