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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Eメール セキュリティ アプライアンス(ESA)用 Cisco AsyncOS の電子メール メッセージ フィルタリング機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が CPU 使用率を 100% に上昇させ、影響を受けるデバイスでサービス妨害(DoS)状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、ホワイトリストに登録された URL への参照を含む電子メール メッセージの不適切なフィルタリングに起因します。攻撃者は、多数のホワイトリスト登録済み URL を含む悪意のある電子メール メッセージを送信することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は、継続的な DoS 状態を発生させ、影響を受けるデバイスに電子メール メッセージのスキャンと転送を停止させる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190109-esa-url-dos
該当製品
脆弱性のある製品
グローバル設定としての URL フィルタリング機能が有効になっており、URL ホワイトリストが使用されている場合、この脆弱性は、仮想とハードウェアの両方で、Cisco ESA 用の Cisco AsyncOS ソフトウェアの初回修正リリースより前のすべてのソフトウェア バージョンに影響します。デフォルトでは、グローバル設定としての URL フィルタリング機能は無効になっています。
脆弱性のある Cisco AsyncOS ソフトウェア リリースが ESA で実行されているかどうかは、管理者が ESA CLI で version コマンドを使用することで確認できます。デバイスが Cisco AsyncOS ソフトウェア リリース 10.0.1-087 を実行している場合、ESA のコマンドの出力例は次のようになります。
ciscoesa> version Current Version =============== Product: Cisco C100V Email Security Virtual Appliance
Model: C100V
Version: 10.0.1-087
. . .
Cisco ESA で URL フィルタリングが設定されており、URL ホワイトリストが使用されているかどうかを確認するには、[GUI] > [セキュリティ サービス(Security Services)] > [URL フィルタリング(URL Filtering)] に移動します。脆弱性のあるデバイスでは、URL Category and Reputation FiltersがEnabledに設定され、URL whitelistが次の値以外に設定されます。 ありません。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下の製品には影響を与えないことを確認しました。
- コンテンツ セキュリティ管理アプライアンス、仮想バージョンとハードウェア バージョン
- Web セキュリティ アプライアンス、仮想バージョンとハードウェア バージョン
回避策
この脆弱性に対処する 2 つの回避策があります。
1.グローバルURLフィルタリングによるホワイトリストが不要な場合、管理者は次の手順に従ってホワイトリストを無効にすることができます。
- ESA で、[セキュリティ サービス(Security Services)] > [URL フィルタリング(URL Filtering)] に移動します。
- [グローバル設定を編集(Edit Global Settings)] をクリックし、[URL ホワイトリストの使用(Use a URL whitelist)] を [なし(None)] に設定します。これにより、グローバル ホワイトリストが無効になります。
- 変更を保存します。
2. グローバルURLフィルタリングによるホワイトリスト機能が必要な場合は、手順1で説明したように、グローバルURLフィルタリングによるホワイトリストを無効にした後、コンテンツフィルタごとに1つのホワイトリストを実装することで、同じレベルのフィルタリングを実現できます。管理者は、特定のURLレピュテーション範囲または一連のURLカテゴリを選択して、コンテンツフィルタを介してホワイトリストを適用できます。次の手順に従ってください。
- ESA で、[メール ポリシー(Mail Policies)] > [受信コンテンツ フィルタ(Incoming Content Filters)] に移動します。
- (任意)[フィルタの追加(Add Filter)] をクリックして新しいコンテンツ フィルタを作成します。
- 目的のコンテンツフィルタをクリックします> アクションの追加> URLレピュテーション>カスタム範囲の選択
- 目的の範囲を入力します。
- (または)[アクションの追加(Add Action)] > [URL カテゴリ(URL Categories)] > [目的のカテゴリ セットの追加(Add desired Categories set)] に移動します。
- 目的のホワイトリストを選択します。
- [Ok] > [送信(Submit)] をクリックします。
- 変更を保存します。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列に、ESA 用 Cisco AsyncOS ソフトウェアのメジャー リリースを示します。右の列は、メジャー リリースが本アドバイザリに記載している脆弱性に該当するかどうか、また、本脆弱性に対する修正を含む最初のマイナー リリースに該当するかどうかを示します。
次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードする必要があります。
ESA 用の Cisco AsyncOS ソフトウェアのメジャー リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
9.0 より前 | 該当、11.0.2-044 MDに移行 |
9.x | 該当、11.0.2-044 MDに移行 |
10.x | 該当、11.0.2-044 MDに移行 |
11.0.x | 11.0.2-044 MD1 |
11.1.x | 11.1.2-023 MD2 |
12.x | Not affected |
1 11.0.2-044 は、ESA モデル x70、x80、x90 のすべてのレガシー ハードウェアと仮想アプライアンスで実行されます。
2 11.1.2-023 は、ESA モデル x80、x90 と仮想アプライアンスで実行されます。
シスコでは、Cisco E メール セキュリティ アプライアンスと Cisco コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスを含む Cisco クラウド E メール セキュリティ(CES)サービス ソリューションで製品の定期メンテナンスを提供しています。お客様から Cisco TAC に連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | URL フィルタリングに関連する回避策の詳細を追加。 | 回避策 | Final | 2019 年 3 月 13 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 1 月 9 日 |
利用規約
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