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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco NX-OS ソフトウェアが実行されている Cisco Nexus 5500、5600、6000 シリーズ スイッチの Precision Time Protocol(PTP)機能に存在する脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当のデバイスでサービス妨害(DoS)の状態を発生させる可能性があります。
この脆弱性は、PTP フレームのフラッディング攻撃に対する保護機能がないことにより生じます。攻撃者がこの脆弱性を不正利用して、該当のデバイスに対し、IPv4 または IPv6 の PTP トラフィックを連続して増加させる可能性があります。これが成功すると、デバイスを通過するトラフィックが影響を受け、DoS 状態が発生する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20181017-nexus-ptp-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、脆弱性のある Cisco NX-OS ソフトウェアのリリースを実行中の Cisco Nexus 5500、5600、6000 シリーズ スイッチに影響を与えます。
脆弱性が存在する Cisco NX-OS ソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
NX-OS ソフトウェア リリースの判別
管理者は、デバイスの CLI で show version コマンドを使用することによって、デバイスで実行されている NX-OS ソフトウェアのバージョンを確認できます。次の例では、リリースが 7.3(2)N1(1) であることが確認できています。
nx-os# show version
Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Documents: http://www.cisco.com/en/US/products/ps9372/tsd_products_support_series_home.html
Copyright (c) 2002-2017, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
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other third parties and are used and distributed under license.
Some parts of this software are covered under the GNU Public
License. A copy of the license is available at
http://www.gnu.org/licenses/gpl.html.
Software
BIOS: version 1.1.7
Power Sequencer Firmware:
Module 0: SF-Microcontroller v.0.7, SF-FPGA v.0.6
…
FPGA Firmware:
Module 0: FPGA v.0.0.0.18
…
kickstart: version 7.3(2)N1(1)
system: version 7.3(2)N1(1)
デバイスで PTP が有効になっているかどうかの判定
管理者は、次のコマンドを発行して、該当デバイスで PTP 機能が実行されているかどうかを確認できます。
show ptp brief コマンドにより、すべてのインターフェイスにおける PTP の状態を表示できます。PTP ポートは次の 3 つの状態のいずれか、または無効になっています。
- マスター:ポートは、そのポートがサービスを提供するパス上の時間のソースです。
- スレーブ:ポートは、マスターステートのポート上のパス上のデバイスと同期します。
- Disabled:このポートではPTPが有効になっていません。
- パッシブ:ポートはパス上のマスターではなく、マスターとも同期しません。
注:デフォルトでは、PTPはデバイスで無効になっています。
次の例で、PTP が有効になっている場合の show ptp brief コマンドの出力結果を示します。
switch# sh ptp brief
PTP port status
-----------------------
Port State
------- --------------
Eth1/3 Enabled
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ次世代ファイアウォール
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 2000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 4000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Application-Centric Infrastructure(ACI)モードの Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ ラインカードおよびファブリック モジュール
- UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
詳細
回避策
PTP の機能を使用していないお客様は、次に示す no feature ptp コマンドで無効にできます。
グローバル コンフィギュレーション モードに切り替えるには以下を入力します。
switch# configure terminal
注:スイッチでPTPを有効にしても、各インターフェイスでPTPは有効になりません。
デバイスで PTP を有効または無効にするには次のように入力します。
switch(config) # no feature ptp
PTP の技術的な解説については、Cisco Nexus 5000 Series NX-OS System Management Configuration Guide を参照してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示す適切なリリースへのアップグレードを推奨します。
左の列は、Cisco NX-OS ソフトウェアのメジャー リリースを、右の列は、この脆弱性に対処する修正を含む最初のリリースを示します。
Nexus 5500、5600、および6000シリーズスイッチ:CSCvg21830
Cisco NX-OS ソフトウェア メジャー リリース |
First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
6.0 以前 | 7.3(3)N1(1) |
7.0 | 7.3(3)N1(1) |
7.1 | 7.3(3)N1(1) |
7.2 | 7.3(3)N1(1) |
7.3 | 7.3(3)N1(1) |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 10 月 17 日 |
利用規約
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