High
High
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Microsoft Windows 用の Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーおよび Microsoft Windows 用の Cisco Webex プレーヤーの複数の脆弱性により、影響を受けるシステムで攻撃者が任意のコードを実行する可能性があります。
この脆弱性は、Advanced Recording Format(ARF)または Webex Recording Format(WRF)に保存されている Webex 記録内の特定要素の検証が不十分であることに起因します。攻撃者はこうした脆弱性を不正利用するために、リンクや電子メールの添付ファイルとして悪意のある ARF/WRF ファイルをユーザに送信し、ローカルシステムでそのファイルを開くように誘導します。不正利用が成功すると、攻撃者はターゲット ユーザの権限を使用して、影響を受けるシステムで任意のコードを実行する可能性があります。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20200304-webex-player
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco Webex Meetings サイト、Cisco Webex Meetings Online サイト、および Cisco Webex Meetings Server から入手できる Microsoft Windows 用の Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーと Microsoft Windows 用の Cisco Webex プレーヤーの次のリリースに影響を及ぼします。
- Cisco Webex Meetings:リリース WBS 39.5.17 または WBS 39.11.0 より前のすべての Webex ネットワーク録画プレーヤーと Webex プレーヤー
- Cisco Webex Meetings Online:リリース 1.3.49 より前のすべての WebEx ネットワーク録画プレーヤーと WebEx プレーヤー
- Cisco Webex Meetingsサーバ:リリース3.0MR3SecurityPatch1および4.0MR2SecurityPatch2より前のすべてのWebexネットワーク録画プレーヤー
システムにインストールされている Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーまたは Cisco Webex プレーヤーがどのリリースかを確認するには、プレーヤーを開き、[ヘルプ(Help)] > [バージョン情報(About)] を選択します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
Cisco Webex Meetings サービスおよび Cisco Webex Meetings Online は、Cisco Webex が管理保守するホスト型マルチメディア会議ソリューションです。Cisco WebEx Meetings サーバは、お客様のプライベート クラウドでホストおよび管理保守するマルチメディア会議ソリューションです。
Cisco Webex Meetings サービスは、ユーザが会議記録をオンラインで保存し、ARF ファイルとしてダウンロードできるように設定できます。これらのサービスは、ユーザのローカル コンピュータに WRF ファイルとして、会議を直接録音するように設定することもできます。
Cisco Webex ネットワーク録画プレーヤーは、ARF ファイルの再生に使用されます。このプレーヤーは Cisco Webex Meetings サイト、Cisco Webex Meetings Online、および Cisco Webex Meetings Server から入手できます。プレーヤーは Cisco Webex Web サイトやユーザの Webex サイトから手動でインストールできます。また、ユーザがストリーミングを再生するために Cisco Webex Meetings サイトから ARF ファイルにアクセスすると、自動的にインストールされます。
Cisco Webex プレーヤーは、WRF ファイルの再生に使用されます。 このプレーヤーは、Cisco Webex Meetings サイトおよび Cisco Webex Meetings Online から入手できます。Cisco WebEx Meetings サーバからは入手できません。プレーヤーは、Cisco Webex Web サイトまたはユーザの Webex サイトから手動でインストールすることもできます。
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェア リリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco Webex プラットフォーム | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
Webex Meetings 39.5.x のサイト | 39.5.17 |
Webex Meetings の最新サイト | 40.0 |
Webex Meetings Online1 | 1.3.43(CVE-2020-3127) 1.3.49(CVE-2020-3128) |
Webex Meetings Server | 3.0MR3SecurityPatch1 |
Webex Meetings Server | 4.0MR2SecurityPatch2 |
1. CVE-2020-3127として識別された脆弱性はCisco Webex Meetings Onlineリリース1.3.43で対処されていますが、このリリースはCVE-2020-3128として識別された脆弱性の影響を受けます。Cisco Webex Meetings Online をご使用の場合は、このアドバイザリに記載されているすべての脆弱性に対処するために、リリース 1.3.49 以降にアップグレードすることをお勧めします。
注:Cisco Webex Meetings 33.6.xのリリースは、2020年2月28日にサポートが終了しています。修正されサポートされているリリースにアップグレードすることをお勧めします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、CVE-2020-3127 として識別される脆弱性の報告に関して、Francis Provencher 氏(PRL)と Trend Micro 社の Zero Day Initiative のご協力に感謝いたします。シスコは、この脆弱性と CVE-2020-3128 として識別される脆弱性の独自の報告に関して、Fortinet 社の FortiGuard ラボの Kexu Wang 氏にも感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 3 月 4 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。