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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Small Business RV340、RV340W、RV345、および RV345P デュアル WAN ギガビット VPN ルータのセキュアソケットレイヤ(SSL)VPN 機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスで任意のコードを実行するかデバイスをリロードさせ、サービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、HTTP リクエストが適切に検証されないために存在します。攻撃者は、該当デバイスに SSL 接続を介して巧妙に細工された HTTP リクエストを送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はリモートからデバイスで任意のコードを実行するかデバイスをリロードさせ、DoS 状態を引き起こす可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sb-rce-dos-9ZAjkx4
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、リリース 1.0.03.18 より前のファームウェアリリースを実行しており、SSL VPN が設定されている次の Cisco Small Business ルータに影響を与えます。
- RV340 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV340W デュアル WAN ギガビット Wireless-AC VPN ルータ
- RV345 デュアル WAN ギガビット VPN ルータ
- RV345P デュアル WAN ギガビット PoE 対応 VPN ルータ
SSL VPN 設定の確認
管理者は、Web ベースユーティリティを使用して [VPN] > [SSL VPN] の順に選択することにより、SSL VPN が設定されているかどうかを確認できます。ラジオボタンがオンになっている場合は、デバイスに脆弱性が存在します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコでは、この脆弱性が次の Cisco Small Business ルータには影響を与えないことを確認しています。
- RV160 VPN ルータ
- RV160W Wireless-AC VPN ルータ
- RV260 VPN ルータ
- PoE 対応 RV260P VPN ルータ
- RV260W Wireless-AC VPN ルータ
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、SSL VPN を無効にすると、この脆弱性の攻撃ベクトルが排除されるため、該当デバイスのアップグレードが可能になるまでの適切な対応策になると考えられます。管理者は、Web ベースユーティリティを使用して [VPN] > [SSL VPN] の順に選択し、ラジオボタンをオフに設定することにより、SSL VPN を無効にできます。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco RV340、RV340W、RV345、および RV345P ルータのファームウェアリリース 1.0.03.18 以降で修正されています。
Cisco.com の Software Center からこのソフトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [ルータ(Routers)] > [Small Business ルータ(Small Business Routers)] > [Small Business RV シリーズルータ(Small Business RV Series Routers)] を選択します。
- 適切なルータを選択します。
- [スモールビジネス向けルータのファームウェア(Small Business Router Firmware)] をクリックします。
- 製品ページの左ペインからリリースを選択します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性を報告していただいた 0x00string of exploitee.rs に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 7 月 15 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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