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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Expressway シリーズおよび Cisco TelePresence ビデオ通信サーバ(VCS)では、電話帳機能に脆弱性が確認されました。認証されたリモートの攻撃者が CPU の使用率を 100% まで引き上げ、該当サービスでサービス拒否(DoS)状態を引き起こす危険性があります。
この脆弱性は XML 入力の不適切な処理に起因します。攻撃者は、細工した XML ペイロードを含む Session Initiation Protocol(SIP)メッセージを該当デバイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトできる可能性があります。攻撃者がエクスプロイトに成功すると、使用可能なシステム リソースが枯渇し、DoS 状態に陥る危険性があります。デバイスを復旧するには手作業が必要になる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。この脆弱性に対処するためのリスク軽減方法があります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190417-es-tvcs-dos
該当製品
脆弱性のある製品
X12.5.1 より前の Cisco Expressway シリーズおよび Cisco TelePresence ビデオ通信サーバのリリースでは本脆弱性の影響を受けます。
現在のバージョンは、Cisco Expressway シリーズまたは Cisco TelePresenceVCS の Web GUI にログインして、[Version] フィールドの右下隅から確認できます。また、管理者は、ステータス > システム > 情報 に移動して Software Version フィールドを表示できます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありませんが、回避策はあります。
オプション 1
不要な場合はSIPを無効にする:SIPを無効にすると、この脆弱性に対する攻撃ベクトルは完全に閉じられます。ただし、多くの環境では必須の機能であるため、無効にできるとは限りません。
管理者用 Web UI から SIP を無効化するには、[設定(Configuration)] > [プロトコル(Protocols)] > [SIP] に移動し、[設定(Configuration)] セクションで [SIPモード(SIP mode)] を [オフ(Off)] に設定して [保存(Save)] をクリックします。
オプション 2
不要な場合はプロビジョニングサービスを無効にする:プロビジョニングサービスを無効にすると、この脆弱性に対する攻撃ベクトルが完全に閉じられます。ただし、多くの環境では必須の機能であるため、無効にできるとは限りません。
管理者用 Web UI からプロビジョニング サービスを無効にする手順は、使用中のソフトウェア バージョンによって異なります。
- リリース X8.11 以降の場合は、[システム(System)] > [管理設定(Administration settings)] に移動し、[サービス(Services)] セクションで [プロビジョニングサービス(Provisioning services)] を [オフ(Off)] に設定して [保存(Save)] をクリックします。
- X8.11 より前のリリースの場合は、[すべてのプロビジョニング(P)(all Provisioning (P))] または [スターターパック(S)(Starter Pack (S))] オプション キーを削除して [電話帳サーバ(Phone Book server)] を無効にします。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、リリース x 12.5.1 以降の Cisco Expressway シリーズおよび Cisco TelePresence Video Communication Server で修正されています。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 古いリリースの緩和手順を追加。 | 回避策 | Final | 2019 年 5 月 3 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 4 月 17 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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