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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、長さ変数に誤ったデータ型を使用することに起因します。攻撃者は、SCP経由で該当デバイスに大きなファイルの転送を開始することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、攻撃者は該当デバイスに有効な特権レベル15のクレデンシャルを持っている必要があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はlength変数をロールオーバーさせ、該当デバイスをクラッシュさせる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20191002-asa-scp-dos
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco ASAソフトウェアの任意のリリースを実行し、SCP機能が有効になっているシスコ製品に影響を与えます。Cisco ASAソフトウェアでは、SCP機能はデフォルトで有効になっていません。
脆弱性が存在する Cisco ASA ソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
Secure Copyが設定されているかどうかを確認する
管理者はshow running-config sshコマンドを使用して、SCPが有効になっているかどうかを確認できます。次に、SCP機能が有効で、10.10.10.0/24ネットワークから管理インターフェイス経由でSCP機能にアクセスできるデバイスでのコマンドの出力例を示します。
ciscoasa# show running-config ssh
ssh scopy enable ssh 10.10.10.0 255.255.255.0 Management
注:デバイスは、ssh <remote_ip_address> <remote_subnet_mask> <interface_name>コマンドで設定された範囲内のIPアドレスから送信された要求に対してのみ脆弱です。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性がCisco Firepower Threat Defense(FTD)ソフトウェアまたはCisco Firepower Management Center(FMC)ソフトウェアには影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にCisco ASAソフトウェア、Cisco FMCソフトウェア、またはCisco FTDソフトウェアのリリースを示します。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けているかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。
Cisco ASA ソフトウェア
Cisco ASA ソフトウェア リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
9.41 より前 |
修正済みリリースに移行。 |
9.41 | 修正済みリリースに移行。 |
9.51 | 修正済みリリースに移行。 |
9.6 | 9.6.4.30 |
9.71 | 修正済みリリースに移行。 |
9.8 | 9.8.4 |
9.9 | 9.9.2.50 |
9.10 | 9.10.1.22 |
9.12 | 9.12.2.1 |
9.13 | 脆弱性なし |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 最初の修正済みリリースの情報を修正。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2019年10月7日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 10 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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