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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Windows 用 Cisco Any Connect セキュア モビリティ クライアントのネットワーク アクセス マネージャおよび Web セキュリティ エージェント コンポーネントの脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が DLL インジェクション攻撃を実行する可能性があります。この脆弱性をエクスプロイトするには、攻撃者は Windows システムで有効なクレデンシャルを持っている必要があります。
この脆弱性は、実行時にアプリケーションによって読み込まれるリソースの検証が不十分であることが原因です。攻撃者は、システムの特定のパスに設定ファイルを挿入することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。これにより、アプリケーションの起動時に悪意のある DLL ファイルが読み込まれます。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は対象マシンで SYSTEM 特権を使用して任意のコードを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-anyconnect-dll-injec-pQnryXLf
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、リリース 4.9.04043 より以前の Windows 用 Cisco AnyConnect セキュア モビリティ クライアント リリースに影響します。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- MacOS 用 AnyConnect セキュア モビリティ クライアント
- Linux 用 AnyConnect セキュア モビリティ クライアント
- iOS、Android、ユニバーサル Windows プラットフォームなどのモバイル デバイス オペレーティング システム用の AnyConnect セキュア モビリティ クライアント
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
シスコは、Windows 用 Cisco AnyConnect セキュア モビリティ クライアント リリース 4.9.04043 以降のこの脆弱性を修正しました。
Cisco.com の Software Center からソフトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [セキュリティ(Security)] > [VPNおよびエンドポイント セキュリティ クライアント(VPN and Endpoint Security Clients)] > [Cisco VPN Clients] > [AnyConnectセキュア モビリティ クライアント(AnyConnect Secure Mobility Client)] > [AnyConnectセキュア モビリティ クライアントv4.x(AnyConnect Secure Mobility Client v4.x)] の順に選択します。
- [AnyConnect セキュア モビリティ クライアント v4.x(AnyConnect Secure Mobility Client v4.x] ページの左側のペインからリリースを選択します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいた Secure D Center Research Team の Nuttakorn Tungpoonsup 氏、Ammarit Thongthu 氏、および Nattakit Intarasorn 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | Ammarit Tongtua 氏、Nattakit Intarasorn 氏、および Sittikorn Sangrattanapitak 氏の謝辞を追加。 | 出典 | Final | 2021 年 1 月 14 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021-JAN-13 |
利用規約
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