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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco E メール セキュリティアプライアンス(ESA)、Cisco Secure Email and Web Manager、および Cisco Secure Web Appliance(旧 Cisco Web セキュリティアプライアンス(WSA)の次世代 UI 管理インターフェイスにおける複数の脆弱性により、攻撃者が権限を昇格したり、SQLインジェクション攻撃を実行して root 権限を取得したりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-esasmawsa-vulns-YRuSW5mD
注:シスコポートフォリオの簡素化の一環として、セキュリティ製品の名称を変更し、Cisco Secure というブランド名に統一しています。詳細については、「Cisco Secure が登場」を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
CVE-2022-20868 は、Cisco ESA および Cisco Secure Email and Web Manager に影響します。
CVE-2022-20867 は、Cisco ESA、Cisco Secure Email and Web Manager、および Cisco Secure Web Appliance に影響します。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために、他の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。また、いずれかの脆弱性の影響を受けるリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
CVE-2022-20867:Cisco ESA および Cisco Secure Email and Web Manager の次世代管理 SQL インジェクションの脆弱性
Cisco ESA および Cisco Secure Email and Web Manager の次世代 UI 管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当システムで root として SQL インジェクション攻撃を実行できる可能性があります。この脆弱性をエクスプロイトするには、攻撃者は高い権限を持つユーザーアカウントのログイン情報を取得する必要があります。
この脆弱性は、ユーザーが送信したパラメータの不適切な検証に起因します。攻撃者は、アプリケーションに対して認証を行い、悪意のある要求を該当システムに送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当システムの基盤となるデータベースに格納されているデータを取得したり、データを変更したりする可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグ ID:CSCwc12185 および CSCwc12186
CVE ID:CVE-2022-20867
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:4.7
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
CVE-2022-20868:Cisco ESA、Cisco Secure Email and Web Manager、および Cisco Secure Web Appliance の次世代管理特権昇格の脆弱性
Cisco ESA、Cisco Secure Email and Web Manager、および Cisco Secure Web Appliance の次世代 UI 管理インターフェイスの脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が該当システムの権限を昇格させる可能性があります。
この脆弱性は、特定の API 呼び出しに使用されるトークンを暗号化するためにハードコードされた値を使用することに起因します。攻撃者は、該当デバイスに対して認証を行い、巧妙に細工された HTTP リクエストを送信することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は別の有効なユーザーになりすまして、そのユーザーアカウントの権限を使用してコマンドを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグ ID:CSCwc12181、CSCwc12183、および CSCwc12184
CVE ID:CVE-2022-20868
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:5.4
CVSS ベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。通常のソフトウェアアップデートが含まれるサービス契約をお持ちのお客様は、通常のアップデートチャネルからセキュリティ修正を取得する必要があります。
お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
Cisco.com の Cisco Support and Downloads ページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、[マイデバイス(My Devices)] ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列にシスコソフトウェアのリリースを記載しています。右側の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されているいずれかの脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。このセクションの表に記載されている適切な修正済みソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
ESA:CSCwc12181 および CSCwc12185
Cisco AsyncOS リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.5.0 以前 | 脆弱性なし |
13.0 | 修正済みリリースに移行。 |
13.5 | 修正済みリリースに移行。 |
14.0 | 修正済みリリースに移行。 |
14.2 | 14.2.1-015 |
14.3 | 14.3.0-0201 |
Secure Email and Web Manager:CSCwc12183 および CSCwc12186
Cisco AsyncOS リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
11.5.1 以前 | 脆弱性なし |
12.0 | 修正済みリリースに移行。 |
12.5 | 修正済みリリースに移行。 |
12.8 | 修正済みリリースに移行。 |
13.0 | 修正済みリリースに移行。 |
13.6 | 修正済みリリースに移行。 |
13.8 | 修正済みリリースに移行。 |
14.0 | 修正済みリリースに移行。 |
14.1 | 修正済みリリースに移行。 |
14.2 | 14.2.0-217 |
14.3 | 14.3.0-1151 |
Cisco Secure Web Appliance:CSCwc12184
Cisco AsyncOS リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
11.7 以前 | 脆弱性なし |
11.8 | 修正済みリリースに移行。 |
12.0 | 修正済みリリースに移行。 |
12.5 | 12.5.5-004 |
14.0 | 14.0.4(2023 年 1 月) |
14.5 | 14.5.1 (Nov 2022) |
Cisco クラウド E メールセキュリティ(CES)には、サービスソリューションの一部として Cisco ESA デバイスと Cisco Secure Email and Web Manager デバイスが含まれています。シスコは、このソリューションに含まれる製品について、定期的なメンテナンスを行っています。お客様から Cisco CES サポートに連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。
出典
シスコでは、これらの脆弱性を報告していただいた SSD Secure Disclosure を担当する独立したセキュリティ研究者に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.3 | Cisco Eメールセキュリティアプライアンス(ESA)向け14.3.0リリーストレインの最初の修正済みリリースを明記。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2022年11月30日 |
1.2 | 各製品の最初の修正済みリリースについてさらに説明を追加。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2022 年 11 月 18 日 |
1.1 | Secure Email および Web Manager の修正済みリリースの表に記載されている 14.2 リリース トレインを更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2022 年 11 月 7 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 11 月 2 日 |
利用規約
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