Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モードで動作する Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ ソフトウェアの SSH キー管理の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、ルート ユーザの特権を使用して該当システムに接続できる危険性があります。
この脆弱性は、すべてのデバイスにあるデフォルトの SSH キー ペアの存在に起因します。攻撃者は、抽出されたキー情報を使用して IPv6 でターゲット デバイスへの SSH 接続を開くことにより、この脆弱性をエクスプロイトする危険性があります。この脆弱性により、攻撃者がルート ユーザの特権を使用してシステムにアクセスできる危険性があります。この脆弱性はIPv6でのみ不正利用できます。IPv4には脆弱性はありません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190501-nexus9k-sshkey
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、13.2(6i) または 14.1(1i) より前の Cisco Nexus 9000 シリーズ ACI モード スイッチ ソフトウェア リリースを実行している場合に、次のシスコ製品に影響を与えます。
- Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(アプリケーション セントリック インフラストラクチャ(ACI)モード)
Cisco NX-OS ソフトウェアリリースの判別
管理者は、デバイスの CLI で show version コマンドを使用して、デバイスで実行されている Cisco NX-OS ソフトウェアのリリースを確認できます。次の例は 11.2(2) リリースを示しています。
nxos-n9k-aci# show version Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software such license is available at http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php Software BIOS: version N/A kickstart: version 11.2(2) [build 11.2(1.184)] system: version 11.2(2) [build 11.2(1.184)] . . .
Application Policy Infrastructure Controller ソフトウェア リリースの確認
Cisco Application Policy Infrastructure Controller(APIC)のソフトウェアとACIモードのCisco Nexus 9000シリーズファブリックスイッチは1対1で対応しています。デバイスで実行されている Cisco APIC ソフトウェア リリースを確認する際には、Cisco NX-OS ソフトウェア バージョン番号の左端の数字は無視してください。上記の例の出力には、Cisco APIC ソフトウェア リリース 1.2(2) にマッピングされた、Cisco NX-OS ソフトウェア バージョン 11.2(2) が示されています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 3500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 3600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7700 シリーズ スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- Nexus 9500 R シリーズ スイッチング プラットフォーム
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ ソフトウェア リリース 13.2(6i)、14.1(1i) 以降で修正されています。
関連情報
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの決定に関してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。 セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco UCS に最適な Cisco NX-OS ソフトウェア リリースの確認に関してサポートが必要な場合は、デバイスのリリース ノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。Cisco MDS シリーズ スイッチ
VMware 向け Cisco Nexus 1000V スイッチ
Cisco Nexus 3000 シリーズおよび 3500 シリーズ スイッチ
Cisco Nexus 5000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.2 | ソフトウェア リリース 13.2(6i) が修正済みとして追加されました。 | 「脆弱性のある製品」および「修正済みソフトウェア」 | Final | 2019 年 5 月 9 日 |
1.1 | 製品名をより具体的なものに変更。 | 脆弱性が存在する製品 | Interim | 2019 年 5 月 2 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Interim | 2019 年 5 月 1 日 |
利用規約
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