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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IOS XE SD-WANソフトウェアのCLIにおける脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が、基盤となるオペレーティングシステム上でroot権限で実行される任意のコマンドを挿入する可能性があります。
この脆弱性は、特定のCLIコマンドに対する不十分な入力検証に起因します。攻撃者は、デバイスに認証され、巧妙に細工された入力を CLI に送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。影響を受けるコマンドを実行するには、管理者ユーザとして攻撃者を認証する必要があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は root 権限でコマンドを実行できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-xesdwcinj-t68PPW7m
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、ユニバーサルCisco IOS XEソフトウェアリリース17.3.1以降(ただし、最初の修正リリースより前)でコントローラモードで実行されている場合、この脆弱性の影響を受けました。
公開時点では、この脆弱性はスタンドアロンのCisco IOS XE SD-WANソフトウェアリリースには影響を与えていません。
注:スタンドアロンのCisco IOS XE SD-WANリリースイメージは、ユニバーサルのCisco IOS XEソフトウェアリリースとは別のものです。SD-WAN機能セットは、IOS XEソフトウェアリリース17.2.1r以降のユニバーサルCisco IOS XEソフトウェアリリースに最初に統合されました。詳細については、『Cisco SD-WANクイックスタートガイド』の「Cisco IOS XEリリース17.2.1r以降のインストールとアップグレード」の章を参照してください。
脆弱性が存在するシスコソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- IOS ソフトウェア
- 自律モードの IOS XE ソフトウェア
- SD-WAN vBond Orchestrator ソフトウェア
- SD-WAN vEdge ルータ
- SD-WAN vManage ソフトウェア
- SD-WAN vSmart コントローラソフトウェア
- スタンドアロンCisco IOS XE SD-WANソフトウェア
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco IOS および IOS XE ソフトウェア
Cisco IOS ソフトウェアおよび IOS XE ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断できるよう、シスコでは Cisco Software Checker を提供しています。このツールにより、特定のソフトウェアリリースに該当するシスコ セキュリティ アドバイザリ、および各アドバイザリで説明されている脆弱性が修正された最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また該当する場合、そのリリースに関するすべてのアドバイザリの脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
お客様は、Cisco Software Checker を使用して次の方法でアドバイザリを検索できます。
- ソフトウェアと 1 つ以上のリリースを選択します。
- 特定のリリースのリストを含む .txt ファイルをアップロードする
- show version コマンドの出力を入力する
検索を開始した後で、すべてのシスコ セキュリティ アドバイザリ、特定のアドバイザリ、または最新の公開資料に記載されているすべてのアドバイザリが含まれるように検索をカスタマイズできます。
また、次の形式を使用して、Cisco IOS または IOS XE ソフトウェアリリース(15.1(4)M2 や 3.13.8S など)を入力することで、そのリリースがシスコ セキュリティ アドバイザリの影響を受けているかどうかを判断できます。
デフォルトでは、Cisco Software Checker の結果には、Security Impact Rating(SIR)が「重大」または「高」の脆弱性だけが含まれます。「中間」の SIR 脆弱性の結果を含めるには、Cisco.com にある Cisco Software Checker を使用して、検索をカスタマイズするときに [影響の評価(Impact Rating)] の下にあるドロップダウンリストの [中間(Medium)] チェックボックスをオンにします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいた Orange Group に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2021 年 3 月 24 日 |
利用規約
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