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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence(Unified CM IM&P)Service、Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)および Cisco Expressway シリーズの脆弱性により、認証されていないリモート攻撃者が認証を試みてユーザに一時的なサービス停止を引き起こし、その結果サービス妨害(DoS)状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、特定のメモリ操作に対する制御が不十分であることに起因します。攻撃者が、不正な拡張可能メッセージングおよびプレゼンス プロトコル(XMPP)認証要求を該当システムに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトが成功すると、攻撃者は認証サービスの予期しない再起動を引き起こし、その結果ユーザが正常に認証されない可能性があります。この脆弱性の不正利用は、攻撃前に認証されたユーザには影響を及ぼしません。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190605-cucm-imp-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、次のシスコ製品で脆弱性が存在するリリースを実行している場合です。
- IM&P Service を使用したモバイルおよびリモート アクセス(リリース X8.1 ~ X12.5.2)用に設定された Expressway シリーズ
- IM&P Service を使用したモバイルおよびリモート アクセス(リリース X8.1 ~ X12.5.2)用に設定された TelePresence VCS
- Unified Communications Manager IM&P Service(複数のリリース)
脆弱性が存在するリリースについては、このアドバイザリの「 修正済みソフトウェア」のセクションを参照してください。
IM&P Service を使用したモバイルおよびリモート アクセスが Cisco Expressway シリーズまたは Cisco TelePresence VCS で設定されているかどうかを確認するには、管理者は Web ベースの管理インターフェイスにログインし、[ステータス(Status)] > [ユニファイドコミュニケーションステータス (Communication Communications Status )] を選択した後、IM and Presence Service エントリの値を確認します。 IM and Presence Service エントリが存在し、その値が [設定済み(Configured)] の場合、製品は脆弱です。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が Cisco WebEx Messenger には影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、 リリース X 12.5.3 以降の Cisco Expressway シリーズおよび Cisco TelePresence VCS で修正されています。
Cisco Unified Communications Manager IM&P については、次の表に示すように、該当する修正されたソフトウェア リリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco Unified CM IM&P サービス メジャー リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
10.5(2) および以前のリリース |
11.5(1) SU6 または 12.5(1) |
11.0(1) | 11.5(1) SU6 |
11.5(1) | 11.5(1) SU6 |
12.0(1) | 12.5(1) |
12.5(1) | 脆弱性なし |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 脆弱が存在するソフトウェア リリースと修正情報を更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2019年6月24日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 6 月 5 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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