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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Business 220シリーズスマートスイッチファームウェアの複数の脆弱性により、Administrator権限を持つ攻撃者が機密ログインクレデンシャルにアクセスしたり、ユーザアカウントのパスワードを再設定したりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sb-hardcoded-cred-MJCEXvX
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、これらの脆弱性の影響を受けたCisco Business 220シリーズスマートスイッチは、脆弱性のあるファームウェアリリースを実行しており、Webベースの管理インターフェイスが有効にされています。Web ベースの管理インターフェイスは、デフォルトでは HTTP 経由と HTTPS 経由の両方で有効になっています。
デバイス設定の確認
Web ベースの管理インターフェイスが HTTP 経由や HTTPS 経由で有効になっているかどうかを確認するには、デバイス CLI で show running-config コマンドを使用します。次の両方の行が設定に含まれている場合、Web ベースの管理インターフェイスは無効になっており、そのデバイスは影響を受けません。
no ip http server
no ip http secure server
その他の出力は、デバイスで Web ベースの管理インターフェイスが有効になっていることを示します。
Web ベース管理インターフェイスの [セキュリティ(Security)] > [TCP/UDP サービス(TCP/UDP Service)] で、[HTTP サービス(HTTP Service)] と [HTTPS サービス(HTTPS Service)] を設定できます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2021-34757:Cisco Business 220シリーズのスタティックパスワードの脆弱性
Cisco Business 220シリーズスマートスイッチファームウェアの脆弱性により、認証された物理的な攻撃者が該当デバイスでより高い権限を取得できる可能性があります。
この脆弱性は、すべてのCisco Business 220シリーズスマートスイッチファームウェアで静的パスワードが使用されることに起因します。Administrator権限を持つ攻撃者は、シリアルインターフェイスにログインし、エンコードされたパスワードにアクセスすることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はユーザアカウントのパスワードを取得して再設定できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvy90709
CVE ID:CVE-2021-34757
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:P/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N
CVE-2021-34744:Cisco Business 220シリーズスタティックキーの脆弱性
Cisco Business 220シリーズスマートスイッチファームウェアの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスの機密情報にアクセスできる可能性があります。
この脆弱性は、すべてのCisco Business 220シリーズスマートスイッチファームウェアイメージで静的な暗号キーが使用されることに起因します。Administrator権限を持つ攻撃者は、Webベースの管理インターフェイスにログインし、暗号化されたパスワードにアクセスすることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は他のアプリケーションの機密ログインクレデンシャルを取得できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvy90713
CVE ID:CVE-2021-34744
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.9
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含むリリースを示します。
Cisco Business 220シリーズスマートスイッチファームウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
1.2.0.6 以前 | 1.2.1.2 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
これらの脆弱性を報告していただいたセキュリティ研究者の Jasper Lievisse 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021-OCT-06 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。