High
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IP Phone 7800 シリーズおよび 8800 シリーズの Session Initiation Protocol(SIP)ソフトウェアのコール処理機能に存在する脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当の電話機を突然リロードさせ、一時的なサービス妨害(DoS)状態が発生する危険性があります。
この脆弱性は、SIP パケット内の XML データを解析するときのエラー処理が不完全であることに起因します。攻撃者は、悪意のある XML ペイロードを含む SIP パケットを該当の電話機に送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする危険性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は該当の電話機のリロードを突発的に引き起こし、結果として一時的な DoS 状態になる場合があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190501-phone-sip-xml-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、最初の修正済みリリースより前の SIP ソフトウェア リリースを実行している場合、次のシスコ製品に影響を与えます。
- IP Conference Phone 7832
- IP Conference Phone 8832
- IP Phone 7811
- IP Phone 7821
- IP Phone 7841
- IP Phone 7861
- IP Phone 8811
- IP Phone 8841
- IP Phone 8845
- IP Phone 8851
- IP Phone 8861
- IP Phone 8865
- Unified IP Conference Phone 88311
- サードパーティ コール制御向け Unified IP Conference Phone 88312
- ワイヤレス IP Phone 8821
- ワイヤレス IP Phone 8821-EX
1 Cisco Unified IP Conference Phone 8831 の修正は、2019 年後半に行う予定です。
2 利用可能なサードパーティ コール制御向け Cisco Unified IP Conference Phone 8831 の修正はありません。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、マルチプラットフォーム ファームウェアを実行する IP フォンがこの脆弱性の影響を受けないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、以下の SIP ソフトウェアのリリースでは修正されています。
- 11.0(5) 以降は Cisco Wireless IP Phone 8821 および 8821-EX 向け
- 12.5(1) 以降はその他の Cisco IP Phone 7800 シリーズおよび 8800 シリーズ向け1、2
1. Cisco Unified IP Conference Phone 8831の修正は、2019年後半に予定されています。
2.サードパーティコール制御用のCisco Unified IP Conference Phone 8831に対する修正はありません。
SIP ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center にアクセスして次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [コラボレーションエンドポイント(Collaboration Endpoints)] > [IPフォン(IP Phones)] > [IP Phone 7800シリーズ(IP Phone 7800 Series)] または [IP Phone 8800シリーズ(IP Phone 8800 Series] > [モデル(Model)] > [Session Initiation Protocol (SIP)ソフトウェア(Session Initiation Protocol (SIP) Software)] を選択します。
- ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 5 月 1 日 |
利用規約
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