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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、Sourcefireトンネル接続を介して実行される特定のCLIコマンドに対して、該当するソフトウェアが十分なチェックを実行できないことに起因しています。攻撃者は、FirepowerセンサーまたはCisco FMCに対してroot権限で認証し、Sourcefireトンネル接続を介してCisco FMCまたはCisco FMCを介して別のFirepowerセンサーに特定のCLIコマンドを送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、Cisco FMCソフトウェアを実行しているデバイスまたはCisco FMCによって管理されているFirepowerデバイス上のデバイス設定を変更したり、ファイルを削除したりできる可能性があります。
この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20181003-fp-cmd-injection
該当製品
脆弱性のある製品
- FirePOWER サービスを使用する適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)5500-X シリーズ
- 次世代ファイアウォール製品群を使用する適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)5500-X シリーズ
- FirePOWER 7000 シリーズ アプライアンス
- FirePOWER 8000 シリーズ アプライアンス
- FirePOWER 2100 シリーズ セキュリティ アプライアンス
- FirePOWER 4100 シリーズ セキュリティ アプライアンス
- FirePOWER 9300 シリーズ セキュリティ アプライアンス
- Firepower Management Center
- Firepower Threat Defense(Ftd)
- Firepower Threat Defense Virtual(FTDv)
- 仮想次世代侵入防御システム(NGIPSv)
脆弱性が存在する Cisco FirePOWER システム ソフトウェア リリースの詳細については、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
Firepowerシステムソフトウェアリリースの確認
デバイスで実行中の Cisco FirePOWER システム ソフトウェア リリースを確認するために、管理者はデバイスにログインし、CLI で show version コマンドを使用してコマンドの出力を参照できます。デバイスが Cisco FirePOWER システム ソフトウェア リリース 6.2.0 を実行している場合、コマンドの出力例は次のようになります。
> show version
---------------------[ ftd ]---------------------
Model : Cisco ASA5525-X Threat Defense (75) Version 6.2.0 (Build 362)
UUID : 2849ba3c-ecb8-11e6-98ca-b9fc2975893c
Rules update version : 2017-03-15-001-vrt
VDB version : 279
---------------------------------------------------
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 3000 シリーズ産業用セキュリティ アプライアンス(ISA)
- 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA)ソフトウェア
- 侵入防御システム(IPS)ソフトウェア
詳細
Cisco FMCは、Cisco Firepowerセンサーのネットワーク上の管理デバイスです。Firepowerセンサーは、Cisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアを実行します。Firepowerソフトウェアとプラットフォームの詳細については、『Cisco Firepower互換性ガイド』を参照してください。
Sourcefireトンネル制御チャネルプロトコルは、Cisco FMCでFirepowerセンサーを管理および制御するために使用されます。このプロトコルを使用する接続であるSourcefireトンネル接続は、Cisco FMCとFirepowerセンサー間の通信に使用されます。Cisco FMCは、Firepowerセンサーの制御を目的としています。ただし、FirepowerセンサーがCisco FMCまたはCisco FMCによって管理される他のデバイスにコマンドを発行するには、認証が必要です。このアドバイザリで説明されている脆弱性は、認証の欠如によって引き起こされます。
回避策
修正済みソフトウェア
該当するソフトウェアリリースと修正済みソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの冒頭にあるCisco Bug IDを参照してください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 10 月 3 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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