Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco UCS Director および Cisco UCS Director Express for Big Data の REST API で見つかった複数の脆弱性により、リモートの攻撃者が該当デバイスで認証をバイパスしたり、ディレクトリトラバーサル攻撃を実行したりできるようになる可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ucsd-mult-vulns-UNfpdW4E
該当製品
脆弱性のある製品
次の表に、このアドバイザリに記載された 1 つ以上の脆弱性の影響を受けるシスコ製品を示します。
製品 | Cisco Bug ID | 脆弱性のあるリリース | 修正済みリリース |
---|---|---|---|
Cisco UCS Director | CSCvs53496、CSCvs53493 CSCvs53500、CSCvs53502 CSCvs56400、CSCvs56401 CSCvs56399、CSCvs69171 CSCvs69022 |
6.0.0.0、6.0.0.1、6.0.1.0、6.0.1.1、6.0.1.2、6.0.1.3 6.5.0.0、6.5.0.1、6.5.0.2、6.5.0.3、6.5.0.4 6.6.0.0、6.6.1.0、6.6.2.0 6.7.0.0、6.7.1.0、6.7.2.0、6.7.3.0 |
6.7.4.0 |
Cisco UCS Director Express for Big Data | CSCvt39561、CSCvt39555 CSCvt39580、CSCvt39565 CSCvt39535、CSCvt39526 CSCvt39575、CSCvt39489 | 3.7.3.0 以前 | 3.7.4.0 |
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
脆弱性の詳細
これらの脆弱性の詳細については、次のとおりです。
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の認証バイパスの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当システムで管理者権限を使用して認証をバイパスし、任意のアクションを実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、アクセス制御の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、REST AIP に巧妙に細工された要求を送信することで、この脆弱性をエクスプロイトできます。不正利用に成功すると、攻撃者が管理者権限で REST API とやり取りできるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs53496、CSCvt39580
CVE ID:CVE-2020-3243
セキュリティ影響評価(SIR):重要
CVSS ベーススコア:9.8
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data のリモートコード実行の脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が基盤となるオペレーティングシステムでルート権限を使用して任意のコードを実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、入力に対する不適切な検証に起因します。攻撃者は、悪意のあるファイルを作成して REST API に送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者がルート権限でリモートシェルを開いてコードを実行できるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs56399、CSCvt39555
CVE ID:CVE-2020-3240
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.8
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の認証バイパスの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当デバイスで認証をバイパスし、API を呼び出せるようになる可能性があります。
この脆弱性は、アクセス制御の検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、REST API のエンドポイントに要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者が該当デバイスで REST API とやり取りし、サービス妨害(DoS)状態を引き起こせるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs53493、CSCvt39575
CVE ID:CVE-2020-3250
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.6
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data のディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアの REST API に対するユーザ入力の検証が不十分なことに起因します。攻撃者は、REST AIP に巧妙に細工された要求を送信することで、この脆弱性をエクスプロイトできます。不正利用に成功すると、攻撃者がシステムでコードを実行できるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs69171、CSCvt39489
CVE ID:CVE-2020-3251
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.1
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data のディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアの REST API に対するユーザ入力の検証が不十分なことに起因します。攻撃者は、REST AIP に巧妙に細工された要求を送信することで、この脆弱性をエクスプロイトできます。不正利用に成功すると、攻撃者が該当デバイスでサービス妨害(DoS)攻撃を実行できるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs56401、CSCvt39526
CVE ID:CVE-2020-3249
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.1
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data のディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアの REST API に対するユーザ入力の検証が不十分なことに起因します。攻撃者は、REST AIP に巧妙に細工された要求を送信することで、この脆弱性をエクスプロイトできます。不正利用に成功すると、攻撃者がルート権限でコードを実行できるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs56400、CSCvt39535
CVE ID:CVE-2020-3248
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.1
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data のディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアの REST API に対するユーザ入力の検証が不十分なことに起因します。攻撃者は、悪意のあるファイルを REST API に送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者がシステムで任意のファイルを書き込んだり実行したりできるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs53502、CSCvt39565
CVE ID:CVE-2020-3247
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.1
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:H
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data のディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco UCS Director および UCS Director Express for Big Data の REST API の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアの REST API に対するユーザ入力の検証が不十分なことに起因します。攻撃者は、悪意のある zip ファイルを REST API に送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者が完全な管理者権限を使用してシステムで任意のファイルを書き込んだり実行したりできるようになる可能性があります。
バグID:CSCvs53500、CSCvt39561
CVE ID:CVE-2020-3239
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.1
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:H
Cisco UCS Director のディレクトリトラバーサルの脆弱性
Cisco UCS Director の REST API エンドポイントの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスでディレクトリトラバーサル攻撃を実行できるようになる可能性があります。
この脆弱性は、該当ソフトウェアの REST API に対するユーザ入力の検証が不十分なことに起因します。攻撃者は、REST AIP に巧妙に細工された要求を送信することで、この脆弱性をエクスプロイトできます。不正利用に成功すると、攻撃者がシステムの任意のファイルを読み取れるようになる可能性があります。
Bug ID:CSCvs69022
CVE ID:CVE-2020-3252
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、UCS Director リリース 6.7.4.0 と UCS Director Express for Big Data リリース 3.7.4.0 で修正されています。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、このアドバイザリで説明されている脆弱性に対して概念実証段階のエクスプロイト コードが入手可能であることを認識しています。
出典
次の脆弱性を報告していただいた、Trend Micro 社の Zero Day Initiative に協力する Source Incite 社の Steven Seeley(mr_me)氏に感謝いたします。
- CVE-2020-3243
- CVE-2020-3240
- CVE-2020-3250
- CVE-2020-3239
- CVE-2020-3247
- CVE-2020-3248
- CVE-2020-3249
次の脆弱性を報告していただいた、Source Incite 社の Steven Seeley(mr_me)氏に感謝いたします。
- CVE-2020-3251
- CVE-2020-3252
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | エクスプロイト コードの入手状況に関する情報を更新。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2020 年 4 月 17 日 |
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2020 年 4 月 15 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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