High
High
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service(CUCM IM & P)の XCP ルータ サービス および Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)と Expressway の脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者がすべての IM&P ユーザに一時的なサービス停止を引き起こし、結果的にサービス妨害(DoS)状態となる可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ入力の検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、該当デバイスの TCP ポート 7400 番宛に悪意のあるパケットを送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この不正行為により、攻撃者がバッファをオーバーリードして、結果的に XCP ルータ サービス をクラッシュおよび再起動させます。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180815-ucmimps-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、次のシスコ製品について最初の修正リリース前のすべてのリリースに影響します。
- Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service
- Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)および Expressway with Unified Communications mode は Mobile and Remote Accessに設定
Unified Communications Manager IM & Presence Service Version の特定
デバイスで実行中の Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service が脆弱性の存在するバージョンであるかを確認するには、デバイスのコマンドライン インターフェイス(CLI)で show version active コマンドを実行します。
次の例は、Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service バージョン 11.5 (1) 実行中のデバイスからの出力を示しています。
admin: show version active
Active Master Version: 11.5.1.10000-4
Active Version Installed Software Options:
No Installed Software Options Found.
Cisco TelePresence VCS Expressway バージョンの特定
管理者は、Cisco TelePresence VCS とExpressway の Web ベースの GUI にログインして、Version フィールドの右下隅に現在のバージョンを表示できます。また、管理者は、ステータス > システム > 情報 に移動して Software Version フィールドを表示できます。
Cisco TelePresence VCS と Expressway Unified Communications モードの特定
Cisco TelePresence VCS Expressway の現在の Unified Communications モードを特定するには、管理者はシステムの Web ベースの GUI にログインして、Configuration > Unified Communications > Configuration.の下の Unified Communications モードオプションの現在の設定を検索できます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードする必要があります。
Cisco Unified Communications Manager IM & Presence Service
Cisco CUCM IM & P サービス メジャー リリース |
First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
10.5(1) 以前 |
11.5(1)SU4に移行 |
10.5(2) | 10.5.(2) SU(リリース予定) |
11.0(1) | 11.5(1)SU4に移行 |
11.5(1) | 11.5(1)SU4 |
12.0(1) | 12.0.1.21000-31 |
1 このリリースは、Cisco.com では公開されていません。このリリースが必要な場合は、Cisco TAC にお問い合わせください。
Cisco TelePresence Video Communication Server (VCS) and Expressway
Cisco TelePresence VCS and Expressway メジャー リリース |
First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
X7 以前 |
X8.11 に移行 |
x8 | X8.11 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | CUCM IM&P 12.0(1) の最初の修正リリース情報を修正しました。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 9 月 4 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 8 月 15 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。