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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IOS XR ソフトウェアの特定の CLI コマンドに対するタスクグループ割り当ての脆弱性により、認証されたローカル CLI シェルユーザが権限を昇格し、デバイスの完全な管理制御を取得する可能性があります。
この脆弱性は、コマンドがソースコード内のタスクグループに正しくマッピングされていないことに起因します。攻撃者は、まずデバイスのローカル CLI シェルで認証を行い、CLI コマンドを使用してタスクグループベースのチェックをバイパスすることで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は認証チェックを受けずに、権限を昇格し、該当デバイスでアクションを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-iosxr-LJtNFjeN
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、最初の修正済みリリースより前の Cisco IOS XR ソフトウェアリリース 5.0.0 以降を実行している次のシスコ製品に影響を及ぼします。
- 8000 シリーズ ルータ
- IOS XRv 9000 ルータ
- IOS XR、SW のみ
- Network Convergence System 540 ルータ
- Network Convergence System 560 ルータ
- Network Convergence System 4000 シリーズ
- Network Convergence System 5500 シリーズ
- Network Convergence System 6000 シリーズ ルータ
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ(32 ビットおよび 64 ビットモデル)
- キャリア ルーティング システム
- Network Convergence System 520 ルータ
- Network Convergence System 1000 シリーズ
- Network Convergence System 4200 シリーズ
- Network Convergence System 5000 シリーズ
回避策
回避策は、TACACS+ 認証、許可、アカウンティング(AAA)コマンド許可が設定されているデバイスに対してのみ存在します。管理者はこの機能を使用して、管理者以外のユーザが必要とするコマンドにのみアクセスを許可し、他のすべてのコマンドへのアクセスを拒否できます。
Cisco IOS XR タスクグループと AAA の詳細については、ASR9000/XR のタスクグループの使用および権限レベルと認証の理解 を参照してください。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェア リリースにアップグレードすることをお勧めします。
シスコ プラットフォーム | 第 1 修正済みリリース |
---|---|
8000 シリーズ ルータ | 7.0.12、7.2.1 以降 |
IOS XRv 9000 ルータ | 6.6.3、7.0.2、7.1.1 以降 |
IOS XR、SW のみ | 7.0.2、7.1.1 以降 |
Network Convergence System 540 ルータ | 6.6.3、7.0.2、7.1.1 以降 |
Network Convergence System 560 ルータ | 6.6.3、7.0.2、7.1.1 以降 |
Network Convergence System 4000 シリーズ | 6.5.29 の SMU ID:AA17787 |
Network Convergence System 5500 シリーズ | 6.6.3、7.0.2、7.1.1 以降 |
Network Convergence System 6000 シリーズ ルータ | 6.6.3、7.0.2、7.1.1 以降 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 9 月 2 日 |
利用規約
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