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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Microsoft Windows 用の Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーおよび Microsoft Windows 用の Cisco Webex プレーヤーの複数の脆弱性により、影響を受けるシステムで攻撃者が任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、影響を受けるソフトウェアによる Advanced Recording Format(ARF)ファイルと WebEx Recording Format(WRF)ファイルの検証が適切でないために存在します。攻撃者はこうした脆弱性を不正利用するために、リンクや電子メールの添付ファイルを介して悪意のある ARF/WRF ファイルをユーザに送信し、ローカル システムで該当ソフトウェアを使用してファイルを開くように誘導します。不正利用が成功すると、攻撃者はターゲット ユーザの権限を使用して、影響を受けるシステムで任意のコードを実行する可能性があります。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190807-webex-player
該当製品
脆弱性のある製品
本脆弱性は、Cisco Webex Business Suite サイト、Cisco Webex Meetings オンライン サイト、および Cisco Webex Meetings サーバから入手できる Microsoft Windows 用の Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーおよび Microsoft Windows 用の Cisco Webex プレーヤーの次のバージョンに影響を及ぼします。
- Cisco Webex Business Suite サイト:リリース WBS 39.5.5 より前のすべての Webex ネットワーク録画プレーヤーと Webex プレーヤー
- Cisco WebEx Meetings オンライン:リリース 1.3.43 より前のすべての WebEx ネットワーク録画プレーヤーと WebEx プレーヤー
- Cisco Webex Meetingsサーバ:リリース2.8MR3Patch3、3.0MR2Patch4、4.0、または4.0MR1より前のすべてのWebexネットワーク録画プレーヤーのリリース
システムにインストールされている Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーまたは Cisco Webex プレーヤーがどのリリースかを確認するには、プレーヤーを開き、[ヘルプ(Help)] > [バージョン情報(About)] を選択します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、これらの脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、これらの脆弱性が MacOs 用 Cisco WebEx プレーヤーには影響を及ぼさないことを確認しました。
詳細
Cisco WebEx Business Suite サービスおよび Cisco WebEx Meetings オンラインは、Cisco WebEx が管理保守するホステッド マルチメディア会議ソリューションです。Cisco WebEx Meetings サーバは、お客様のプライベート クラウドでホストおよび管理保守するマルチメディア会議ソリューションです。
Cisco WebEx Business Suite サービスは、ユーザが会議の録音をオンラインで保存し、ARF ファイルとしてダウンロードできるように設定できます。これらのサービスは、ユーザのローカル コンピュータに WRF ファイルとして、会議を直接録音するように設定することもできます。
Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーは、ARF ファイルの再生に使用されるアプリケーションです。このプレーヤーは、Cisco Webex Business Suite サイト、Cisco Webex Meetings オンライン、および Cisco Webex Meetings サーバから入手できます。プレーヤーは Cisco Webex Web サイト、ユーザの Webex サイトから手動でインストールできます。また、ユーザが Cisco Webex Business Suite サイトからストリーミング再生のために ARF ファイルにアクセスすると、自動的にインストールされます。
Cisco Webex プレーヤーは、WRF ファイルの再生に使用されるアプリケーションです。このプレーヤーは、Cisco Webex Business Suite サイトおよび Cisco Webex Meetings オンラインから入手できます。Cisco WebEx Meetings サーバからは入手できません。プレーヤーは、Cisco Webex Web サイトまたはユーザの Webex サイトから手動でインストールすることもできます。
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェア リリースにアップグレードすることをお勧めします。
CVE ID | これらの脆弱性に対する最初の修正済みリリース | |||
---|---|---|---|---|
Webex Business Suite WBS 最新サイト | Webex Business Suite WBS 39.5.x サイト | Webex Meetings Online | Webex Meetings Server | |
CVE-2019-1924 | 39.6.0 | 39.5.0.632 | 1.3.43 | 2.8MR3Patch3、3.0MR2Patch4 |
CVE-2019-1925 |
39.6.0 | 39.5.0.581 | 1.3.43 | 2.8MR3Patch3、3.0MR2Patch4 |
CVE-2019-1926 | 39.6.0 | 39.3.0.499 | 1.3.43 | 2.8MR3Patch3、3.0MR2Patch4、4.0 |
CVE-2019-1927 | 39.6.0 | 39.5.0.581 | 1.3.43 | 2.8MR3Patch3、3.0MR2Patch4 |
CVE-2019-1928 | 39.6.0 |
39.5.5 | 1.3.43 | 2.8MR3Patch3、3.0MR2Patch4 |
CVE-2019-1929 | 39.6.0 |
39.5.5 | 1.3.43 | 4.0MR1 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、これらの脆弱性を報告してくださった Fortinet の FortiGuard Labs の Yici Wang 氏 と Kushal Arvind Shah 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2019 年 8 月 7 日 |
利用規約
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