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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
特定の Cisco Small Business 100、300、500シリーズ ワイヤレスアクセスポイントの Web ベース管理インターフェイスに複数の脆弱性があるため、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスで機密情報を取得したり、任意のコマンドを挿入したりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sb-wap-multi-ZAfKGXhF
該当製品
脆弱性のある製品
これらの脆弱性は、次の Cisco Small Business 100、300、500 シリーズ ワイヤレスアクセスポイントおよびファームウェアリリースに影響します。
シスコ製品 | 脆弱性のあるリリース |
---|---|
WAP125 Wireless-AC デュアル バンド デスクトップ アクセス ポイント(PoE 対応) | 1.0.3.1 以前 |
WAP131 Wireless-N デュアル無線アクセスポイント(PoE 1 対応) | 1.0.2.17 以前 |
WAP150 Wireless-AC/N デュアル無線アクセス ポイント(PoE 対応) | 1.1.2.4 以前 |
WAP351 Wireless-N デュアル無線アクセスポイント(5 ポートスイッチ 1) | 1.0.2.17 以前 |
WAP361 Wireless-AC/N デュアル無線ウォール プレート アクセス ポイント(PoE 対応) | 1.1.2.4 以前 |
WAP581 Wireless-AC デュアル無線 Wave 2 アクセス ポイント(2.5GbE LAN) | 1.0.3.1 以前 |
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2021-1400:Cisco Small Business WAPシリーズワイヤレスアクセスポイントにおける情報漏えいの脆弱性
特定の Cisco Small Business 100、300、500 シリーズ ワイヤレスアクセスポイントの Web ベース管理インターフェイスに脆弱性があるため、管理者権限のない認証されたリモート攻撃者が、該当デバイスから機密情報を取得する可能性があります。
この脆弱性は、不十分な入力検証に起因します。攻撃者は、該当デバイスの Web ベース管理インターフェイスに細工された HTTP リクエストを送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は、該当デバイスで管理ユーザを含む別のユーザになりすます可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCvw52146、CSCvw59995、およびCSCvw59999
CVE ID:CVE-2021-1400
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.8
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
CVE-2021-1401:Cisco Small Business WAPシリーズワイヤレスアクセスポイントのコマンドインジェクションの脆弱性
特定の Cisco Small Business 100、300、500 シリーズ ワイヤレスアクセスポイントの Web ベース管理インターフェイスに脆弱性があるため、認証されたリモートの攻撃者が該当デバイスに対してコマンドインジェクション攻撃を実行する可能性があります。攻撃者は、デバイスに対する有効な管理者用のログイン情報を持っている必要があります。
この脆弱性は、ユーザ入力の入力検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、該当システムの Web ベース管理インターフェイスに巧妙に細工された HTTP リクエストを送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトが成功すると、攻撃者はルート権限を使用して任意のコマンドをデバイスで実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
Bug ID:CSCvw52139、CSCvw59997、およびCSCvw60000
CVE ID:CVE-2021-1401
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
シスコ製品 | Cisco Bug ID | 修正済みリリース |
---|---|---|
WAP125 Wireless-AC デュアル バンド デスクトップ アクセス ポイント(PoE 対応) | CSCvw59999 CSCvw60000 | 1.0.4.3 以降 |
WAP150 Wireless-AC/N デュアル無線アクセス ポイント(PoE 対応) | CSCvw59995 CSCvw59997 | 1.1.3.2 以降 |
WAP361 Wireless-AC/N デュアル無線ウォール プレート アクセス ポイント(PoE 対応) | CSCvw59995 CSCvw59997 | 1.1.3.2 以降 |
WAP581 Wireless-AC デュアル無線 Wave 2 アクセス ポイント(2.5GbE LAN) | CSCvw59999 CSCvw60000 | 1.0.4.4 以降 |
WAP131およびWAP351アクセスポイント:CSCvw52146 CSCvw52139
シスコ は、このアドバイザリに記載されている脆弱性に対処するための、Cisco WAP131 Wireless-N デュアル無線アクセスポイント(PoE 対応)および Cisco WAP351 Wireless-N デュアル無線アクセスポイント(5 ポートスイッチ)のファームウェアアップデートをまだリリースしていません。これらの製品はサポート終了プロセスに入っています。お客様には、これらの製品のサポート終了通知を参照することをお勧めします。
Cisco WAP131 Wireless-N デュアル無線アクセスポイント(PoE 対応)の販売終了およびサポート終了のお知らせ
Cisco WAP351 Wireless-N デュアル無線アクセスポイント(5 ポートスイッチ)の販売終了およびサポート終了のお知らせ
お客様には、Cisco WAP125 Wireless-AC デュアル バンド デスクトップ アクセス ポイント(PoE対応)への移行をお勧めします。
デバイスの移行を検討する際は、[シスコ セキュリティ アドバイザリ(Cisco Security Advisories)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性の有無と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合でも、新規アクセスポイントがお客様のネットワークニーズに十分対応していること、新規アクセスポイントに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しい製品で引き続き適切にサポートされることを確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例を確認していません。
出典
シスコ は、これらの脆弱性を報告してくださった LAC 社の Shuto Imai 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | - | Final | 2021 年 5 月 5 日 |
利用規約
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