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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
複数の Cisco Small Business シリーズ スイッチにおける Web ベースの管理インターフェイスに存在する脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が有効なユーザーセッションログイン情報をリプレイし、該当デバイスの Web ベースの管理インターフェイスに不正アクセスする可能性があります。
この脆弱性は、セッションログイン情報の有効期限が不足していることに起因します。攻撃者は、該当デバイスに対して中間者攻撃を行い、有効なセッションログイン情報を代行受信し、代行受信したログイン情報を後で同じデバイスに対してリプレイすることで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は管理者権限で Web ベースの管理インターフェイスにアクセスできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-smb-switches-tokens-UzwpR4e5
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性の影響を受けるのは、次のシスコ製品で脆弱性が存在するファームウェア リリースを実行している場合です。
- 250 シリーズ スマート スイッチ
- 350 シリーズ マネージド スイッチ
- 350X シリーズ スタッカブル マネージド スイッチ
- 550X シリーズ スタッカブル マネージド スイッチ
- Business 250 シリーズ スマートスイッチ
- Business 350 シリーズ マネージドスイッチ
- ESW2 シリーズ拡張スイッチ
- Small Business 200 シリーズ スマート スイッチ
- Small Business 300 シリーズ マネージド スイッチ
- Small Business 500 シリーズ スタッカブル マネージド スイッチ
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- 220 シリーズ スマート スイッチ
- Business 220 シリーズ スマートスイッチ
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の Cisco Support and Downloads ページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けているかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
250 シリーズ スマートスイッチ、350 シリーズ マネージドスイッチ、350X シリーズ スタッカブル マネージド スイッチ、550X シリーズ スタッカブル マネージド スイッチ、ESW2 シリーズ アドバンスドスイッチ
Cisco 250/350/350X/550X/ESW2 シリーズ スイッチ ファームウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.5 以前 | 2.5.8.12 |
Business 250 シリーズ スマートスイッチおよび Business 350 シリーズ マネージドスイッチ
Cisco Business 250/350 シリーズ スイッチ ファームウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
3.1 以前 | 3.1.1.7 |
Cisco.com の Software Center からファームウェアをダウンロードするには、[すべて参照(Browse all)] をクリックし、[スイッチ(Switches)] > [LAN スイッチ - Small Business(LAN Switches - Small Business)] の順に選択します。
Small Business 200 シリーズ スマートスイッチ、Small Business 300 シリーズ マネージドスイッチ、および Small Business 500 シリーズ スタッカブル マネージド スイッチ
シスコは、これらのデバイスに関するこのアドバイザリに記載されている脆弱性に対処するためのファームウェアアップデートをリリースしておらず、リリースする予定もありません。Cisco Small Business 200 シリーズ スマートスイッチ、Small Business 300 シリーズ マネージドスイッチ、および Small Business 500 シリーズ スタッカブル マネージド スイッチは、サポート終了プロセスに入っています。お客様には、これらの製品のサポート終了通知を参照することをお勧めします。
Cisco Small Business 200 シリーズ スマートスイッチの販売終了およびメンテナンス終了のお知らせ
Cisco Small Business 300 シリーズ マネージドスイッチの販売終了およびメンテナンス終了のお知らせ
Cisco 500 シリーズ スタッカブル マネージド スイッチの販売終了およびサポート終了のお知らせ
Cisco Business 250 シリーズ スマートスイッチまたは Business 350 シリーズ マネージドスイッチに移行することをお勧めします。
デバイスの移行を検討する際は、[シスコ セキュリティ アドバイザリ(Cisco Security Advisories)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性の有無と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、お客様は新しいスイッチがネットワークのニーズに十分に対応できることを確認する必要があります。現在のハードウェアおよびソフトウェア構成は、新しい製品でも引き続き適切にサポートされます。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告して下さった CYBIR 社(CYBIR.COM)のパートナーであるエクスプロイト開発者の Ken Pyle 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 11 月 3 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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